室内で飼われている猫の場合、ベランダ越しにずっと外を見て出たがっていたり、外にいるスズメや虫などに関心を示して飛び掛ろうと狙っていたりしますよね。
また、飼い主さんが外へ出ようとするとササっと後ろから自分も出ようと駆け込んできたり、隙を見ては玄関からの脱出を試みているという猫もいるでしょう。
そういった様子を見ている飼い主さんとしては「かわいそうだから自由に外で遊ばせてやりたいな」と思う一方で「外には危険がいっぱいだからどうにか室内で楽しんでもらいたい」とも思うはずです。
結論から言うと、室内飼いをしている猫の場合は外に出さないようにする方が賢明です。なぜならば色々な病気を貰ってきたり、交通事故などの危険も多く考えられるからです。
そこで、外に出たがる猫を上手にしつけるポイントについて挙げてみたいと思います。
目次
今現在室内飼いをしている猫であっても、もともとは野良猫だったという場合にはどうしても自分の縄張りを守る為に外に出たい気持ちが強くなってしまいます。
その場合、最初から室内で飼っている猫と比べると外に出たい気持ちを抑える事はとても難しくなるでしょう。
かといって、自由に外に出す事は猫の寿命を縮める事にもなりかねませんので、出来るだけ外にいる時と同じくらい室内で楽しんでもらう事を考えて、猫にとって室内が最も安全で楽しい空間になるように工夫をしてみましょう。
猫が玄関や窓から外に出たがっている時に、室内でもストレスなく遊ぶ事が出来る場所があればかなり満足してもらえます。
例えば天井近くに猫専用の通路を作ってキャットタワーと組み合わせて高いところで遊ばせたり、猫が外に出ようと玄関を狙っていたら猫じゃらしのような動くおもちゃで猫の興味を引くようにすると良いでしょう。その際も、出来るだけ高い場所で遊べるようにしておくと、上下の運動が出来て猫にとってはとてもストレスの軽減に役立ちます。
また、毛布などを敷き詰めたダンボールなど、狭い空間に篭れるようなスペースも作っておいてやると外遊びと同じくらい室内でも楽しく遊ぶ事が出来るでしょう。
おもちゃの時と同じように、猫が外へ出たがっているタイミングで猫の大好きなおやつを与えてしつけるというのも大変効果的です。
その際に、一度に大量のおやつを与えないように注意して下さいね。
また、ただ単におやつを与えて気をそらすのではなく猫の名前を呼びながらおやつのパッケージや食器などを使って音を出すようにしてやると良いでしょう。
音を出しておやつを与える事を何度か繰り返していると、次第にそのおやつの音を聞いただけで飼い主さんのもとへ猫が戻ってくるようになります。
おやつに集中している間に外へ出たい欲求がおさまってきますので猫にストレスを与える事無く外へ行きたい気持ちをそらすことが出来ます。
これは、外に出たがっている時のしつけとしても効果的な方法ですが、すでに脱走してしまった猫を呼び戻す時にも使える方法ですので是非試してみると良いでしょう。
どんなに飼い主さんが頑張っても、窓や玄関から外めがけて逃げ出そうとする猫に対してはやはり窓や玄関のドアを二重扉にするなどの対処法が効果的です。
その上で外に出ようと駆け寄ってきた時に大きな音を立てたり、猫が嫌がる水をシュッとスプレーでひと吹きするなどしておくと「外に出たいけれど脱走しようとすると嫌な事が起こる」と猫も覚えるようになります。
網戸を破って穴を開けようとしたり、網戸を自分で開けたりする猫にも二重扉は効果的です。扉を設置するほどではなくても、網戸シートを網戸の前に追加して掛けておいたり、鍵を二重にするなどの対策で上手く躾けることが出来ます。
避妊や去勢手術をしていない猫であれば発情期の際にはどうしても外へ出たがるでしょう。
そのままの状態で外に出ないようにしつける事はとても難しいですから、やはり猫の健康の事も考えて避妊や去勢手術は行っておくようにしましょう。
ベランダのあるお宅ではベランダを「外」の空間として捉え、あえて窓を開け放ってベランダで遊ばせてやるというのも効果的ですよ。猫が喜ぶ猫草や爪とぎなどを置いておくととても快適な空間になりますし、外の世界も見ることが出来るので猫にとってもストレスのない環境になると言えるでしょう。