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猫は、犬と違いとてもデリケートな生き物です。そのため、身を守る手段として、ひっかいてくることがあります。
ただ、猫が【ひっかく】という行為には、猫が嫌がる原因が存在するからなので、ひっかいてきたら、猫が今どのような環境下にいるのかを考えてから対処することが必要です。
猫がひっかくという行為には、必ず理由があります。例えば、以下に挙げる例が代表例と言えます。
猫は、縄張り意識が強い生き物です。そのため、自分の縄張りに知らない人が入ってくると、縄張りが荒らされたと思い込んでしまいます。
基本的には、まずは【シャー】と威嚇をし、それでも知らない人がいなくならず近づいてくる場合、ひっかいてきます。
そもそも、猫は怖がりで神経質な性格の持ち主です。
そのため、知らない環境・知らない人・知らない音・知らないニオイなど、いつもと違うことがあると、ストレスを抱えてしまい、パニックになってしまいがちです。
その結果、恐怖からひっかいてしまう場合があります。
成猫に比べ、子猫の方が起こる頻度が高いのが、遊びがエスカレートしてひっかく場合です。楽しくてつい我を忘れてしまうことで、前触れもなく突然ひっかいてきます。
子猫は、力加減や遊び方がよく分からないため、ついひっかいてしまったり、時に噛んでくることもあります。
しかし、子猫だから仕方がないと思っていると、それが癖になってしまい、1歳を過ぎる成猫になっても、ひっかき癖が直らなくなってしまうことがあります。
基本的には、生後1年を迎える前までにしつけをすると効果的です。また、同居猫などがいたら、同居猫と遊んだりすることで、やってはいけないことを学んでいきます。
そのため、もし同居猫がいないのであれば、猫の飼い主さんが、しっかりとしつけをすることが必要となるのです。
それでは、同居猫もいない場合、どのようにしつけをすれば、ひっかき癖はなくなるのでしょうか。
遊びがエスカレートしてひっかいてきたり、手足を動かしたりするだけでひっかいてくる場合は、ひっかかれたらすぐに「痛い!」と声をあげて驚かせます。
もし、遊びでエスカレートした場合は、声をあげることで我にかえることできるので、そこでひっかくことをやめてくれます。
遊びがエスカレートしたのではなく、恐怖からひっかいてきた場合は、決して大きな声を出してはいけません。かえって恐怖が増してしまい、人を怖がってしまう可能性があります。
そのため、このようなケースの場合は、これ以上刺激はせず、そっと部屋を出るなどして、恐怖心をなくしてあげることが大切です。
それでは、猫にひっかき癖がある場合、どのようなグッズを使えば、ひっかき予防に効果があるのでしょうか。ここでは、役立つしつけグッズを紹介します。
爪とぎは、猫を飼っている家庭の必須アイテムでもあります。室内に爪とぎを(またたびをかけるのも良い)おき、ここで遊ぶ方が楽しいと思わせることで、ひっかき癖予防に役立ちます。
猫の飼い主さんをひっかいてくる場合に、おもちゃは効果的です。猫の飼い主さんよりもおもちゃの方が楽しいと思わせることで、ひっかく対象を変えることができます。