犬のハウスのしつけをはじめるなら!ハウスの意味、種類、しつけ方をご紹介!

犬のハウスのしつけとは?

犬の「ハウス」のしつけとは、飼い主に誘導されながら犬自身がすすんで特定の場所に入ることを指します。

そしてハウスのしつけをすることで「ハウスに入ると良いことが起きる」ということを犬に認識してもらい、犬にとって安心できる場所、そしてお気に入りの場所になってくれることを目標にします。

犬にハウスをしつける意味とは?

犬にハウスをしつける意味とは、ただ単に家の中において犬の寝床や住居を教えるだけではありません。ハウスが役立つ時の代表的な例を見てみましょう。

・日常の個室や寝室

・犬と旅行に行く時

・ペットホテルに預ける時

・来客時

・留守番時

・病気や怪我で休ませたい時

・通院時・入院時

・災害時

・電車や車や飛行機での移動時

ハウスをしつけておくことでもらたす意味とは

ハウスのしつけをしておくと、家の中だけではなく外出した時にも大いに役立ちます。

家の中では犬自身が安心できる場所を確保することで、飼い主が犬の健康状態を犬がリラックスした状態で確認することができたり、来客時にハウスに入って落ち着いた状態でいれば無駄吠えを防ぐことができます。

そして外出する時の移動時には、車や公共交通機関での移動の最中も吠えたり暴れたりしないため、周りの人にも迷惑をかけることがありません。

その他としては災害時に避難をすることがある場合、避難所の中に犬を入れることができないため、ハウスに入れておけば、外でも安全です。

このようにハウスのしつけは、犬の安全を確保する為と、犬が安心して休める場所を確保するためにおいて大きな意味があります。そして狭いところが好きな犬の習性を上手に活用してしつけを行うようにします。

犬のハウスの種類

犬のハウスの種類には主に以下のものがあります。

主に移動時に使用するもの

・キャリーバッグ

・クレート

主に家で使用するもの

・ケージ

・サークル

・ベッド

・犬用マットなど

様々な種類のハウスがあり、その時の状況や目的によってハウスの種類は異なります。その点を飼い主自身が判断してハウスのしつけを行うようにしましょう。

また、全てのハウスの種類に対しては一貫して「ハウス」の掛け声でしつけるようにします。

ハウスをしつける心得

犬にハウスをしつける心得としては、先に述べたように犬にとって「安心できる場所」や「良いことが起きる場所」を感じさせることが最も大切です。

ハウスは犬を拘束したり閉じ込めたりするためのものではないことを飼い主が理解をした上で犬にしつけを行うようにしましょう。

実際にハウスをしつけよう!

では実際に犬にハウスのしつけをしてみましょう。

ハウスのしつけ方

1.ハウス(クレートやキャリーなどしつけをしたい種類のもの)を用意する

2.犬が自分からハウスに入るように「ハウス」と言いながらハウスにおやつを置く

3.犬がおやつを追ってハウスに入ったら、ハウスから出てこないように再度おやつをあげる

4.おやつを与えなくても扉を開けたままのハウスに入っていられるようになったら、扉を少し閉めておやつを与える

5.次に鍵をかけずに扉を閉め、扉越しでおやつを上げる

6.そのままで大丈夫であればハウスの鍵を閉め、扉越しにおやつを上げる

7.犬がハウスに慣れてきたらおもちゃをハウスに入れてしばらくの間ハウスの中で遊ばせて飼い主はその場から短時間離れる

8.少しずつ一人の時間を長くしていき、おとなしくしていればハウスから出す

上記の順番を繰り返し行い、最終的にはおやつなしでも「ハウス」の指示語だけで犬にハウスに入ることに慣れてもらうようにしましょう。

しつけのポイント

子犬や成犬問わずに警戒心が強い犬の場合は、おやつをあげてもハウスになかなか入らない場合があります。そのような場合はハウスの中におやつを入れるのではなく、まずはハウスの近くにおやつを置きましょう。

それにだんだん慣れてきたらハウスの中におやつを入れてハウスの中に誘導します。また、それでもハウスの中に入らない場合はおやつの種類を変え、犬の目の前で好物のおやつやフードを見せ、ハウスの中に入れます。

これを繰り返すと目の前のご褒美はハウスの中に入らないと食べられないことを覚え、少しずつハウスに出入りをするようになります。

犬がハウスから出てこない…

犬にハウスをしつけて入ってくれたのはいいものの、ハウスから出なくなってしまったという話はよく聞きます。この場合はハウスの場所が気に入ったか、ハウスから出ることへの恐怖心が出ている場合などが考えられます。

ハウスから出てきても怖くないということを教えるため、ハウスから出る際にもまず最初はおやつを与えて出てきてもらうようにすると、ハウスへの出入りに慣れてきます。

おしゃれなハウスってないのかな

犬のハウスは基本的に安全性や耐久性、そして機能性を重視します。

一昔前のハウスはデザイン性までは重要視していませんでしたが、ここ最近は犬を飼う人が増えている影響もあり、デザイン性も兼ね備えているおしゃれなハウスがたくさん販売されています。

中でもキャラクターが描いてある柄のものや、アンティーク風な素材を使用したものや天然木を使用したモダンなデザインが数多く商品化され、カラーバリエーションも豊富になってきています。

ペットショップやネットショップなどでいろいろ見てみて、自分の犬が気に入ってくれそうなハウスを選ぶ楽しみも増えます。

最近は手作りハウスも人気なんです!

既製品のハウスはおしゃれなものがありますが、「いいな」と思ったものは値段が高額だったりすることもあり、なかなか手が出ないなという時に、最近は犬のハウスをDIYで作ることが人気になっています。

100円ショップやホームセンターで木材や素材を入手して自分で手作りのハウスを作れば材料費のみで作れることと、既製品だとハウスを設置するサイズが家の設置場所と合わない場合が多いです。

そのため、DIYでハウスを作ってオリジナルのハウスを作ることができるようになります。

まとめ

今回は犬のハウスのしつけについてをご紹介しました。できれば家にやってきた初日からハウスのしつけは開始させたいです。

いざという時に犬が安心できる場所があれば興奮したり暴れることもないので、毎日短時間でもしつけていくようにしましょう。

記事監修
動物病院病院 総長 藤野 洋

アニホック往診専門動物病院獣医師 藤野 洋

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

【エデュワードプレス(旧インターズー)】・トリミングサービス成功事例セミナー講師・トリミングサービス成功ガイド監修・Live trim2018 マネージメントセミナー講師 【メディア】・ラジオ調布FM ペットオーナー向け番組MC・多摩テレビ 「わんにゃんMAP」番組パーソナリティ・j:comジモトピ「世田谷・調布・狛江」出演