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猫と言えばよく眠る事が特徴の生き物で、猫と言う名前も寝る子が語源だとされています。なので家中の至る所で眠ってしまうのですが、中にはそこで寝られると困ってしまうような場所で眠る猫もいます。
例えばテレビの前や冷蔵庫の上などは日常生活において寝ている猫が邪魔になる事がありますし、タンスの上やベッドの下などは地震などの災害が起こった時に一緒に逃げにくい場所になります。
なので猫を飼っている多くの方は猫に寝床をしつけようと考えるのですが、猫は気ままな生き物なので寝床をしつける事は非常に難しくなります。したがって猫に寝床を覚えさせるのではなく猫がそこで寝たいと思わせるような空間作りがカギになっていて、その猫の寝床は夏場と冬場で大きく違っています。
日本の夏と言うのは世界的に珍しい気候になっていて、高温多湿で体感的に暑いと感じるようになっています。これは猫も同じ様に感じていて、特に寒い地域出身の長毛種にはこの傾向が強く見られます。なので夏場の寝床は除湿がポイントになっていて、クーラーの温度を29度程度に保ち除湿機能をオンにしておく事が重要になります。
また、クーラーの風が直接当たってしまう事は猫にとっては不快な事になります。したがってクーラーの風が直接当たらない位置に猫のベッドを用意して、猫が快適に眠れるようにする必要があります。
そして風通しも大切な要素になっていて、できればカーテンを閉めて直射日光を防ぎつつ窓を開けておく事が良いとされています。ただこの時にはカーテンが風で揺れてしまうと猫が興味を持ってしまいますので、可能であれば木製のカーテンにしたり重たい物を選ぶなどカーテンが揺れないようにする工夫が要求されます。
一方、冬場は猫が寒さに弱い事がポイントになります。なのでエアコンの温度は25度程度にしておく事が重要で、飼い主は少し暑いと感じるくらいの温度が猫にとっては暖かいと感じる温度になっています。
そして部屋全体を温める事も重要ではありますが、一か所だけ冷たい場所を作っておく必要もあります。これは体温調節の為で、フローリングの床など冷たいと感じる場所を用意しておく事も快適な寝床作りには重要になっています。
さらにベッド付近のカーテンを開けておき、日光浴できるようにしておく事もポイントになります。基本的に猫は日光浴を好む習性があり、ビタミンの合成など健康面でもメリットは大きくなります。
なお寝床作りの際にホットカーペットなどを使う方もいらっしゃいますが、この場合は低温火傷などの危険性が出てきます。なので毛布やタオルなどを敷いて低温火傷しないようにしておく事が猫の安全に繋がっています。
この様に基本的には猫に寝床をしつけるよりも猫が快適に寝られる場所に寝床を作る方が効率的なのですが、中には何らかの理由で上記の様な方法が取れない方もいらっしゃいます。その様な方は何とかして猫に寝床を覚えさせる必要が出てきますが、この時には寝てよい場所を覚えさせるのではなく寝てはいけない場所を覚えさせる事がポイントになります。
具体的には自分が寝て欲しくない場所で猫が寝ていた場合に、猫が嫌がる音を出すことが有効な手段になります。例えば金属同士がぶつかる音などは自然界には存在しない音なので猫は非常に警戒します。
なので猫が自分の希望していない場所で寝ていた場合にはジュースの空き缶同士をぶつけて音を出したり、大きめの缶の中に鎖を入れて音を出すなどすれば猫はその場所では寝ないようになります
ただこの方法は猫にとっても大きなストレスになりますし、場合によっては飼い主への不信感にも繋がります。したがってこのしつけ方を行う場合には猫の状態を見ながら行うことが重要になると言えます。