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犬にルールを教えたり号令をかける等はテレビや雑誌でやっているのに、猫にルールを教える物ってなかなか見ないですよね?雑誌やネットには飼うときの注意や、準備するものしか書かれていません。それもそうなのです。猫は気まぐれという言葉もあるように、猫にしつけるという考え方は実際難しいです。ですが猫の習慣や、行動を知っていれさえすれば、難しく考えることはなくなります。一人暮らしで可愛い猫が自由に、かつ飼い主の私たちと協定を結ぶことが出来れば、長い時間お家にいたとしても様々な危険に晒されることがなくなります。猫にしつけ、つまりルールを決めてあげることで、お互いの生活にストレスを与えなくて済むことになります。
ひとつめから当たり前のようなことですが、これは猫にとっても、住まう家の主にとっても重要なこと。猫はトイレをする際、無防備になります。この無防備なときに襲われないか心配になりながらトイレをするので、安心出来る場所でしたいと考えています。これがポイントです。安心出来る場所!つまり、飼い主が猫の為にと準備してあげたトイレや場所が、猫にとって安心して排泄出来るところでなければ意味がないのです。書いている私も猫を家族2人で飼っていますが、気に入らなければ別の部屋やクローゼットの中の洋服、柔らかいバスマット、羽毛布団でおしっこやウンチをされました。でもそれは子猫の時の話。成猫になってからはよっぽど気に入らなければされません。猫はキレイ好きですから。子猫の時にも成猫のときにも、トイレを求めているときは砂を片足で掘るような動作をします。それがしつけをするタイミングです。猫を抱き、トイレに持って行ってください。出来れば猫がトイレまで行くルートを見えるようにしながら。そうしてトイレに連れて行き、トイレをするところをジッと見ず、横目でチラチラしながら確認してください。この行動を3回程出来たら、しつけは完了です。
猫の習性として爪を研ぐことは飼う前からでも知っていると思います。昔は狩りをして生きてきた生き物だからです。その習慣は現代でもあり、猫のおもちゃでも獲物に見える物がほとんどです。猫の好みがありますので、ダンボールの断面が好きな子もいれば、ザラザラした布、荒い太いロープがグルグルなっているものが好きな猫もいます。猫のお好みの爪とぎを探してあげてからスタートです。それをベースに家の中で似た感触の物があれば、そこは爪とぎしていい場所と猫が考えてくれます。まずは、準備した爪とぎに、前足を持って行き、軽く爪とぎの動きをしてあげます。前足を持たれたことなやイヤイヤして暴れるかもしれません。暴れたら猫の機嫌が良い時にもう一度しつけをしましょう。イヤイヤせずに3回程、この行動が出来たら猫は自分から爪を研ぎに来ます。
子猫から成猫になるにつれ、興味を持つ幅が広がっていきます。人の時間感覚と、猫の時間感覚はまったく違い、猫は成長も動きも早いです。目を離した隙に、前は登れなかったところに登って行ったり、人間には手の届かない隙間を見つけたり、はたまたゴミを漁ったり、ティッシュを無限にあるものだと思い散らかしたり。上げていけばキリがないほどヤンチャをしでかします。猫を6匹飼っている私でさえ、どの子が何をしでかすか予想はできません。だから、猫には飼い主がこれをされたくありませんと合図をしています。イケナイことをした瞬間に、あるいは現場に連れて行き、目を合わせて低い声(ハミングをする時の出し方)を出したり、低い声で名前を呼んだり。他の猫には前足に蛇口から出た水をつけさせるというのもやります。大きな音を出して叱るというのは、猫をビックリさせるということしか記憶させないので、静かに飼い主は怒ります、ルール違反です、としつけることをオススメします。