わんちゃん、ねこちゃんが年を取るスピードは、人の5倍と言われています。わんちゃん、ねこちゃんの体は歳を重ねることで少しずつ老化していくのです。もうすでにシニアに近づいてきた子も、まだまだ若い子も、シニアについて知ることで、今後一生を楽しく過ごせる準備をしていきましょう。
「シニア犬」と聞いて、今あなたは何歳くらいの犬を思い浮かべますか?だんだんと寿命が伸びている犬、猫の平均寿命は、14、15歳くらいだと言われています。昨今、シニア犬と呼ばれるのはいつごろからなのでしょうか。その目安を知って、シニア犬と上手に付き合う方法を知りたいですね。
小型犬や中型犬は、一般的に生まれてから1年くらいまでは大型犬よりも成長が早いといわれていますが、それ以降は大型犬のほうがどんどん成長していき、老化のきざしが見える時期も早く訪れるようです。
小型犬の場合は、11歳のときに人間でいうと60歳になりますが、大型犬では、8歳のときにはもう60歳を過ぎていると考えられます。人間でいうと40歳になるときからをシニア犬、60歳になるときからを高齢犬とすると、トイプードル、チワワ、ミニチュア・ダックスフンド、ポメラニアンなどの小型犬の場合は6歳からがシニア犬、11歳からが高齢犬と呼べます。ラブラドール・レトリーバーや秋田犬のような大型犬は、5歳からがシニア犬、8歳からが高齢犬と言われています。
猫の寿命は、人間に例えると、11歳は60歳です。つまり、猫のシニア期は11歳からと言うことができるでしょう。7歳からの中年期になると、普段あまり使っていない身体機能の低下が見られますが、本格的に衰えてくるのは11歳と思っておきましょう。11歳になると様々な、老化のサインが見えてきます。ただ見かけがあまり変わらないので、気が付きにくい場合があります。
シニア世代になってくると、若い頃のような体を保てなくなります!白髪が出始める、被毛が薄くなり始める、肌の乾燥やベタつきが目立つようになるなどの見た目の変化だけでなく、歯周病による口臭、体臭の変化や、耳が遠くなる、目が見えにくくなるなどの症状が出てきます。人間と同じような症状がでてきます。
散歩に行きたがらなくなる、頻尿になったり粗相をしたりする、長く寝るようになるなどの行動の変化も現れます。
くるくるその場を回る、鳴き続ける、飼い主さんの顔がわからなくなるなどの、認知症のような状態になることもあります。同時に、さまざまな内臓疾患も起こってきます。
猫のシニア期の分かりやすいサインとしては、歯が黄ばんできます。また、尖っていた先端が丸くなったり、茶色っぽくなったりすることもあります。
毛がパサパサになるのも老化サインです。ツヤがなくなって毛が割れてくる、猫の被毛がこんな感じになっていたら老化サインです。原因としては、栄養状態の変化が挙げられますが、それ以外にも猫が毛づくろいをあまりしなくなることが挙げられます。
睡眠時間が長くなるのも、老化サイン。晩年の猫はほぼ一日中寝ていることが多くなります。老化が進むと、様々な病気を発症しやすくなりますので注意が必要です。
老化が進むと、運動能力が低下します。走らなくなった、ジャンプしなくなったなど、動きが鈍くなってきますのでしっかりと見ておきましょう。トイレや水飲みさえも億劫になる場合がありますので、なるべく寝床の近くに、トイレや水飲み場を設置してあげましょう。遠いとトイレを我慢して粗相したり、水分摂取量が少なくなってしまうこともあります。
年に一度の健康診断だった子も、シニア期に入ったら半年に一回ほどの頻度で、血液検査やエコー検査で健康診断を受けると良いと思われます。老化による病気に対応できるようになります。
フローリングで床が滑ったり、大きな段差があったりすると、筋力が低下している分、若いころよりも体に負担がかかります。滑らないようにマットを敷いたり、段差に上らないように環境を整えましょう。