犬のしつけはどうするの?

ありのままではいられない!

「可愛いから厳しくなんてできない、ありのままで生活させたい。」その気持ちはわかります。でも、残念なことに、ありのままで苦労するのは実は犬の方です。やたらめったら吠えるコは?吠え続けるのも疲れます。噛みグセが治らなくて人に噛み付いたら?強制的に歯を抜かれます。人間社会にやんわり馴染ませ、穏やかな生活を送らせてあげることは私たちの義務であり、そのためのしつけです。

しつけは最初が肝心です。生後4ヶ月~3ヶ月の可愛い盛りが、しつけに最も適しているらしいです。大きくなってからのしつけは、犬にとってもいい迷惑です。大きくなった犬を迎え入れる場合は、犬側も大変でしょう。根気よくしつけを続けてください。子犬を引き取る場合は、子犬特有の可愛いあざとさは無視して、根気よくしつけをしてください。これが大切です。

しつけで怒るのは間違いらしいですよ!

人間の感覚だと「しつけ=怒る」ですよね。でもこれ犬には当てはまりません。なぜかというと、人間と犬では言葉が通じないので、犬が何に対して怒られているのかがわからないのです。

例えば、「間違った場所でオシッコをしてしまったこと」に怒っても、「オシッコをすること」に怒られていると犬が勘違いしてしまうのです。オシッコを我慢して欲しいわけじゃないですからね。心を鬼にして怒ったとしても、「なんだかわからないけど怒られた~。こわい人だ~。」ぐらいにしかならないのです。完全に怖がられ損です。犬も、毎回よくわからないことで怒られるので、日々ハラハラした生活を送ることになります。ギスギスした家庭ですね。

というわけで、まず第1のポイントは、「怒らない」です。

じゃあどうすればいいの!?

「じゃあどうすればいいの!?」と思われる方も多いでしょう。

犬は「褒められて伸びるタイプ」です。いつもとは違う「正解の行動」をとったらとにかく褒めましょう。怒った時と同様に、何に褒められているかは犬はわかりません。ただ褒められたい一心で同じような行動を繰り返すようになります。いじらしいですね。とりわけ、トイレトレーニングでは褒めましょう。

でも、この方法では「してはいけないこと」が教えられませんね。じゃあどうするのかというと、「不快」と思わせるのです。ダメな行動をとる瞬間に大きな音を出す、かなり薄めたお酢スプレーを顔にかける等が有効のようです。要はビックリさせるんですね。そうすると、「前に嫌な思いしたからやめとこ~。」となるそうです。「してはいけないこと」を教えるのではなく、「犬がしたくないこと」を作って外堀を埋めていく感じですね。

犬は褒められたい生き物であり、嫌な思いは絶対にしたくない生き物です。この2点をがっつり押さえて生活していくことがスムーズなしつけにつながるのではないでしょうか?

記事監修
動物病院病院 総長 藤野 洋

アニホック往診専門動物病院獣医師 藤野 洋

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

【エデュワードプレス(旧インターズー)】・トリミングサービス成功事例セミナー講師・トリミングサービス成功ガイド監修・Live trim2018 マネージメントセミナー講師 【メディア】・ラジオ調布FM ペットオーナー向け番組MC・多摩テレビ 「わんにゃんMAP」番組パーソナリティ・j:comジモトピ「世田谷・調布・狛江」出演