目次
9ヶ月のトイプードルは人間の年齢に換算すると13歳になります。トイプードルは犬の中でも比較的長生きする犬種と言われていて、平均14~17歳までが寿命とされています。
そのためトイプードルの一生の中でも9ヶ月目というのはまだまだ幼少期であり、この時期のしつけが今後重要になってきます。
トイプードルのオスとメスでは初めて発情期を迎える時期に違いがあり、オスの場合6ヶ月頃に初めての発情期を迎えます。
そのため去勢をする場合には早い方がいいとされます。メスの場合は9ヶ月頃に初めての発情期を迎えます。発情期をヒートと呼び、メスの場合は人間の女性と同様に性器から出血があります。
犬用の生理用品が販売されているので、トイプードルのメスを飼い始めた方は9ヶ月を迎える前にペットショップやドラッグストアなどで商品を確認しておきましょう。
またこのヒートの時期にはオスとの接触をさけてあげることでオスに付きまとわれる心配もなくメスのストレスも軽減できます。オス用にはマナーベルトが販売されているのでオスを飼われている方はそちらをチェックしておきましょう。
トイプードルは1歳のころに成長が止まり成犬の仲間入りをします。1歳のトイプードルの平均体重は約3kgで体の大きさは体高約25cmが平均とされています。
9ヶ月目はまだ成長している途中ですので体に合わせた食事を与える必要があります。
9ヶ月のトイプードルの平均体重は2~3kgとされています。9ヶ月ですとフードはまだパピー用のカロリーが高い物になるのであげすぎに注意しましょう。
小型犬ですので太ってしまうと膝に負担がかかってしまいひどいと膝蓋骨脱臼にかかってしまう恐れがあります。
膝蓋骨脱臼(パテラ)とはトイプードルやチワワなどの小型犬がかかりやすい病気といわれています。症状を簡単に説明すると膝のお皿がずれてしまう関節疾患です。
この関節疾患にはレベルがあり、レベルが上がってしまうと日常生活に支障が出てしまいます。うまく立ち上がれなくなったり、排便の際に力が入れずらくなってしまい最終的には手術が必要になってしまいます。
トイプードルなどの小型犬がかかりやすい関節疾患ですが、肥満によって膝に負担がかかったためにかかるパターンと生まれつき関節が弱いパターンがあります。
ペットショップからトイプードルを迎えた場合は、その子の体の状況を最初に説明されていることと思いますが、そうでない場合はワクチン接種の時などに獣医さんに一度膝のチェックをしてもらうことをおすすめします。
活発で頭の良いトイプードルのしつけは1歳までが重要になります。人間同様に犬にも反抗期というものがあり、だいたい6~7ヶ月頃から犬の主張が強くなってきます。
犬の性格にもよりますが9ヶ月の頃はまさに手のかかる時期ともいえます。なかなかしつけがうまくかないまま9ヶ月を迎えてしまった方が困ってトレーナーさんに相談するのが多い時期です。
トイプードルは6ヶ月のあたりに歯が生え揃います。そのため歯がゆいのでいろいろな物を噛みますが、そこで噛んでいいものとダメなものを上手に教えてあげることがとても重要になります。なんでも噛み付いてしまうと人の手も噛んでしまいます。
自分が噛まれるだけならと甘やかしてしまうと嫌なことがあると手を噛む子になってしまいます。また、噛み癖がひどいとトリミングで受け付けてもらえなくなります。
噛み癖は9ヶ月頃によくある悩みで、大体1歳までに改善できるようにしつけていきましょう。そのしつけ方法ですが、噛んだ場合「ダメ」や「NO」と低い声で言いながらマズル(鼻)を持ちます。このしつけ方法はマズルコントロールと呼びます。
マズルコントロールでの注意点は、マズルを握る時間と強さです。「キャン」と声がでるまでしてしまう方がいますが、そこまでやらなくても犬は分かっています。
「ダメ」と言いながら2~3秒軽くマズルを持つだけで十分です。ただし、噛んだら必ず毎回やることが大事なので根気強く教えてあげましょう。
9ヶ月目はまだパピー用のフードになりますが、量的には成犬とほとんど変わりません。平均体重であれば約90gで1日に2回与えるのが適切です。
ただしフードによってカロリーが違うのでそれに伴って量を調節しましょう。そのため与えているフードのパッケージに記載されている内容を把握しましょう。
フードを与える時間を朝と夕方などの決まった時間に与えてあげることで生活のリズムが整います。犬にとってとても大事なことなのでできる限り決まった時間にフードをあげましょう。
フードの時間を整えることで排便の時間もだいたい決まってきます。このようにしていれば食欲がないときや、いつもの時間に排便がないなど、犬の体調の変化にも気づきやすくなります。
はじめの頃はドライフードをふやかしたてやわらかくしたりウェットフードを与えたりしますが、9ヶ月の頃にはドライフードに慣れさせてあげましょう。
トイプードルは6ヶ月のころに歯が生え揃うのでドライフードも十分噛み砕くことができます。顎の発達のためにもドライフードに慣れさせることが大事です。
また、ウェットフードに慣れてしまうとドライフードの食いつきが悪くなり偏食気味になってしまうので注意が必要です。
トイプードルは室内で飼育することがほとんどですが、室内でたくさん歩いているからとくに運動は必要ないと思っている方がいますが間違いです。
トイプードルは活発な性格なので運動が大好きで、9ヶ月となるとまさに遊びたい盛りなので毎日散歩に連れて行ってあげましょう。理想とされる散歩の時間は30分~1時間ですが、室内でもたくさん遊んでいる場合は20~40分でも十分です。
散歩中は飼い主がリーダーであることをわかってもらうのに最適な時間です。
ただ行きたいところに行かせたり気になるものの臭いを嗅いだり、犬の好きなようにしてしまうと飼い主がリーダーではないと思ってしまうので散歩中にもしっかり主導権を握ることが大事です。
また、散歩中には知らない人や犬にも遭遇することがあり、そのときに吠えたり飛びついたりしないようにしつける必要があります。問題行動を起こしたらリードをグッと引き座らせるなどして落ち着かせましょう。
興奮しているようでしたら人や犬など興奮の対象が通り過ぎるまで座らせ、大人しくすることができたらたくさん褒めてあげましょう。
犬は飼い主から褒められることが大好きですので、上手にできたらとにかく褒めることが大切です。「ダメ」と叱ることも大事ですが、「ダメ」よりもできたときの褒める作業のほうがしつけには効果的です。
トイプードルは毛がカールしていてゴミなどが絡みやすかったり、毛玉ができやすいので散歩中に草むらに入ると草や虫が毛に絡まってしまうことがあるので注意してあげましょう。
対策としては、散歩前に一度ブラッシングをしてから行くことと草むらなどになるべく入らせないようにすることです。9ヶ月のトイプードルは好奇心旺盛な時期なので道端のゴミや食べ物などに興味を示してしまうため、飼い主さんが注意して散歩コースを見る必要があります。
散歩に行く以前にリードを嫌がったり怖がったりして外にいけないというケースがあります。まだ小さいうちから首輪をつけて慣れさせおくこともできますが、嫌がるのが可哀想で付けられない飼い主さんもいます。
首輪とリードを嫌がる子にはハーネスがおすすめです。ハーネスはベストのような形状のもので、リードを引くときに首に負担がかからないため首輪を嫌がる子でもハーネスなら嫌がらないことが多いです。