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しつけというと大きな声で怒ることを連想しがちですが、怒ってしつけようとすると猫は飼い主さんに対し恐怖心を覚えるのでよくありません。
そこで、怒るのではなく霧吹きを使いしつけをします。
猫は嫌な記憶はいつまでも覚えている動物です。これをしつけに応用することができます。具体的には、水を入れた霧吹きを用意し、猫がいたずらをしたら、猫に霧吹きをかけます。
猫は濡れることが嫌いな動物です。「いたずらをしたら濡れた」という経験が何回か積み重なると「いたずらをしたら嫌なことが起こる」ということを学習します。そして自然とそのいたずらをしなくなるのです。
霧吹きを使って猫をしつける場合のポイントがあります。
猫は自分に嫌なことをしてくる相手は敵とみなします。それがいくら大好きな飼い主さんであっても、嫌なことをしてくるとわかってしまったら信用しなくなり、一切なつかなくなってしまうこともありえます。
そのためには、霧吹きを使うときはカーテンなどで身を隠し、猫に見られないようにしてください。
霧吹きを使うタイミングは、いたずらをしたときでなければなりません。「いたずらをすると嫌なことが起こる」と猫に気付かせることが目的なので、タイミングは重要です。
いたずらが終わってからかけても、猫にとってはただ嫌な気持ちになるだけになってしまいます。タイミングを逃したときには無理に水をかけるのはやめ、次にいたずらをしたときにするようにしましょう。
また、猫に気付かれにくくするために、正面からでなく、猫の後ろに回り、見えないところから霧吹きをかけるのが良いでしょう。
顔に思い切り霧吹きをかけてしまうと、垂れた水が耳の中に入り外耳炎などの病気になってしまうこともあります。
また、びしょびしょになってしまうと、乾かすのを嫌がる猫の場合は濡れたままになってしまうため、衛生面や健康面からおすすめはできません。
少し不快感を与えられれば良いので、体の一部にさっと吹きかけるだけで十分です。
病気を持っている猫には、水をかけると体温が低下するなどの影響から体調が悪化することが考えられるので、絶対に使わないようにしてください。
また、ストレスに弱い猫にも注意が必要です。ストレスに弱い猫の場合は、不快な思いをしたことや、いきなり水がかかったことによる衝撃でショックを受け問題行動を起こすようになる可能性もあります。
霧吹きは飼い猫の性格を見極めてから行いましょう。また実際にやってみたとき、猫の様子がいつもと違い不安を感じるようであればやめるようにしましょう。
霧吹きを使ってしつけをするにあたっておすすめのグッズを2つご紹介します。
香水などを入れるアトマイザーのような小さいものだと近い距離にしか水を飛ばすことができないためしつけに使うには向いていません。
スプレータイプと呼ばれる、ノズルが大きめのものであれば長めの飛距離が出るため、霧吹きを使っているときに猫に気付かれにくく便利です。
爪とぎをしてほしくないところや、棚やテーブルの上など猫に登ってほしくないところなどには、猫が嫌がるお酢のような匂いを含む霧吹きでかけておくと効果的です。
今回は霧吹きを使って猫をしつける方法をご紹介しました。霧吹きを使ってしつけるには、お伝えしたポイントをおさえ、正しい使用方法で行いましょう。
猫になるべく負担をかけないようにし、しつけにどうしても困ったときの手段として霧吹きを使うように心がけましょう。