予約 TOPへ戻る

垂れ耳マンチカンは病気?リスクがある?

アニホック往診専門動物病院

垂れ耳マンチカンは病気?リスクがある?

垂れ耳のマンチカンが生まれる可能性は何%?流通している割合とは?

垂れ耳マンチカンは、耳折れのスコティッシュフォールドとマンチカンを交配させた場合に生まれます。垂れ耳マンチカンは純血種ではなくミックス(雑種)になります。 この交配はスコティッシュフォールドの耳折れとマンチカンの短足の遺伝子を持ち、健康面のリスクが大きいので、交配自体に疑問が投げかけられている猫種です。 公式団体では、スコティッシュフォールドとマンチカンを交配させることを禁止している団体もあり、垂れ耳マンチカンの交配を行なっているブリーダーさんは少ないのが現状のようです。 ごくまれに垂れ耳マンチカンの交配を行っているブリーダーさんがいて、ネット公開されていたり、ペットショップでも本当にごくまれに見かける事もありますがほとんど流通されていないと言っていいでしょう。 垂れ耳マンチカンは、存在してからの日が浅く、個体数も少ないです。遺伝疾患や病気になるリスクがあるため積極的な交配はされていないようです。 以上の事から、垂れ耳マンチカンはかなり珍しい猫種と言えます。

垂れ耳のマンチカンはなぜ耳が垂れているの?

垂れ耳マンチカンの耳が垂れているのは、マンチカンの交配の相手が、耳折れのスコティッシュフォールドの場合に生まれてきます。 スコティッシュフォールドの折れ耳は、耳の軟骨が突然変異によって硬くなったものです。折れ耳のスコティッシュフォールドの遺伝疾患である「骨軟骨異形成症」は、生後数ケ月~約2年で発症する場合があります。 この遺伝疾患を受け継いで生まれてくるのが、マンチカンと交配させた垂れ耳マンチカンです。

垂れ耳のマンチカンは病気なの?リスクはある?

垂れ耳マンチカンの病気のリスクについてですが、まずスコティッシュフォールドのかかる病気で一番多いのが遺伝疾患の「骨軟骨異形成症」です。 スコティッシュフォールドの特徴である折れ耳は、耳の軟骨が突然変異によって硬くなったものです。骨軟骨異形成症は、耳以外にも関節を保護する軟骨までが骨のように硬くなり、骨の変形や軟骨がコブみたいになります。 折れ耳のスコティッシュフォールドの発症率は高く、成長期を過ぎれば変形は止まりますが、完治はしないそうです。 成猫になっても、四肢の関節やとくに足首が動かなくなってしまったり、痛みで歩行困難になってしまう場合もあるそうです。 また、スコティッシュフォールドは「肥大型心筋症」など内臓の病気にかかりやすい傾向にありますので、2種の遺伝子を持つ垂れ耳マンチカンにも影響が出ないとは言えません。 マンチカンは、短足なので腰に負担がかかりやすく、背骨の間にある椎間板がつぶれて変形してしまう「椎間板ヘルニア」になりやすい傾向があります。 変形性関節症もマンチカンにかかりやすい病気と言われています。関節に炎症が生じた状態で「骨関節炎」とも言われています。 変形性関節症の悪化要因の一つとなっている骨軟骨形成異常は遺伝性疾患ですが、親猫がこの病気を持っていた場合に遺伝する事が多いようですので。親の病歴も調べておく必要があります。 マンチカンは毛球症(ヘアーボール)も好発します。ヘアボールの予防は日頃から猫のブラッシングを行うことです。 猫のブラッシングを怠ると、猫が飲み込む抜け毛が多くなり、これが消化管の中にたまることがあります。 原因は他にも、何らかのストレスで猫のグルーミング゙の頻度が多くなると、飲み込む毛の量が多くなったり、内臓の不調で飲み込んだ毛を上手に吐き出すことができなくなるなどがあります。 無駄毛を取り除くことで、猫がグルーミングする時に飲み込む毛の量が少なくなり予防につながります。飲み込んだ毛をできるだけ、体外に排出させるために「猫草」を与えるなど「ヘアボールケア」含有のフードを食べさせることも効果的です。 垂れ耳マンチカンの耳は外耳炎にかかりやすいです。垂れ耳は湿気がこもりやすく、まめに掃除をしてあげない耳垂れや炎症になります。 外耳炎の原因はダニアレルギー、菌の感染、耳掃除不足など、原因により治療法が異なります。  垂れ耳マンチカンに限らず、猫は尿路結石や腎不全などにかかりやすいです。 病気を発症する前に、子猫の頃から動物病院で定期的に健康診断を受ける事が必要です。 もし、病気が発覚した場合は、早期発見、早期治療をする事で痛みの軽減や進行を遅らせる事ができます。 猫は痛みを隠す習性があるので、飼い主さんは日頃から猫を観察し、普段と様子が違う、何かおかしいかったり、異変を感じたら迷わず動物病院へ連れて行きましょう。 検査を受けて何もなければ、飼い主さんも安心できるし、なにより愛猫が健康で楽しく過ごしてもらえることが一番いい事です。

垂れ耳のマンチカンは今後いなくなる?

