愛犬との関係を壊さない怒り方とは?やってはいけない注意点と正しいしつけの仕方を身につけよう!

愛犬を怒ったり叱ったりする前に

犬を飼う上で、時に怒ったり叱ったりすることは必要な行為です。しかし、犬は私たち人間の言葉を理解できません。そのため、飼い主さんの表情・声の高さ・声の大きさなどで感情を理解しようとします。

また、怒りすぎると信頼関係が崩れてしまう原因にもなるため、非常に難しい部分でもあります。しかし、人間社会で生活をする以上、【やってはいけないこと】は教える必要がります。

そのため、愛犬を怒ったり叱ったりする際は、ただ怒るだけでなくその後のアフターフォロー(褒める・スキンシップをする)なども含めて怒ったり叱ったりするようにしましょう。

愛犬を怒るときに絶対にやってはいけないことは?

まず、愛犬を怒る際は、【愛犬がイタズラなどの問題行動をした】時だけにしましょう。トイレトレーニング・オスワリ・マテなどのしつけがうまくできないからといって怒ってはいけません。

また、愛犬が言うことを聞かなかったりイタズラをしたりした際に、犬を叩いたりマズルを掴んで怒ったりすることもやめましょう。体を叩いたりマズルを掴んで怒ると、犬はとても怖がり恐怖心を抱きます。

このような行動が続くことにより、犬は飼い主さんを怖がるようになり信頼関係も崩れていってしまいます。

愛犬を怒るときってどんなとき?そのときの対処法は?

愛犬を怒るときは、トイレはいつも出来ているのに、わざと違う場所でした・ティッシュを食べてしまった・犬同士がケンカしたなど問題行動を起こした時にしましょう。また、怒る時は下記に挙げるポイントをおさえておくと良いでしょう。

愛犬の名前を呼ばない

愛犬の名前を呼んで怒ると、名前を呼ばれる=怒られると犬が学習してしまいます。そうすると、名前を呼ぶだけで愛犬が逃げたり警戒心を抱いてしまうため、怒る際は名前は呼ばず「こらっ!」「ダメ!」など短い単語で怒るようにしましょう。

その場その場で変えない

ついやってしまいがちなのが、TPOに合わせて愛犬を怒ることです。例えば、普段は怒らないことでも、来客がある時にだけ怒ってしまうなどの行為は、愛犬が混乱をしていしまいます。そのため、どんな時でも一貫性を持って怒ることが大切です。

すぐに怒ること

イタズラをしてからある程度時間が経ったことを怒っても、犬は何のことで怒られているのか分かりません。そのため、愛犬がイタズラをしたら、その場ですぐに怒りましょう。

無視をする

犬は群れを作って生活をする生き物なので、単独行動を苦手とします。そのため、「こらっ!」「ダメ!」などと怒っても効果がない場合は、思い切って無視をするという方法もあります。

例えば、無視をして部屋の扉を閉め、愛犬だけにしてしまうなどの方法も効果的です。

怒ったら褒める

怒ったり叱ったりして問題行動が止まったら、愛犬を褒めてあげましょう。そうすると、これをしなければ褒めらえると学習をし、次第にイタズラなどの問題行動が少なくなっていきます。

愛犬と良い関係を継続するための怒り方まとめ

人間社会で生活をする以上、怒ったり叱ったりすることは大切なしつけのひとつでもあります。しかし、怒り方を間違えることにより信頼関係が崩れるだけでなく、犬も人間を怖がるようになり、時に攻撃的になってしまうことあります。

そのため、愛犬をむやみに怒ることはせず、【やってはいけないこと】をした時にだけ怒るようにしましょう。

そして、褒める時は思いっきり褒めてあげましょう。しつけにメリハリをつけることで、愛犬も怒られていることを理解し、しつけもうまくいくようになるでしょう。

記事監修
動物病院病院 総長 藤野 洋

アニホック往診専門動物病院獣医師 藤野 洋

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

【エデュワードプレス(旧インターズー)】・トリミングサービス成功事例セミナー講師・トリミングサービス成功ガイド監修・Live trim2018 マネージメントセミナー講師 【メディア】・ラジオ調布FM ペットオーナー向け番組MC・多摩テレビ 「わんにゃんMAP」番組パーソナリティ・j:comジモトピ「世田谷・調布・狛江」出演