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初めて愛犬と出会った頃は、手のひらに乗るようなサイズだったでしょうか。もう両手を使って抱っこしてあげないといけないほどあっという間に大きく成長し1歳になりましたね。
人間よりも何倍も早く歳をとってしまう犬ですが、1歳の頃のトイプードルは、人間の年齢に換算するとだいたい16歳です。その後は1年で4歳~4歳半ずつ年を取っていくと言われています。
そしてその時間の速さは、人間の一日が犬の1週間といわれるほどです。どれだけ1分1秒を大切にしてあげないといけないかよくわかる数字ですね。
1歳の時期のトイプードルは、もう成犬時と同じ体重になっています。成犬のトイプードルの体重は平均で4kg程度ですが、両親の大きさや遺伝、おやつやフードの量などで成犬時の体重、大きさはかなり左右されます。
トイプードルは元々、体高約45~60cm、体重約16~25kgが標準サイズの大型犬に分類されるスタンダードプードルを改良して小さくした種類になります。
よってサイズは様々で、スタンダード・ミディアム・ミニチュア・トイやさらに小さいティーカッププードル・タイニープードルなど大きさの種類が豊富です。
2kgに満たない小さいティーカッププードルやタイニープードルは、犬種としては認められておらずタイニープードルとして購入した子でも、血統書の上ではトイプードルに分類されています。
トイプードルには1.5kgほどしかない子から7kg以上ある子まで個体差が大きいので、体重だけを気にするのではなく、その子自身の体格を見てあげるようにしましょう。大きい子も小さい子も、それぞれに良さがあります。
1歳になったトイプードルはそれぞれに特徴的な性格が出てきている頃でしょう。すごく甘えん坊な子、飼い主の後ばかりついてくる子、お散歩が大好きな子など、1年間で作られてきた性格は様々です。
ここまで、性格の基礎となる社会化期などの大切な時期を過ごしてきましたが、この1歳という時期も育て方や愛情のかけ方によって、その後の性格や甘え方などにも違いが出たりする大切な時期です。
この時期に、きちんとしたしつけができていないと無駄吠え、噛みつき、落ち着きのない性格など、問題行動が目立ちます。
頼ることのできるリーダーに守られている犬はとても幸せに感じ毎日の生活を送ることができます。いけない事は絶対にいけないと教え、良いことをした時は大げさなほどにたっぷりほめることをしてあげましょう。
1歳になった今はトイレトレーニングや待て、おすわりなどのコマンドのしつけは完了した頃でしょう。この頃のトイプードルで困った行動といえば怖がりがゆえの噛みつきや他人への唸りなどではないでしょうか?
そういう場合は噛みつき、唸りなどがどうして起こるのか飼い主がしっかり考える必要があります。噛み付くから叩く、唸るから大きな声で叱るでは愛犬との間にもっと溝ができてしまいます。
噛む理由を考えてみましょう。犬はとても単純です。嫌だから、怖いから噛むというのが大半の理由になります。
そして忘れてはいけないのが、絶対に叩いたりしないことです。暴力は、言うことを聞かせる手段ではなくストレスを与え、時に臆病な性格を誘発させ問題行動を多くさせてしまいます。
特に大切なのは飼い主との信頼関係です。言うことを聞かない問題行動が多いために暴力をふるったり、大きい声で怒鳴ったり…そんなことを繰り返していると犬はどんどん問題行動を起こすようになります。
愛犬が1歳になったこの機会に、家族全員が愛犬への接し方や叱り方など、一貫性を持ち行うことが出来ているか話し合うのも良いかもしれません。
小さい子犬の頃は、一日に何回もトイレをして先が思いやられる思いをした飼い主さんもおられるでしょうが、1歳になったトイプードルのトイレの回数は何回くらいが普通でしょうか。
犬の1日のトイレの回数は、飼い方や犬の年齢によって異なります。室内飼いの犬でも、朝、昼、夜とお散歩に行く子だと家に設置したトイレではせず、お散歩の時しかしない子もいます。
トイレの回数は、かなり個体差がありますが1日のトイレの回数の平均はおしっこが1日3~5回程、うんちの回数も1日に1~2回になります。お散歩に行く子は散歩中に済ませることが多く、室内のトイレでする子はご飯の後にすることが多いでしょう。
1歳になるとトイレの時間もだいたい決まってくるので、管理がしやすく子犬の頃に比べたら掃除も楽になってくるでしょう。
1歳を過ぎて成犬になると体も大人へと成長し、一日の体内リズムもしっかりと出来上がります。また、消化器官も強くなり、体と心も安定している時期になります。
一般的にトイプードルの一日の散歩時間は40分くらいでしょう。1回ではなく2~3度に分けて1回20分といったように愛犬のことを日々観察し体型や体調を考慮してお散歩や大好きなボール遊びなどができるといいですね。
1歳のトイプードルの睡眠時間は個体差はありますが、12~15時間が一般的とされています。犬は一日の半分以上を睡眠に充てているということになります。
睡眠に関しても個体差があるので食欲と元気があって、健康であるならたくさん眠ることは問題ないでしょう。睡眠時間が長いことにも理由があります。寝てばかりであってもその子の個性だと認めてあげましょう。
しかし、ごくまれに病気の可能性もあるので心配であれば獣医師に相談した方が良いでしょう。