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いたずら好きなわんちゃんを理解しよう!

アニホック往診専門動物病院

いたずら好きなわんちゃんを理解しよう!

わんちゃんのいたずらと聞いて、どんなことを想像しますか?
実際にこのような体験を、すでにされた方もいるかもしれません。
「何でもかじってしまう」
「ごみ箱をあさってしまう」
「留守から帰宅したら、部屋がぐちゃぐちゃになっていた」

一言にいたずらと言っても、小さくてかわいいものから、命に関わるものまで多岐に渡ります。好奇心がいっぱいのわんちゃんのいたずらを、私たちはどうやったら防ぐことができるのでしょうか?
今回はわんちゃんの気持ちになって、一緒に考えていきましょう。

1.なぜいたずらをしたくなる??

(1)楽しいから!かまってほしいから!

「悪いことなんてしていないよ。僕にとって、飼い主さんと物を奪い合うのは、最高に楽しいゲームなのだから。だって、僕が勝ったとき、飼い主さんは追いかけてくれたり、大きな声を出してくれたりして、すごく喜んでくれるじゃない。ゲームで勝ったら褒めてもらえるなんて、僕にとって最高のご褒美だよ。だから僕は、退屈でかまってほしいときや、遊んでほしいときには、同じことをするんだ。」    

(2)匂いがするから!

「僕たちの嗅覚は、人の1000倍から1億倍とも言われているのだから、お腹が減っていたらもちろんのこと、お腹がそれほど空いていなくても、食べ物の匂いがしたら、ついつい銜えてしまうのは仕方ないよ。」

(3)歯がむずむずするから!

「歯が生え変わり始める生後4~5か月からは、歯がむずむずして違和感もあるし、何だかかゆいんだよ。だから色々かじって、気を紛らわせているんだ。」

(4)不安だから!ストレスがあるから!

「飼い主さんと離れると不安になって、ついついいたずらをしてしまうんだ。飼い主さんの匂いがするものにもね。 あと、散歩が少なくてすっごく体を動かしたいときとか、何だかストレスを感じているときにもやってしまうよ。」

(5)興味があるから!

「動くものや、飼い主さんが口にしているものは僕にも興味があるんだ。」

2.どんないたずらをしてしまうの?

(1)かじるのが大好き!

「おもちゃはもちろん、ペットシーツやティッシュ、靴下やタオルのような布なども好きだよ。あとは、近くにある壁やコードもかじりやすいな。時々飲み込んじゃうけどね。」

(2)みんなが食べているものや近くにあるものは、食べたくなる!

「食べて良いものなのか、それともダメなものなのか、僕には区別がつかないから、とりあえず近くにあるものは食べちゃうこともあるんだよ。特に、匂いがするものにはついつい釣られてしまうから、ゴミ箱だってあさってしまう。あとは、人が集まって食べているときも、色々な食べ物が落ちてきたりするから、そのときは僕が拾うんだ。」

3.いたずらで怖い誤飲

(1)誤飲って何?

「誤飲」とは、本来食べるべきでないものを飲み込んでしまう事故のことです。いたずらで一番命に関わるものといっても過言ではないでしょう。  物理的に閉塞や穿孔を起こしてしまうもの(※1)と、薬理的に危険性をもつもの(中毒性のもの)(※2)に大別されますが、まずは飼い主が、わんちゃんに食べさせてはいけないもの・わんちゃんが食べてしまいやすいものをしっかり把握することが大切です。
また、季節性があるとも言われており、クリスマスやお正月など、イベントが多い冬場は特に注意です。

※1の一例

  • ひも
  • 靴下やタオル、ぞうきんなど布製品
  • 竹串(焼き鳥、団子等)
  • 石や砂
  • ボール
  • ペットシーツやナプキン

※2の一例

  • ゴミ
  • 人用の医薬品(外用薬、内用薬)
  • 玉ねぎ・ネギ類
    ※玉ねぎやネギそのものは皆さん用心しますが、玉ねぎを煮込んだ煮物の汁(すきやきの出汁など)も要注意!わんちゃんによっては、ねぎまの串を一舐めしただけでも中毒を起こします
  • チョコレート
    ※特に冬場に増えます!
  • 殺虫剤
  • 電池
  • 植物

(2)どんな症状?

誤飲したものの種類や量、わんちゃんの品種や大きさなどによって、症状の現れ方や重症度は異なります。幸い無症状の場合もありますが、元気や食欲がなくなったり、嘔吐や下痢などの消化器症状を引き起こすことが多いです。他には流涎(よだれ)や呼吸困難、神経障害(けいれん発作、興奮など)、黄疸など、その症状は多岐に渡り、最悪の場合は死に至ることもあります。

(3)病院ではどんなことをするの?

