我慢の限界!飼い猫の鳴き声がうるさくなった時の3つのしつけ方法

朝も暗いうちから、お腹すいた。深夜突然バタバタと暴れ周る。人間はまんじりともせずに朝を迎え、肝心の猫は朝日の中でスヤスヤという場面はよくあります。

赤ちゃん猫は、お腹が空いた、寒かったり、怖い時に鳴いて母親に知らせますが大人になった猫は唸ったりフーフー、遠吠えしたりすることで他の個体とのコミュニケーションをとります。ニャーニャーは人間とのコミュニケーションのためにとってあると言われます。

また個体によって良く喋る子、プルルーとだけ言う子、それぞれ個性と違いがあり、種類によってもシャム猫やシンガプーラ、などのオリエンタル、メインクーン、シベリア猫、トルコアンゴラ、そして日本猫もおしゃべり好きな種類と認識されています。

まずは何で鳴いてるのか、原因を掴む事。猫が鳴くのには様々な理由があり、腎結石や甲状腺機能亢進症、認知症などはよく鳴きます。犬とは異なり猫は痛みを我慢できる上限がかなり高いそう。特に高齢の子達はまず獣医さんでの検診が最善です。また環境の変化のストレスで鳴いてしまう子には状況の改善を再考察し、特に注意を払って心静かに安全に居られる場所を作ってあげる事。飼い主が留守がちで寂しい子も一緒に居る時はかなりおしゃべりで、お留守番中に楽しめるように室内を色々工夫してあげることも大切です。

以上の原因がなく、健康でピチピチとしたおしゃべり猫たちのしつけを紹介します。

鳴く時には相手にせず、メリハリを持って付き合う

ご飯をくれ、ちゅーるを出せと騒ぐ場合、まずはじっと我慢して横目に見ながらでも相手にしない。静かにしていたら定時にご飯。お利口にしていたらご褒美におやつをもらえるということを、はっきりと認識させなければなりません。自動フィーダーも効果的で、人間ではなくフィーダーに向かって鳴いたりします。単純ですね。

飼い主の注意が欲しくて鳴きまくる子も同じで、静かにしている時にだけ相手にする事が必要です。ねーねー、私のこと見なさいよとなっている時は横目で見ながら飼い主は自分のことにじっと集中する。

鳴く=得られない。静かにおりこう=得られる。の図式を学習させるのです。時間がかかっても覚えさせる価値があります。簡単に諦めないで地道に続けましょう。

ご飯は定時、夜は早め。早朝用のカリカリ少し

食後のエネルギーは消化後に必ず爆発し、猫たちをワクワクと興奮させてしまいます。これを必ず念頭に夜の食事は早めに与え、消化と消費する時間を与える事が大切です。ここでも定時のご飯を守り、泣き止むとご飯が出てくるような仕組みです。ここでも 鳴く=得られない。静かにおりこう=得られる。です。

そして就寝前には一緒に思い切り遊び質の良いコミュニケーションを取る時間を持ちましょう。消化後のエネルギーが発散されてすっかり疲れ切ってもらうのが目的です。その後寝る時間を共に迎えるルーティーンを作りましょう。

晩御飯が早いために、早朝用のカリカリを1回分のみボウルに入れて就寝するのも午前4時のおしゃべりを防ぐ一つの方法です。とりあえずでも空腹をしのぎ、あと2、3時間待ってもらいましょう。

就寝後のおしゃべりには応じない

これが一番辛いのですが、耳栓をして布団をかぶってでも貫き通します。柱や家具をガリガリする場合は面倒でも全てカバーしましょう。最大の目的の一つは安眠です。寝たら=太陽が登るまで起きない。のルーティンを学ばせましょう。

かなり苦しいしつけです。布団に飛び乗り大騒ぎする子もいるでしょう。廊下で大きな声を響かせておしゃべりする子もいるでしょう。最低でも2週間ほどかかる事がほとんどでそれ以上の場合もありますが、ここでもじっと我慢の辛抱。諦めずに断固として応じません。

狭い我が家ではお風呂場で鳴くと大きな声になって響き、人間が起きると学習してしまいました。その後寝不足になりながらもじっと寝たふりを続ける事2ヶ月、今では同時就寝のルーティーンができました。ただし夜ご飯が遅くなったり、就寝前のプレイタイムが持てなかったっ場合や、早朝のカリカリを置き忘れた、お水やおトイレがフレッシュでない場合に彼女からは、日中でも就寝中でも必ずはっきりと注意を受けます。所詮人間は猫が既に住んでいる場所に勝手に間借りしていると考えているようですから、全てのドアはヒゲの幅に細く開け、固いルールを守りお互い快適に過ごせるようにしましょう。と言う結論に達しました。

記事監修
動物病院病院 総長 藤野 洋

アニホック往診専門動物病院獣医師 藤野 洋

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

【エデュワードプレス(旧インターズー)】・トリミングサービス成功事例セミナー講師・トリミングサービス成功ガイド監修・Live trim2018 マネージメントセミナー講師 【メディア】・ラジオ調布FM ペットオーナー向け番組MC・多摩テレビ 「わんにゃんMAP」番組パーソナリティ・j:comジモトピ「世田谷・調布・狛江」出演