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そもそも「お手」は必ず覚えさえたほうがいいのでしょか?
公共の場でのマナーに影響する散歩のしつけと違い、お手は飼い主さんと愛犬とのコミュニケーションの一環として行われるしつけのひとつと言えます。
飼い主と犬が向かい合って目と目を合わせ、犬が触られたくない部位である足先を握る動作は信頼関係がないとできないしつけです。
また、お手をしつけることができると
・散歩から帰ってきた時の足ふき
・爪きり
・愛犬の体調チェック
をスムーズに行うことができます。
比較的簡単に覚えることができるお手のしつけで、飼い主さんと愛犬との絆を育みましょう。
では早速、お手のしつけ方法を覚えていきましょう。
1. 愛犬の右前足を持ち「お手」と声をかける
この時大切なのは、愛犬としっかり目と目を合わせ落ち着いた声のトーンで「お手」と声をかけることです。
右前足はすぐに離さず、声をかけながらしばらくその状態をキープします。
状態をキープすることができたら、足をゆっくりおろし、そのタイミングでじゅうぶんに褒めてあげます。ご褒美のおやつをあげるのもこのタイミングになります。
1~3を繰り返します。犬が飽きたり嫌がったりしないよう、長時間のしつけは避けるようにしましょう。
簡単と言われている「お手」なのに、なかなかうまいかない…
そんな時は以下の点に気を付けてみましょう。
お手をさせる際の声掛けは統一するよう心がけましょう。
「お手だよ」「はい、お手」など言ってしまいがちですが、それでは犬は戸惑ってしまいなかなか覚えることができません。
高い声よりも落ち着いた声のトーンで「お手」と声をかけるのが効果的です。
なんとなくできているかな?の状態で褒めても犬はなぜ褒められたのか理解することができません。
飼い主の手から前足を離したそのタイミングでじゅうぶんに褒めてあげることで
「お手」→飼い主の手に前足を乗せる→手を放す
この一連の流れを理解し、褒められる喜びからお手を覚えることができます。
ここで、お手ができたときのご褒美としておやつは必要なのか?と思われる飼い主さんもいらっしゃるでしょう。
前述したように、犬は飼い主に褒められることに喜びを感じ、その信頼関係からしつけを覚えていきます。
お手ができたタイミングで大好きなおやつがもらえることは、犬にとってはしつけを覚えるいいきっかけではありますが、必要なのはお手ができたことを飼い主が一緒に喜んであげることです。
犬がお手をできたときには、喜びをあらわして大げさすぎるくらい褒めてあげましょう。
いかがでしたでしょうか?
お手は飼い主と犬が向かい合ってコミュニケーションを取れるしつけ方法のひとつです。
できないからと叱ったりせず、お互いが楽しく取り組めるよう心がけましょう。