異物を取り除くために、内視鏡や開腹手術を行ったり、薬などで嘔吐させる、胃洗浄を行うなどがあります。また、中毒性の場合は、点滴処置や内服処方といった治療を行います。いずれにしても、適切な処置を早期に行うことが非常に大切です。

4.いたずらを防ぐために

わんちゃんのいたずらには、現行犯の場合と留守中の場合があります。もし現行犯で、その場で叱ったとしても・・・わんちゃんに正しく伝わるとは限りません。 むしろ、かまってもらえたと勘違いをさせてしまう方が多いのです。
留守中の場合はなおさら・・・わんちゃんは過去を遡って物事を理解することは非常に難しいので、なぜ叱られたのか理解してくれるはずはありません。ではどうしたらよいのでしょうか?

(1)置かない→いたずらできない

環境をまず整えるのは、飼い主の大切な務めです。 わんちゃんの目線になって、家の中を片付けましょう。 「見えないところに隠す」のではなく、「届くところには置かない」これが重要です。 特に小さいわんちゃんは何でも口に入れます。気を引き締めていきましょう。

対策例)

  • 箱や袋に入っていてもそのまま食べてしまうことがあるので、戸棚などにしまう(戸は閉める)
  • ジャンプしたら届くところ(食卓など)には何も置かない
  • ゴミ箱は蓋つきにする
  • 椅子やソファーから糸が出ていないかも確認する
  • コードや壁にはカバーをする(ブロックする)

(2)騒がない→いたずらしても楽しくない

いたずらを見つけても、心を鬼にして、騒がないことが一番です。声をかけず、黙々と片付けてしまいましょう。

(3)関心を持たせない→いたずらしない

わんちゃんが物に関心を持ち、口にする背景には、ストレスや欲求不満が絡むとも言われています。本能的にわんちゃんが大切にする「探す・くわえる・追いかける・走る・人とコミュニケーショ ンをとる(命令に従う)」な どの欲求がきちんと満たされているでしょうか?また、食事も足りているでしょうか?
まずは、わんちゃんの生活を見直し、問題を解消してあげましょう。

対策例)

  • 散歩などで運動不足を解消させる
  • 一緒におもちゃで遊び、パワーを発散させる
  • 多頭飼の場合などは、飼い主を独り占めする時間を作ってあげる
  • 空腹感の感じさせないダイエット方法にする

(4)違うものを利用する→原因除去や事故予防

口に入れても安心なものを与え、それで遊んでくれたときにしっかり褒めてあげましょう。

対策例)

  • 知育おもちゃで退屈しのぎ
  • 食べても安全な商品(デンタルケア商品など)をかじらせる(歯がかゆいときなど)
  • 網付きのペットトイレを利用する(ペットシーツを食べてしまう子など)

(5)防止グッズを使う

叱るという方法と類似して、大きな音を出して行動をストップさせる、という方法もありますが、個人的にあまりおすすめはしません。もし、大きな音を出したのが飼い主だとわかったら、構ってもらえたと勘違いさせてしまうこともあるでしょうし、逆に、飼い主への恐怖心を抱かせることにもなりかねないからです。
以下、防止グッズも時には有効ですが、あくまでも行動の遮断なので、それが除去されたら再発することも理解した上で、上手に取り入れるとよろしいでしょう。

対策例)

  • いたずら防止スプレー

(6)しつけ(遊び)

元々、わんちゃんには物を守ろうとする習性があります。そのため、無理に取り上げてようとするとそのまま飲み込んでしまったり、「奪われた」と認識して、飼い主との信頼関係が崩れてしまうこともあります。そのため、くわえたものを「離して」「貸して(頂戴)」といったしつけを行っておくと、いざというときに役にたつでしょう。

5.最後に

今回はわんちゃんがいたずらする気持ちを中心に、その対策などを考えてみました。発生した問題(いたずら)をどうしたらやめさせれるのか、に軸を置くのではなく、 発生した原因は何で、それをどう取り除いて、今後発生させないようにするのか、ということが一番の解決策だと感じます。
普段からわんちゃんの行動をよく観察し、早めに対策してあげましょう。

ただし、中には治療やカウンセリングが必要とされるようないたずらもあります。(病的な理由による異常食欲や分離不安症など) 原因除去や対策をしてもいっこうに収まらない、他にも気になる症状がある、といった場合には、早めにかかりつけ医などの専門家に頼りましょう。

記事監修
動物病院病院 総長 藤野 洋

アニホック往診専門動物病院獣医師 藤野 洋

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

【エデュワードプレス(旧インターズー)】・トリミングサービス成功事例セミナー講師・トリミングサービス成功ガイド監修・Live trim2018 マネージメントセミナー講師 【メディア】・ラジオ調布FM ペットオーナー向け番組MC・多摩テレビ 「わんにゃんMAP」番組パーソナリティ・j:comジモトピ「世田谷・調布・狛江」出演

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