猫があちこちで爪とぎをして大変!しつける方法を教えて!

猫はなんで、爪とぎをするの?

猫にとって最大の武器である爪は、外敵から自身の身を守るためのものであり、自己保身するといった目的から爪とぎをします。その他にも、猫自身が安心できる場所の確保のためのマーキング、ストレス解消のため、また猫の爪の伸び方の性質上で爪とぎが必要になってきます。

飼い主さんがしてほしくない場所で、爪とぎをしてる・・・そんな時は!

猫は本能で爪とぎをしているので、爪とぎ行為を止めさせることはできませんが、爪とぎ行為の場所を限定することは可能です。もし、飼い主さんがしてほしくない場所で爪とぎ行為が見られれば、すぐに爪を研いでも良い場所に連れて行ってあげましょう。

猫に爪とぎをしても良い場所を作ってあげよう!

猫は紙系や麻、布、木といったものを好んで爪とぎします。爪とぎ器の種類や大きさは様々であり、猫によっても好みが違いますので、猫にとって研ぎやすい爪とぎ器を用意してあげるとよいでしょう。

猫が爪とぎをする場所の素材の種類は、大きく分けて4つあります。

1.紙系

段ボールを主とした一般的な爪とぎ器です。安価であり引っ掻きやすく、好みに合わなくてもすぐに別のものを検討することが出来るといった利点があります。その反面、爪とぎによって屑が飛び散りやすいといった欠点があります。

2.麻系

麻縄は素材がしっかりとしており、長期にわたっての爪とぎ器として活躍してくれます。猫の本能からくるマーキングにも対応できるほどの耐久性と安定感があり、キャットタワーのパーツとして利用されているものもあります。

3.布系

家具や壁に貼り付けるタイプになります。紙系に比べると耐久性もあり、屑も出ないといった事がありますが、爪とぎとしては猫の好みが分かれる事や少々値が張ってしまう事が挙げられます。

4.木系

布系と同じように設置するタイプのものであり、抜群の耐久力が魅力的ではありますが、爪とぎ器として猫が認識してくれるかどうか分からないといった欠点があります。

猫にとって,研ぎやすい爪とぎ器を用意してあげるとよいでしょう。

猫の爪とぎのしつけは飼い主さん次第

爪とぎ行為はしつける事が出来ます。できる限り幼猫期のころから爪を研いでも良いところをしつけるようにしましょう。

猫自身が爪を研ぐ仕草を見せた時、すぐにそっと猫を抱え、爪を研いでも良い場所に移動させるようにしましょう。この動作を飼い主さんがあきらめずにやり続ける事で、爪を研いでもよい場所を覚えてくれます。

爪とぎはしつける事の出来るしつけのうちの一つですので、猫が快適に爪を研ぐことのできる場所を作ってあげてくださいね。

記事監修
動物病院病院 総長 藤野 洋

アニホック往診専門動物病院獣医師 藤野 洋

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

【エデュワードプレス(旧インターズー)】・トリミングサービス成功事例セミナー講師・トリミングサービス成功ガイド監修・Live trim2018 マネージメントセミナー講師 【メディア】・ラジオ調布FM ペットオーナー向け番組MC・多摩テレビ 「わんにゃんMAP」番組パーソナリティ・j:comジモトピ「世田谷・調布・狛江」出演