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ネコワクチン

アニホック往診専門動物病院

ネコワクチン

1.ワクチンで何だろう?

コロナウイルスが猛威を振るっていますが、その話題とともに、「ワクチン」という言葉を耳にすることが多いと思います。

そもそも、ワクチンとは何でしょう?
なぜこんなに、今話題になっているのでしょうか。

2.免疫という防御機能

私たちの体には様々な防御機能が携わっていますが、その中の一つに「免疫」という機能があります。
体の中に入り込んでしまった病原体(細菌やウイルスなど)を、自分でやっつけようとする体内の働きで、これを利用したものが「ワクチン」なのです。

①病原体(敵)を無毒化、もしくは、弱毒化したもの(そっくりさん)を接種する

②体内で免疫が働き、体の中に抗体などと呼ばれる味方(以下兵士と呼びます)ができる

③実際に敵が侵入しようとする(攻撃してくる)

④戦う準備ができていた兵士は、敵が侵入しないように戦ったり、侵入してしまっても力を発揮して、軽症で済む

イメージしていただけましたでしょうか。 (「免疫=敵と働く兵士を作る機能」ということですね。)だからこそ、今、コロナウイルスによる感染症を重篤化させないようなワクチン開発が望まれているんですね。

3.ワクチンはいつ頃接種するの?何回接種するの?

ヒトも赤ちゃんのときは、何種類かのワクチンを何度か接種します。 「お医者さんなどから言われたとおりに接種した」という方も多いと思いますが、接種する時期や回数には、実はきちんとした理由があるのです。

生後すぐの赤ちゃんは母乳などを通じて、お母さんの免疫をもらっています。そのため、病原体から守られているのですが、この免疫は永久ではなく、次第に減ってきてしまうのです。

そこでワクチンの登場です。

ワクチンは、お母さんからの免疫がまだ体内に残っているときには、本来の力を発揮できないのですが、減ってきたときに接種すると、大きな力を発揮してくれるのです。
そのために、ワクチンはお母さんの免疫が減ったころの接種が推奨されているのですね。

それでは、なぜ、複数回同じものを打つのでしょうか?
1回ではだめなのでしょうか?/

1つ目の理由としては、 お母さんからの免疫が減る時期には個体差があるからです。

  1. Aちゃんはお母さんの免疫がほぼなかったので、ワクチンを打ったらたくさんの兵士ができた。
  2. 同じ時期にBちゃんもワクチンを打ったが、まだお母さんの免疫が残っていたので、あんまり兵士ができなかった。

このようなことが起こりうるため、小さいころには何度か打つことで、しっかりとした兵士を作っていきます。

次に、2つ目の理由としては、「ブースター効果」が挙げられます。
これは、一度ワクチンを打った後に、再度ワクチンを打つと、兵士がますます沢山出来るという性質です。

例えばインフルエンザは、大人はすでにかかったり、今まで何回かワクチンを接種してきたことでしっかりと兵士が出てきてくれるのですが、子供の場合はまだかかったことがなかったり、今までに接種した回数が少ないため、十分に兵士が出てきてくれない場合があるのです。 そのために、このブースター効果を狙って追加の接種を行っているのですね。

4.ネコちゃんにもワクチンがあるの?

大切なわが子の健康のため、ネコちゃんにも現在ワクチンが何種類か開発されており、感染症から守ってくれる有効なものとなっています。
日本で主流なのは、三種混合ワクチンや五種混合ワクチンですが、その他にも、四種や七種、一種だけの単体ワクチンもあります。(例:三種→3つの病原体を予防)

5.ネコちゃんにもワクチンは必要なの?

ネコちゃんの場合も、母乳を通じてお母さんからの免疫をもらっていますが、6週齢ごろからその免疫が減って、病原体にかかりやすくなってしまいます。 その頃のネコちゃんはまだまだ体力がないので、病原体に感染してしまうと、重症化してしまったり、最悪の場合、命を落としてしまうこともあります。

そのため、ネコちゃんの場合も、ワクチンはネコちゃんを守ってくれる大切なものと言えるでしょう。

「大人になって、他のネコちゃんとの交流がないなら、もう打たなくてもいいじゃない?」という意見も聞きます。
一方で近年は、本意でなくても、ネコちゃんがおうち以外で過ごす機会も出てきました。例えば、ご家庭の事情でペットホテルに預けるときもあるかもしれません。自然災害などで、おうち以外で生活しなければならないときもあるかもしれません。病気やケガで、どうぶつ病院に入院することもあるかもしれません。

そんなときに、陰で支えてくれる兵士がいたら、安心ですよね。

※以下ワクチンで守れる病気の例

  • 猫ヘルペスウイルス(猫ウイルス性鼻気管炎ウイルス):拾った子ネコちゃんが鼻水やくしゃみ、涙などがすごかった、という経験がある方もいると思います。こういった症状の主な原因となりうるウイルスで、呼吸困難や食欲不振などから体力のない子ネコちゃんが命を落としてしまうこともあります。
  • 猫カリシウイルス
  • 猫汎白血球減少症ウイルス:「猫パルボ」とも呼ばれている感染力が非常に強い怖いウイルスです。症状は元気消失、発熱、激しい下痢や嘔吐で、感染すると命を落としてしまうことも多いです。
  • 猫クラミジア
  • 猫白血病ウイルス
  • 猫免疫不全ウイルス:喧嘩などの咬傷を介して広がってしまうことが多く、ネコちゃんの免疫力をさげてしまいます。外にいく習慣がある子はもちろんのこと、外に出てしまったときのことを考えて接種うる場合もあります。

6.先生とよく相談を

実はこのワクチンによる兵士は、ネコちゃんの体調が悪いときなどはあまり出てきてくれません。 また、ネコちゃんの状態などによっては、ワクチンの方が強すぎてしまうこともあります。 そのため、ワクチンの接種の有無、接種時期などについては、ぜひかかりつけの先生に、よくご相談ください。

記事監修
動物病院病院 総長 藤野 洋

アニホック往診専門動物病院獣医師 藤野 洋

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

【エデュワードプレス(旧インターズー)】・トリミングサービス成功事例セミナー講師・トリミングサービス成功ガイド監修・Live trim2018 マネージメントセミナー講師 【メディア】・ラジオ調布FM ペットオーナー向け番組MC・多摩テレビ 「わんにゃんMAP」番組パーソナリティ・j:comジモトピ「世田谷・調布・狛江」出演

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