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換毛期の注意点

アニホック往診専門動物病院

換毛期の注意点

人でいう衣替えのように、季節や気温の変化で、動物の毛が生え変わる時期のことを「換毛期」と呼びます。
個体差はありますが、主に春と秋の年に2回訪れ、驚くほど見た目が変わる動物もいます。(私が最初に飼っていた子は、もう一頭いる?と思うほど抜けました)

一緒に生活する飼い主にとっては大変な時期なのですが、お互いに何か気を付けることはあるのでしょうか?
知識を整理して、今後の換毛期と上手に付き合っていきましょう。

1,お手入れ方法

(1)基本はブラッシング

普段からブラッシングは大切なお手入れの一つですが、特に換毛期のブラッシングは重要です。

換毛期は沢山の毛が抜けますが、全てが空中に舞ったり、床に落ちたりするのではなく、多くの毛がそのまま動物の被毛についたままの状態になっています。

犬や猫が普段からグルーミングをするのは、ご存じのとおりで、お手入れとして自分の体をなめたり、気持ちを落ち着かせるものとして行います。また、他の動物の体をなめて、コミュニケーションをとるものとしてもを行います。
つまり、普段から、多かれ少なかれ毛を飲み込んではいるのですが、換毛期には、さらに多量の毛を飲み込んでしまうので、普段より念入りにブラッシングを行い、少しでも飲み込む量を減らしてあげましょう。

例)換毛期の犬:1日1回~
換毛期の猫:長毛1日2回~、短毛1日1回~

(2)シャンプー

こまめなシャンプーも抜け毛の除去には効果的です。ただし、やり過ぎは、皮膚の油分を奪いすぎるので禁物です。体質に合わせて、適切な頻度と適切なシャンプーで行ってください。また、シャンプー後はしっかりと乾燥させ、皮膚のバリア機能を保つためにも保湿ケアを行いましょう。

(3)服の利用

抜け毛の散らかり防止のために、服を着せる方法もありますが、長時間着せてしまうと蒸れてしまい、皮膚トラブルの原因になるので注意は必要です。
また、服の中で抜け落ちた毛が、生えている毛と絡みついてしまうこともあるので、必ずブラッシングも行いましょう。

2,換毛期に起こりやすいトラブル

(1)毛球症

犬にはまれですが、猫やウサギ、フェレットに多い病気です。猫の場合、通常はグルーミングの際に飲み込んだ毛を吐いたり、便として出すことで処理をしています。
しかし、何らかの理由で上手に出来ないと、そのまま胃の中に毛がたまってボール状になり、食欲不振や嘔吐などを引き起こしてしまうのです。また、腸に毛玉が詰まってしまうと、閉塞を起こし、開腹手術となってしまいます。
対策としては、ブラッシングを行うことはもちろんのこと、毛玉対策用のフード(高繊維食)を与えたり、潤滑油の役割をするサプリ(ペースト状のものなど)を与える、などがあります。一度毛球症を起こした子は、再発しやすいとも言われているので、換毛期は普段以上に気を付けてあげましょう。

(2)皮膚病

①冬毛が残ってしまっていると・・・

皮膚の湿度が高くなってしまい、細菌(ブドウ球菌など)やカビ(マラセチアなど)といった皮膚に普段からいる菌(常在菌)が増殖してしまい、バランスが崩れて皮膚炎を起こしてしまうことがあります。

②毛玉ができてしまうと・・・

角質の入れ替わりが上手くできず、古い角質もそのまま皮膚の表面に残ってしまうため、皮膚炎や匂いの原因になります。また、毛根が毛玉に引っ張られ、皮膚炎を起こしてしまうこともあります。さらには、かゆみや痛みが発生することで、動物自身が舐めたり、毛を引っ張ったりするようになり、ますます悪化してしまいます。
出来てしまった毛玉を切る場合は、皮膚も切ってしまいやすので、そうなる前に日頃からこまめなブラッシングで予防しましょう。

③過度なブラッシングをしてしまうと・・・

皮膚を傷つけてしまい、皮膚炎を引き起こすことがあるので、特にスリッカーなど固い素材のものを使用するときは注意しましょう。

3,飼い主はこまめな掃除を

見た目はもちろんのこと、抜け毛が原因でノミやダニが発生したり、アレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)が浮遊しやすくなるためにアレルギー症状が出てしまう人もいます。もちろん雑菌も繁殖しやすくなるため、こまめな掃除を心がけましょう。
多種多様な掃除グッズも売られていますので、ぜひ試行錯誤しながらご家庭の状況に合った方法を見つけてください。

4,まとめ

換毛期は日頃からの予防やお手入れが重要になりますが、結果として、動物と深いコミュニケーションが取れる時期でもあり、病気の早期発見にもつながる機会にもなります。
大切な家族として、過ごすこれからの長い時間、お互いに気持ち良い時間と空間を共有したいですね。

記事監修
動物病院病院 総長 藤野 洋

アニホック往診専門動物病院獣医師 藤野 洋

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

【エデュワードプレス(旧インターズー)】・トリミングサービス成功事例セミナー講師・トリミングサービス成功ガイド監修・Live trim2018 マネージメントセミナー講師 【メディア】・ラジオ調布FM ペットオーナー向け番組MC・多摩テレビ 「わんにゃんMAP」番組パーソナリティ・j:comジモトピ「世田谷・調布・狛江」出演

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