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【猫】年齢別に気をつけること

アニホック往診専門動物病院

【猫】年齢別に気をつけること

ねこちゃんの世界最高年齢は何歳なのか知っていますか?
なんと38歳3日という記録があるそうです。すごいですよね。人で換算すると約170歳だとか。

さすがに、ここまで長生きしてくれる子はなかなかいないと思いますが、 近年ねこちゃんも平均寿命も長くなり、まさに長寿化が進んでいますよね。

一方で、ねこちゃんはもともとの体質などからも、 高齢になるにつれ、どうしても起こりやすい病気もあるのです。
ねこちゃんがいつまでも健康でいれるよう、私たちにできることがないか、一緒に考えていきましょう。

1.ねこちゃんのライフステージは?

動物の一生の各段階をライフステージと呼びますが、 ねこちゃんの場合、以下の4期に分けると特徴がつかみやすくなります。

  • 子猫期(出生~6か月)
  • 若齢期(6か月~1歳)
  • 成猫期(2歳~6歳)
  • シニア期(7歳以上)

それではそれぞれの特徴を見ていきましょう。

(1)子猫期

まずは、正しく食事与え、きちんと成長具合をみていくためにも、正しい週齢・月齢を把握しておくことが大切です。もしわからない場合などは獣医師に判断してもらいましょう。
また、お母さんからもらった免疫が切れる生後2~3か月ごろは、感染症にかかりやすく、命にかかわることもあるため、規則的なワクチン接種で免疫をつけてあげましょう。 注意してあげたい病気(症状)としては、下痢や嘔吐といった消化器疾患、咳や鼻水、くしゃみといった呼吸器疾患、皮膚や腸などに寄生する寄生虫疾患などです。

この時期のねこちゃんはまだまだ抵抗力が弱く、食欲の低下や体重減少を伴うと一気に状態が悪くなってしまうことも多いので、様子見は長くせず、なるべく早めに通院する等で対応してあげましょう。 また、日頃の温度や湿度など、環境の変化にも十分気を付けてあげてください。

(2)若齢期

この時期になると、体も大きくなり、およそ6か月で性成熟を迎えます。人で言えば思春期真っ盛り!好奇心も旺盛ですよ。

①避妊・去勢の検討

発情行動が見られ始めます。男の子はマーキングをしたり、女の子は太い声で男の子を探します。
避妊や去勢手術には、病気の予防や望まれない繁殖防止、性的なストレスなどを軽減させる等のメリットがありますので、かかりつけの先生によくご相談ください。

一方で、避妊・去勢手術を行うとねこちゃんも太りやすくなります。ねこちゃんの場合、おしっこの病気(尿管結石など)は太った子ほどリスクが高まるとも言われているので、食事の管理をしっかり行いましょう。 (避妊・去勢後のねこちゃん用のフードにするのもよいでしょう。)

※ねこちゃんの「乳腺腫瘍」ついて

ねこちゃんでは悪性の割合が多い腫瘍ですが、避妊をすることで発症を下げる効果があると報告されています。

②誤飲

私の患畜さんで、紐を二度誤飲し、二度もおなかをあけてしまったねこちゃんがいました。 (しかもその間3か月)
ねこちゃんはご存じのとおり、動くものが大好き。 紐も最高のおもちゃになってしまいます。
しかし、紐状のものは、腸をアコーディオンのようにしてしまうため、緊急手術になったり、死に至ってしまうこともあります。

ねこちゃんには、先ほどの子のように、「一度したから懲りたよ!もうしない!」という学習はあまりないようですし、ねこちゃんに「ダメ」というしつけは非常に難しい(無理?)ので、「とにかく手の届くところに危ないものは置かない!」を徹底してくださいね。
また、ねこちゃんにとって、中毒を起こさせるような食べ物や植物もしっかり理解しておきましょう。

(3)成猫期

一番安定している時期かもしれませんが、引き続き、ねこちゃんで多い病気に注意していきましょう。

①一番多いのは泌尿器疾患

ねこちゃんは元々砂漠の生き物と言われています。そのため、あまり水を飲まなくても、体の中にある水分を上手に利用することができます。 そういった体質からも、おしっこのトラブルが増えてしまうようです。
特に気を付けたいのが冬!水をますます飲まなくなる傾向があるからです。 適度な運動をさせ、清潔なお水を十分に用意しましょう。
また、日常の様子からも気づいてあげられることも多いので、以下に注意してあげてください。

  • トイレに行く回数に変化はないか?
  • 排尿するときに、いつもと違う様子はないか?
  • しっかり尿がでているか?
  • 尿の色に変わりはないか?(ネコ砂の場合、わかりにくいですが)

ねこちゃんを飼う以上、おしっこの観察は必須!と言っても過言ではありません。
日々の観察で、ねこちゃんをおしっこトラブルから守ってあげてくださいね。

②体重(体型)管理

以前に比べると落ち着きも増し、活動量が減ってくる子もいます。引き続き、食事と体重(体型)管理をして、肥満によってリスクが高まる病気(結石、糖尿病など)を防いであげましょう。

(4)シニア期

①最も多いのが、腎臓のトラブル

皆さんご存じかもしれませんが、腎臓のトラブルが出てきやすい時期に入ります。

  • 「最近よく水を飲む」
  • 「おしっこの回数が増えた」
  • 「嘔吐の回数が増えた」

このような症状で気づかれることの多い腎臓の機能低下(腎不全)は、体から水がどんどん出て行ってしまう状態です。 急性に起こる腎不全とは異なり、腎臓をよく使うねこちゃんにとっては、病気というよりは老化症状の一つといえるのかもしれません。
完全に治すことは難しいのですが、内科治療(内服や点適等)や食事療法で進行を遅らせたり、上手に付き合っていけることもあります。

しかし、何か症状が出る前の、血液検査でしかわからないころから治療を始める方が予後がよい、という報告もあるため、シニア期になったら、ぜひ定期的な健康診断を受けてほしいと感じます。

②①以外の起こりやすい病気

甲状腺機能亢進症も高齢のねこちゃんで多い病気の一つです。やたら活動的になったり、食欲が増したり、それなのに体重が減ってきたりしたら、要注意です。
また、腫瘍も多くなってきます。出来るだけ早めに気が付けるよう、日々の様子に注意してあげてください。

2,最後に

小さいころ、「ねこちゃんは死期を感じると身を隠す」と聞いたことがあります。 (実際に私が飼っていた子も、調子が悪いときに押し入れから出てこなかったことがあります。)
ねこちゃんは本能で、状態が悪いときはそれを外敵に察せられないよう身を隠すので、そのような迷信があるのでしょう。

そんなねこちゃんだからこそ、私たちはちょっとした変化に気が付いてあげる必要があります。 SOSをアピールしてこないねこちゃんの変化を、気が付いてあげられるのは、毎日接している飼い主さんだけなのです。

このコラムを参考にしていただき、ねこちゃんとの生活がよりよいものになることを願っています。

記事監修
動物病院病院 総長 藤野 洋

アニホック往診専門動物病院獣医師 藤野 洋

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

【エデュワードプレス(旧インターズー)】・トリミングサービス成功事例セミナー講師・トリミングサービス成功ガイド監修・Live trim2018 マネージメントセミナー講師 【メディア】・ラジオ調布FM ペットオーナー向け番組MC・多摩テレビ 「わんにゃんMAP」番組パーソナリティ・j:comジモトピ「世田谷・調布・狛江」出演

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