目次
犬の狂犬病(きょうけんびょう)は、すべての哺乳類に感染する可能性のある感染症です。
犬が発症した場合の症状としては、はじめは発熱、不安、緊張などが見られ、家族に近寄らなくなったり、暗い場所に隠れるようになったりして、性格に変化があらわれることもあります。また、多量の唾液を流すようになります。
その後、狂躁期といわれる時期を迎え、顔の形相が凶暴になり、過剰な攻撃性と興奮性を発現します。この時期に人を咬むといわれています。
この後、麻痺が起こり飲食ができなくなり、昏睡状態に陥った後死亡します。これら一連の症状が、発症してから10日から14日で起こるといわれています。
狂犬病の原因は、狂犬病ウイルスです。感染経路としては、すでに感染している犬に咬まれることが多いです。
狂犬病に治療法はありません。
また、予防法としてはワクチン接種が最も有効です。狂犬病予防法という法律で年に1回のワクチン接種が義務付けられています。ただし、最初の1回の接種だけでは十分な免疫が得られないことが多いため、海外に連れて行く前などは複数回接種するなど医師に相談しましょう。