折れた耳が特徴的で、丸みを帯びた愛らしい顔に短い足の組み合わせの垂れ耳マンチカンは想像するだけでもかわいいです。 愛嬌たっぷりのスコティッシュフォールドの性格と好奇心旺盛なマンチカンは、どちらも遊ぶのが大好きな猫種です。その2つの性格を併せ持つ垂れ耳マンチカンは、一緒に暮らしたら癒されるし楽しい毎日と思います。 ですが、前述でも触れたように、公式の団体では公認していない猫種です。お互いの遺伝疾患の危険性から交配を禁止している団体が多くあります。 1995年にマンチカンを認定しているザ・インターナショナル・キャット・アソシエーション(以下、TICA)は、2004年にマンチカンを公認しました。 しかし、TICAは他の純血猫との交配は認めていないし、現段階では、他の猫種の特徴を受け継いで生まれてきたマンチカンの公認はしていませんので、当然、TICAは垂れ耳マンチカンの公認はしていません。 マンチカンの腰やお尻、脊椎に問題がある可能性がぬぐえないなど、マンチカンを公認しない団体も多くあります。マンチカンの存在の歴史はまだまだ浅く、情報やデータが少ないのが現状のようです。 今後、垂れ耳マンチカンがいなくなるのかと言えば、数は少ないでしょうが、交配をしているブリーダーさんがいる限り、存在はすると思います。 現在の研究では、スコティッシュフォールドの折れ耳が、骨軟骨異形成症を起こさないようにできないかの研究がされています。 日本国内でも複数の研究者が解明を試みているようです。これが可能になれば将来的に、スコティッシュフォールドとマンチカンとの交配が認可される可能性はあるかもしれません。 しかし、マンチカンの交配はマンチカンと雑種と決められています。マンチカンの短足同士の交配は禁止されています。 スコティッシュフォールドも耳折れ同士は禁止されています。これは遺伝疾患のリスクが高いためです。 垂れ耳マンチカンは、内臓疾患や骨の異常を持って生まれてくる確率は高くなるということです。 マンチカンもスコティッシュフォールドも平均寿命は、約10年~13年と他の猫種に比べて短いですので、垂れ耳マンチカンも遺伝子を受け継いでいるので、平均寿命は短いと考えられます。 猫の研究を重ねた品種改良はよい事だと思われますが、短命で遺伝子疾患を持って生まれてくるというのがわかっているのであれば、新種を作っても、その子猫の猫生が病気で終わってしまうのなら、増やすべきではないという多数意見もあります。 親猫が命を懸けて産むのですから、命の尊厳を考えてほしいものです。

垂れ耳のマンチカンの値段はどれくらい?

マンチカンの値段は、月齢によっても相場は異なり月齢が低いほど、値段が高値になる傾向にあるようです。また、ペットショップ、ブリーダーさんによっても値段が違うようです。約10万~50万円が相場のようです。垂れ耳マンチカンの値段は、約30万円以上と言われています。 市場に出る事がほとんどない垂れ耳マンチカンですが、飼うとなった場合には、垂れ耳マンチカンの出生の経緯、遺伝疾患、スコティッシュフォールドとマンチカンのお互いの親の病歴などを詳しく調べて、ご自分の収入や受け入れる覚悟、将来、病気になってしまうかもしれない子猫を迎える為に飼い主さんのリスクも考えないといけません。 ペットショップでは、そこまで詳しくは教えてくれないと思います。ですが、ブリーダーさんの情報は持っているので、連絡先を教えてもらいご自分で確認を取ることをお勧めします。 ブリーダーさんは、どこかの公式団体の所属していると思いますので、良いブリーダーさんなのか、悪徳ブリーダーなのか見極める事もできます。 また、動物病院に支払う医療費は高額です。ある程度の経済力がないと飼育はできません。医療費以外にフードやトイレ用品など出費はいろいろあります。 また、療養食になると一般のフードより高額になります。 猫を飼いたいから、かわいいからという安易な理由で飼育はしないで下さい。 途中で放棄はできません。終生、お世話する覚悟でペットを飼ってください。 里親の団体では、年齢制限をもうけているところもあります。猫の健康寿命が伸びたという事もあり、飼い主さんが先に亡くなるという事もあるからです。

垂れ耳のマンチカンを買う方法とは?

市場には、ごくまれに出る場合があるようですが、そのブリーダーも信用がおけるブリーダーなのか見極める必要があります。 営利目的の繁殖で、崩壊してしまったブリーダーやパピィミルで、環境が劣悪なブリーダーからレスキューされて猫や犬がたくさんいます。命の尊さを考えないで商売をしている悪徳ブリーダーはたくさん存在しますので気をつけなければいけません。 ペットショップもまた、血統書を偽り、作成して渡すなど劣悪なペットショップも中にはあります。 ペットショップでは、垂れ耳マンチカンの遺伝疾患の危険性で扱わないショップも多くありますので、まず、ペットショップで購入は難しいでしょう。出ていたとしても、前述で触れましたように情報収集が必要です。 もし、何かの縁で垂れ耳マンチカンを飼う事になった場合は、この内容をふまえてよく考えてから決断される事をお勧めします。

記事監修
動物病院病院 総長 藤野 洋

アニホック往診専門動物病院獣医師 藤野 洋

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

【エデュワードプレス(旧インターズー)】・トリミングサービス成功事例セミナー講師・トリミングサービス成功ガイド監修・Live trim2018 マネージメントセミナー講師 【メディア】・ラジオ調布FM ペットオーナー向け番組MC・多摩テレビ 「わんにゃんMAP」番組パーソナリティ・j:comジモトピ「世田谷・調布・狛江」出演

病気・しつけ・介護など

カテゴリー

猫・犬・うさぎの動物病院