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愛犬のしつけ、実際やってみると思った以上に難しいことに悩んでいませんか?しつけには、飼い主様の愛情以外に、根気や適切なタイミングが必要なのです。それを飼い主様ご自身が習得する必要があります。
愛犬のしつけの基本は、「オスワリ」「待て」「伏せ」「おいで」の4つです。特に、待つことと呼び戻しは、愛犬の安全を守るためにも必要なことです。しかし、これには飼い主様の根気と、愛犬との強い信頼関係が不可欠です。
愛犬との信頼関係を築くためや、しつけを失敗しないために、知っておいて欲しいことが3つあります。ぜひ、参考にしてみてください。
〇叱るときにに名前を呼んではいけません
犬にとって、名前は音でしかありません。その音が聞こえたら、何か良いことがあるとか、心地いい状態でいられるということが紐付きになっていないといけません。
〇家族でしつけの言葉を決めましょう
犬が人間の言葉を理解するわけではありません。全て音に反応しているのです。「ダメ」「いけない」「コラ!」と言った具合に、違う言葉では、犬もなかなか分からないでしょう。
〇犬のおねだりに答えてはいけません
愛犬のおねだりは可愛すぎて勝てませんよね。いつもいつも無視してくださいということではありません。例えば、おすわりのしつけができるようになってくると、愛犬はおすわりができたらご褒美が貰えると覚えます。
そうすると飼い主様の目の前に、チョコンと座っておねだりをするようになるでしょう。その度にご褒美を上げていたら、お互いの関係性が壊れてしまいます。
犬に使われる飼い主という構図になり、しつけは失敗するかもしれません。
以上のことを、ご家族で共通認識を持つことから、愛犬のしつけを始めてください。
犬の基本のしつけ、4点の動画を探してみました。何度もご覧いただいて、声をかけるタイミングなども学んで頂ければと思います。また、声だけではなく、手などを使った動作での指示も重要です。ぜひ、参考にしてください。
〇月齢の小さな仔犬の場合
3日目の動画で、犬がお尻を床に着けていない状態で褒めていますが、そこはNGなので真似をしないようにしましょう。
〇ある程度成長した犬や成犬の場合
オスワリがスムーズにできるようになったら、ご褒美を中指と親指で挟み、人差し指を上に向けます。オスワリの号令と人差し指を上げた動作を一緒に見せましょう。愛犬は、指の号令だけでオスワリができるようになります。
フセをしつけるには、オスワリからフセに誘うのが一番簡単な方法です。お腹が床に着いた瞬間に、「良い子」と褒める代わりに「フセ」と声をかけてあげるのも有効です。
どうしてもフセが出来ない犬の場合は、低い場所をくぐらせるという方法もあります。
まず、自分が床に片膝をつきます。片方の足をまっすぐ前に伸ばします。高さは愛犬がやっとくぐれるくらいにしましょう。オヤツで誘いながらくぐらせ、お腹が床に着いた瞬間に褒めながらおやつを与えます。
スムーズにできるようになったら、褒める代わりに「フセ」と声をかけます。お腹を付ける動作がフセであること、できたらオヤツが貰えることを覚えたら、動画の最初からやってみましょう。
少し長くなりますが、3つの動画を続けて観ていただくと、流れが分かりやすいと思います。マテは根気が最も必要とされるしつけです。
マテは、愛犬にとっても不安がいっぱいの動作ですから、マテと言った飼い主様が、必ず戻ってくるという強い信頼を築かなくていけません。
日頃から、名前を読んで叱られている犬の場合、この呼び戻しが上手く行かない場合があります。せっかく飼い主様の思いを込めて選んだ名前です。愛犬にとっても、常に嬉しい響きであるよう気を付けましょう。
このほかにも、トイレトレーニングや引っ張り癖の抑制、噛み癖の矯正などの動画も沢山配信されています。動画にも、自分との相性があります。分かりやすいと感じたものを参考にすると良いでしょう。
動画で勉強した愛犬のしつけに成功したら、ドッグカフェデビューなんてしてみませんか?沢山の犬たちと飼い主がいる中で、静かに伏せてマテをしているあなたの愛犬。羨望の眼差しを浴びるに違いありません。
ドッグランも同じようにお勧めです。お友達わんこと、楽しく遊んでいる犬たちは、なかなか帰りたがらないのが普通です。そんな中、あなたの「おいで」の一言で、飛ぶように戻ってくるあなたの愛犬の姿を想像してください。
普段のお散歩中、よその犬とすれ違う時も、落ち着いて対応できるでしょう。なにより、こうしたしつけがキチンと出来ている犬は、これ以上のしつけを簡単に受け入れられるようになります。
あなたの愛犬が成長する様子を楽しみながら、我慢強く教えてあげてください。そして、愛犬と一緒に旅行やキャンプなど、沢山楽しい時間を過ごしてください。それが犬と一緒に生活する醍醐味だと筆者は思っています。