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ターゲット別マウンティング対策

アニホック往診専門動物病院

ターゲット別マウンティング対策

【初めに】

犬が、飼い主や他の犬、クッションなどに対して腰を振る「マウンティング」。 他の飼い主や犬とトラブルになる可能性はもちろんのこと、 性的な行為を思い起こさせるので、何となく嫌悪感を抱いたり、やめさせたいと思う方は多いと思います。

確かに、マウンティングには性的な意味もあるのですが、実は、自分が優位であることをアピールする意味であったり、遊びの延長である場合も多いのです。
一方で、マウンティングは犬が元々持っている習性なので、完全にそれをやめさせるのは簡単ではなさそうですが、私たちはどのような対応をすると一番よいのでしょうか?

マウンティングを行うターゲット(相手)別に、考えていきましょう。

1,人へのマウンティング

(1)なぜマウンティングするの?

一番多いのは「一緒に遊ぼう」の意味。「マウンティングをすれば飼い主が構ってくれる!」と誤解している可能性も考えられます。また、飼い主と遊んでいるうちに興奮して、楽しさからマウンティングをしてしまう場合もあります。

(2)解決策

ついつい「こら!」と叱ってしまいがちですが、実はあまり意味がありません。
飼い主へのマウンティングの場合、個人的には、それが信頼関係を壊すような、上下関係の誇示ではない場合がほとんどなので、飼い主がされても問題ないなら、それほど気にしなくても良いともと感じます。
一方で他の人にもしてしまう場合は別問題です。嫌悪感を抱かせる可能性があるなら、普段からしつけをして止めさせなければなりません。

①きっぱりと「嫌!」という気持ちを伝える

例)首輪をつかんではなす、低い声で唸る

②飼い主がいなくなってしまう、遊びが終わってしまうと感じさせる

例)無言でその場を離れる、無言でハウスに入れる
※注意点:この時オヤツで誘導しないように!マウンティングするとオヤツがもらえると勘違いしてしまう可能性があります。

2,他の犬へのマウンティング

(1)なぜマウンティングするの?

マウンティングは雄だけがするもの、と思っている方もいるかもしれませんが、雌でもすることはあります。また、今までしなかった子が突然することもあります。
性的な意味や上下関係を誇示する意味で行うことももちろんありますが、ほとんどの場合、遊びの延長であることが多いです。そのため、あまり神経質になる必要はないのかもしれませんが、この場合も相手の飼い主や犬が嫌がっているならすぐに止めさせるべきです。

(2)解決策

先ほどと同様、本能で行っていることが多いので、やみくもに叱っても意味がありません。

①しつけをする

リードがある場合は、まずは行動をコントロールしましょう。マテやオスワリを普段から教えて、指示で落ち着かせるのが効果的です。
一方、ドックランなどのリードがない状況の場合、大声で叫んでも、犬は理解できませんし、よけいに興奮してしまうこともあります。オイデも教えて、呼び戻すしつけをしておきましょう。
※注意点:マウンティング→オイデ→戻ってくる→オヤツを与えるはNG!マウンティングしたらオヤツがもらえると勘違いしてしまいます。

②避妊・去勢を検討する

性的な理由によるマウンティングの場合、放っておくと性衝動が強くなってしまうこともあるので、避妊・去勢手術を検討する場合があります。
絶対的なホルモン量がは減りますが、その効果には個体差があります。また、他にもメリットがある一方で手術である以上デメリットもありますので、かかりつけの先生とよくご相談の上、ご判断ください。
※雌の場合、発情期(ヒート)の行動の1つとして、マウンティングをすることもありますが、この場合、性的な意味合いはほとんど含まれていない、という意見もあります。

3,物へのマウンティング

(1)なぜマウンティングするの?

クッションやぬいぐるみに対してマウンティングをすることがあります。これは、対象物への支配欲、退屈しのぎやエネルギーの発散などが理由として考えられています。

(2)解決策

支配欲が強い場合、マウンティングの対象物をいきなり取り上げると、犬が怒って攻撃的になってしまうことがあるので、まずは他のおもちゃなどで気を逸らせてから、回収するようにしましょう。これを習慣的に行うことで、行動を減少させることができます。
また、退屈しのぎやエネルギーの発散が主な理由の場合は、散歩時間や一緒に遊ぶ時間を増やすといったことも考慮してあげましょう。

【さいごに】

犬のマウンティングには、様々な理由があることが解っていただけたと思います。
確かに、マウンティングは犬にとって自然な行為かもしれませんが、一緒に生活していく上では最低限のマナーを守らなければならない状況もあります。 飼い主が構わないと感じていても、他の犬の飼い主が気分を害するなら、対策はすべきです。飼い主の義務としてまわりへの配慮も決して忘れないようにしましょう。

そんな中でも、犬の気持ちを尊重することは忘れないようにしたいですよね。
わが子が我慢しすぎてしまわないよう、出来る限りの工夫をしてあげましょう。

記事監修
動物病院病院 総長 藤野 洋

アニホック往診専門動物病院獣医師 藤野 洋

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

【エデュワードプレス(旧インターズー)】・トリミングサービス成功事例セミナー講師・トリミングサービス成功ガイド監修・Live trim2018 マネージメントセミナー講師 【メディア】・ラジオ調布FM ペットオーナー向け番組MC・多摩テレビ 「わんにゃんMAP」番組パーソナリティ・j:comジモトピ「世田谷・調布・狛江」出演

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