犬のしつけの基本知ってますか?お腹見せをしつける方法

犬のお腹見せとは

犬にとってお腹を見せるのは服従のポーズといわれて信頼感の証ですよね。私の犬は撫でていると自分からお腹をさらけ出しますが、コマンドや掛け声で出してくれる技もあるんですよ。掛け声で多いのは「ごろん」とかでしょうか?皆さんも聞いたことはありませんか?「ごろん」といわれた犬がお腹を見せる姿はとってもかわいいですよね。でもどう教えていいのか難しいですよね。やり方をご紹介します。まずは伏せをしてもらいましょう。そしておやつを用意します。おやつを鼻先に持っていき、犬の注意を引きましょう。そのおやつをわき腹のほうへ持っていき、伏せの状態のまま犬が振り返るような感じにし、その状態で右側の脇に手があれば左へ持っていきましょう。犬は振り返りの状態から上を見上げるようになりますよね。イメージつきますでしょうか?イメージがつきにくい方は自分で首を動かしてみるとイメージがつきやすいかもしれません。どのように誘導するかは大事ですのでしっかり形をイメージして犬を誘導してあげてください。こちらはかなり難しいので気長にトレーニングしてくださいね。

ごろんを覚えたら

お腹見せの「ごろん」はマスターできましたか?いざ意図的にさせようと思うとこんなに難しいのかと思ってしまうかもしれませんが、今までいろいろなしつけを教えてきた貴方と犬なら大丈夫です。この「ごろん」を覚えると更に技が広がるんですよ!頑張ってみましょう!では実際、どんな技につながるか。まずは「ローリング」です。横周りといえばいいのでしょうか。そして、テレビなんかで見たことがある「バーン」です。「バーン」といいながら手で作った拳銃を撃つと犬が死んだ振りをしてくれるやつです。その二つの動作をコマ送りのように考えてみてください。まず、「ローリング」は伏せをしてお腹を見せ(ごろんをして)逆側から起きあげる。そして「バーン」は撃たれた瞬間こてんと倒れる(ごろんをする)そしてそのまま動かないという動きになりませんか?どちらも「ごろん」入ってますよね。なのでまずは「ごろん」を完璧に教えてしまいましょう!このときに「待て」や「伏せ」がしっかり頭に入っている犬のほうが教えやすいですのでこの機会に復習もこめてそちらのしつけも混ぜてみるといいですね。

次のしつけはローリング

「ごろん」はもう完璧に覚えてくれたよ!という皆さん、犬お疲れ様でした。犬のお腹みせはかわいいですよね。「ごろん」ができるようになると、では次はローリングやバーンを教えようと思うと思いますが、ここで注意点が一つ!ローリングもバーンも「ごろん」をベースにした技というのは以前にも伝えましたよね。だからこそ、「ごろん」を覚えるとローリングやバーンも教えやすいのですが、でも、だからこそ犬が混乱してしまうこともあります。今まで「ごろん」ができていたのにローリングを教えたら「ごろん」といってもローリングしてしまったという話はよく聞きます。動作が似ているからこそ気をつけなければなりませんね。「バーン」といってローリングした・・・それはそれで弾をよけたようでかわいいですけどね。上手く教えることができれば「バーン」を死んだバージョンとよけたバージョンでできますね。ともあれまずは犬が混乱しないようにゆっくり違いを教えていきましょう。「ごろん」と「ローリング」のように言葉が違うコマンドにするのは犬もわかりやすくていいですね。あとは手の動きをゆっくりはっきり動かしましょう。また犬の動きも「待て」を使いながら癖つけるようにしていきましょう。

ローリングをしつける

それではいよいよ「ローリング」の教え方です。はじめはごろんと同じようにおやつなどで誘導します。ごろんの体制まで誘導は一緒です。鼻先のおやつを背中のほうに持っていき、それを目線で追っている犬は「ごろん」をした状態になります。今まではこれでおやつをあげていたと思いますが、ここから更におやつを動かします。そうするとバランスの悪い格好なので転がりますよね。これが「ローリング」です。教え方もほとんど「ごろん」と一緒なので、ゆっくり違いがわかるように教えてあげないと犬が混乱しちゃうのもわかりますよね。でも違いを上手く伝えられれば「ごろん」からの派生の芸をいろいろ覚えることが出来るので、ぜひ頑張ってください。混乱して間違っても怒らないであげて、違いがわかりやすいように手の動きや言葉を変えてあげてくださいね。はじめは混乱していても、ちゃんと理解できるようになりますので、根気強く教えていきましょう。

最後はバーンをしつける

では「バーン」の教え方です。「ごろん」や「ローリング」と一緒で、鼻先におやつを持っていき、背中側におやつを持っていきます。犬がおやつを目で追って転がる際に手を銃の形にして「バーン」といい、転がっている状態で「待て」をさせましょう。

この待ての時間も徐々に長くしていき、きちんと転がった状態で待機できるようにしておきましょうね。そうしたら今度は手の動きなしで「バーン」という言葉だけで倒れるようになるまで何度も繰り返しましょう。倒れて、その状態で待機できたら、「よし」といって起こしてからおやつをあげるなどすると、「よし」といわれるまで死んだ振りで待機してくれるようになりますよ。ポイントははじめの手の動きつきの際に徐々に待機時間を長くしていき、「よし」がかかるまでじっとできるように教えることですね。はじめはなかなかじっとしてくれない犬もいると思いますが、「よし」がかかったらいいことがあると理解すればちちゃんと死んだ振りで待ってくれるようになりますので、少しずつ慣らしていってあげましょうね。

記事監修
動物病院病院 総長 藤野 洋

アニホック往診専門動物病院獣医師 藤野 洋

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

【エデュワードプレス(旧インターズー)】・トリミングサービス成功事例セミナー講師・トリミングサービス成功ガイド監修・Live trim2018 マネージメントセミナー講師 【メディア】・ラジオ調布FM ペットオーナー向け番組MC・多摩テレビ 「わんにゃんMAP」番組パーソナリティ・j:comジモトピ「世田谷・調布・狛江」出演