猫にトイレのしつけをするのはなかなか大変!せっかくトイレを設置しても、違うところに粗相をされてしまったり、トイレの中にうまくおさめることができなかったり…等、苦労されている飼い主さんも多いのではないのでしょうか。猫が上手にトイレでおしっこをするためには、しばらく飼い主さんの根気が必要になります。お互いにストレスにならないようにしながら、猫にトイレをうまくしつけるための3つのポイントを学んでいきましょう。
室内で飼うペットの猫には、猫専用のトイレが必要です。ホームセンターなどではドーム型やトレイのみのオープン型など、様々なタイプのトイレが売られています。猫の好むもので、掃除がしやすく、部屋の中で邪魔にならないものを選ぶようにしましょう。また、猫はとても綺麗好きな動物です。不潔でにおいのするトイレで何度もおしっこやうんちをする事を嫌いますので、こまめに掃除をすることが大切です。掃除がしやすいタイプのトイレは、下がすのこになっていてペット用の吸収シートが置けるタイプのもの、また、トレイのように引き出せて、砂をこまめに替えられるタイプのものがおすすめです。においが気になる時には砂を消臭タイプのものに変えるだけでも効果があります。また、最低週に1度は、トレイごと水洗いをしてトイレ内の清潔を保つよう心掛けましょう。
はじめて猫のトイレを設置しても、猫がおしっこをする場所を覚えられないと困ってしまいますね。そんな時はいったいどうしたらいいでしょうか。そんな時は、飼い主さんが猫のおしっこしたいサインを見逃さないようにし、できるだけ素早くトイレに入れてあげるようにしてください。おしっこのサインとしてわかりやすいのは、食事の後などに床を爪でひっかくようなしぐさや、砂をかくようなしぐさなどです。こういったしぐさをした時はトイレに誘ういいチャンス!すぐにトイレに連れて行ってあげるようにします。これを繰り返していくうちに、猫はトイレはこの場所でする、ということを認識するようになります。また、猫が自分からトイレに入った場合は、大げさなぐらいほめてあげましょう。なかなかトイレが決められた場所でできないからと、脅したり過度に叱るのは逆効果です。それから、猫はにおいが残っている場所におしっこをする習性があるため、最初の数日はトイレをした後の砂は替えないようにして、においで認知させることも大切です。また、トイレ以外のところにしてあるおしっこやペット用のシートはすみやかに処理をし、においを消すようにしましょう。これらは粗相をしてしまう原因となります。
もし猫が違うところで粗相をしてしまった場合、その場で叱り飛ばすようなことはやめましょう。猫がまだトイレの場所をしっかり理解していないうちに怒っても、猫にとっては何に対して怒っているのかわからず、飼い主さんのことを恐れてしまうからです。また、掃除をするときには無言ですみやかに掃除をしましょう。人間の幼児もそうですが、トイレを覚えると言う事には時間がかかります。飼い主さんは忍耐が必要になりますが、繰り返し同じ場所に連れて行くことで徐々に覚えられるようになりますので、すぐにできないからとあまりストレスを溜めこまないようにしましょう。まずは猫が自分からトイレに入れるようになったら第一歩です。何度繰り返しても、どうしてもトイレに行くことができず粗相ばかりするような時は、トイレ自体を違うものに替える事を考えた方が良いかもしれません。ドーム型のトイレやドア付など、トイレ自体の仕組みを怖がり、入れない場合があるからです。