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犬のしつけに【待て】というものがあります。しつけには、他にも【お座り】【ふせ】【お手】などがありますが、その中でも日常生活で役立つのが【待て】なのです。
なぜ【待て】が役に立つのかというと、【待て】をすることで、平常心を失いつつある犬を落ち着かせることができるからです。
例えば、散歩中に他の犬と出会った場合や大きな音にビックリして逃げ出しそうになった時など、一度冷静になれば問題ない行動でも、平常心を失うことにより予測できない行動をすることがあります。
しかし、【待て】というしつけができていれば、これらを未然に防ぐことができるため、トラブル防止にも繋がるのです。
それでは、一体どうすれば愛犬に【待て】を教えることができるのでしょうか。ここでは、しつけに必要なポイントを解説していきます。
しつけを行う上で1番大切なのが、主従関係を作ることです。そもそも犬は、群れの中でリーダーを作り、リーダーの指示に従い生活をする生き物です。そのため、犬のしつけを行う犬の飼い主が必ずリーダーである必要があります。
【待て】を教える際は、犬の気が散ることのないように集中できる環境下で行いましょう。そのため、テレビの音や外の音は遮断し、できるだけ無音の状態で行います。
また、犬の集中力は10~15分が限界と言われています。そのため、集中力がなくなってきたと感じた場合には、しつけを一度中断し時間を置いてから行うか、翌日行うなどすることも必要です。
【待て】ができたら、必ずごほうびのおやつを与え、たくさん褒めてあげましょう。そうすることで、【待て】をすればご褒美をもらえると犬が学習をするため、次第に【待て】を覚えるようになります。
【待て】をなかなか覚えてくれない時は、以下の点を確認をしてみましょう。
しつけがうまくいかない時など、愛犬を叱ってはいませんか?叱ることにより、犬は萎縮してしまい思うようにしつけができなくなってしまいます。そのため、しつけを行う際は、決して愛犬を叱ってはいけません。
すでに説明した通り、しつけを行う際は集中できる環境が必要です。そのため、気が散るような環境ではしつけが思うようにいかないため、思い当たるところがあれば静かな環境に変えてみましょう。
そもそも【待て】は、手のひらを犬の鼻の先に出して【待て】と発することでしつけをしていきます。その際、徐々に秒数を延ばし、その都度ごほうびをあげることが大切なのですが、いきなり20秒や30秒待たせるのは無理な話です。
そのため、5秒・10秒・15秒と徐々に時間を長くしていきましょう。
愛犬が【待て】をできるようになったら、なるべく日常生活の中で活用していきましょう。例えば、毎日の食事を与える際にも活用できます。
覚えたことを忘れてしまわないために、日常生活の中に【待て】を取り入れることで習慣化され、飼い主の言う事を聞いてくれやすくなります。
犬のしつけは、1日で完璧に覚えるものではなく、ある程度の時間を要して覚えるものです。そのため、短期間で成果を見るのではなく、長期的なスパンで考えて【待て】というしつけを教えていきましょう。
しつけを覚えることで、愛犬との生活がより豊かで楽しいものになるでしょう。