一般的に芸をするペットと言えば犬になりますが、実際には猫も芸を覚えることができます。ただ基本的に猫に芸を覚えさせるためにはいくつかの注意点やポイントを知っておく必要がありますので、犬よりもやや難しく猫は芸を覚えないと考える方が多くなります。
しかし逆に言えばこの注意点やポイントをしっかりと押さえておけば猫にお手などの芸を覚えさせる事は可能になりますし、全体的に見た場合に芸を覚えている猫は非常に少ないので飼い主としても鼻が高くなりますし一層可愛らしく感じるようになります。
なお、この芸を覚えさせるためのポイントは特に複雑なものでないので実践しやすいですし他のしつけにも応用できる方法になりますので知っておいて損はないとされています。
目次
まず猫に芸を覚えさせるためには、その芸をすれば良い事が起こると認識させる事から始まります。この時に有効になるのがオヤツで、猫用のビスケットやクッキーなど細かくできるようなオヤツが最も適していると言えます。
そして最初に行うのは、お手と言った後に飼い主が猫の手を持つことになります。そうしてからオヤツを与え、猫にお手と言う音が聞こえた後にはオヤツが出てくると認識させます。
こうする事で猫の中ではお手とオヤツが結び付けられますので、お手と言った時に近寄ってくるようになります。ただこのままだと猫は芸を覚えたとは言えなくなっていますので、お手と言う言葉と飼い主の手に前足を乗せる事を関連付ける必要があります。
なので飼い主がお手と言った後に自分で猫の手を取ることが重要になりますし、これを繰り返すことでお手と聞こえた時に飼い主に手を乗せればオヤツがもらえると考えるようになります。
上記の段階では猫の中でお手とオヤツが結びついていますが、毎回オヤツをあげる事は猫の肥満を招いたりしますし経済的な負担も大きくなります。なので、第二段階としては徐々にオヤツを減らしてスキンシップを増やす事が重要になります。
例えば、今までは毎回オヤツをあげていたのを二回の内一回にしてもう一回は撫でたりします。基本的に猫は撫でられる事も気持ちよいと感じますので、オヤツと同じ様に快感を得ています。
なので今まではお手と結びついていたオヤツが、このやり方を繰り返すことでお手とスキンシップにシフトしていきます。そうなれば最終的にはお手と言われた時には撫でてもらえると考えるようになりますので、全くオヤツをあげなくてもお手ができるようになると言えます。
なお、この他にも毎回少量のオヤツを与え撫でる時間を長くすると言う方法もありますがこちらはオヤツが無いと芸をしなくなってしまう可能性が出てきます。
この様に猫に芸を覚えさせる事は可能になっていますが、猫の状態や気持ちを考えながら行う事もポイントになります。例えば猫がお腹いっぱいの時はオヤツに興味を示しませんし、逆に空腹の時は芸に集中する事ができません。なので、猫が適度に空腹で疲れていない時を見計らって覚えさせる必要があります。
また、なかなか覚えない場合でも怒ったりする事は避けた方が良いとされています。これはお手と快感を結びつける妨げになる事が理由で、飼い主がお手と言った後に芸をしないからと言って怒ってしまった場合には猫の中ではお手と怒鳴り声が結びついてしまいます。
そうなってしまうとお手に恐怖を感じるようになってしまいますし、それは飼い主への不信感にも繋がります。したがってなかなか芸を覚えなかったとしても根気よく続けることが重要になり、猫と同じ様に飼い主も頑張る事が芸を覚えさせるために要求される事になっています。