猫を飼っていると、多くの人が経験するのが、愛猫の噛み癖です。噛む=攻撃と思いがちですが、噛むという行為は攻撃だけではありません。以下の理由から、噛んでくることもあるのです。
猫は、人間に例えるならば3歳程度の知能があると言われています。そのため、自分の欲求を満たすめに、噛むという行為で愛情表現しています。
猫には元々、狩猟本能が備わっています。そのため、ひとつのことに集中してしまうと、周りが見えなくなってしまうこともあるのです。つまり、時に噛むつもりはなくても、無意識で噛んでしまうこともあるのです。
単独行動を好む猫は、警戒心が強いため、自分自身に危険が迫ると、自己防衛のために噛むことがあります。
つまり、噛むという行為には理由があり、これらが積み重なることにより、噛み癖に変わっていくのです。
愛猫と仲良く暮らすためには、どうしても止めさせたい噛み癖、一体どうすれば直すことができるのでしょうか。それにはまず、猫のイヤという気持ちを理解することが必要になります。
猫は、イヤなことをされていると思った時、自己防衛でイヤだというサインを出します。そのため、以下に挙げるイヤのサインを見逃さないことが大切です。
これらが、イヤのサインになります。そのため、イヤのサインがでた時は、嫌がる原因を取り除くことが大切です。
また、噛み癖につながりやすい2大欲求である空腹とかまってサインを見逃さず、愛猫の欲求に答えることで、噛み癖を防ぐことも可能です。そのため、毎日のコミュニケーションの時間を大切にし、お互いの信頼関係が増すことにより、愛猫の噛み癖も次第になくなってきます。
ただし、生後2~3ヵ月の社会化期と呼ばれる時期は、猫が人間社会に触れる重要な時期と言われています。この時期を迎える子猫の場合は、限度というものを知らないため、何の悪気もなく甘噛みをしてくることもあります。
甘噛みなら仕方ないと噛ませていると、それが噛み癖となり成猫になってもなかなか直らない場合もあるため、子猫が噛んできたら、大きな声を出したり、誰かに物を使って大きな音を出してもらうなどして、冷静さを取り戻してもらうことも必要です。
猫の噛み癖は、猫の飼い主の行動次第で直すことができます。一度クセになってしまったものはすぐには直りませんが、少しずつ時間をかけて接していくことにより、信頼関係が増し、噛み癖も少なくなってきます。
愛猫の噛み癖に困ったら、まずはなぜ噛んでくるのかを考え、その原因に合った対処をするようにしましょう。