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犬のトリミングの頻度と選び方

アニホック往診専門動物病院

犬のトリミングの頻度と選び方

まず、トリミングの頻度やどのようなサロンを選ぶかなどを考える前に、簡単な犬の歴史に触れながらグルーミングやトリミングの必要性について紹介したいと思います。 人間に飼育され、家畜化される前の犬たちは、自分たちで環境に適した形態を保ち自然の法則に従ってきました。 しかし、家畜化された犬たちは、人間の目的よって性質や形態を様々に改良され、自分たちでは生活できない動物に変化してきました。 犬たちの中には、野生種に近い形態や被毛をしたものも多いですが、その生活が自然でなければ成り立たず、健康に過ごすために人の手を借りるグルーミングやトリミングが必要となります。 例えば、自由に野山を駆け回れば被毛の換毛期に、やぶや樹木の下枝がクシの役目をし毛をすきとってくれ、爪は適度に摩耗するでしょう。 自分たちで生活していける環境を奪ってしまい、人間の目的のために作り出された犬たちの世話をするのは当然のことと言えます。 そして家族の一員となった犬たちを衛生的かつ清潔に生活するために、トリマーが定期的にグルーミング、トリミングすることが必要不可欠なのです。 上記のことから、どんな犬種にもグルーミングやトリミングが必要になることは理解していただけたと思います。 そして、犬種によって、犬の状態によって、季節や環境によってなど、トリミングの形はいつも同じではないということも言えます。 犬種や犬の状態、季節や環境によって、トリミングの頻度や選び方を変えるべきということについて、具体的に説明したいと思います。 しかし、全ての犬種について述べることは難しいので、よく飼われている犬種をピックアップしたいと思います。 まず、様々な世代でいつの時代も人気の柴犬です。 柴犬の被毛は、皮膚の近いところにはアンダーコートという体温を維持するため綿のような柔らかい毛が、表面にはオーバーコートという衝撃から身を守るため比較的硬い毛が生えています。 季節で考えると、夏は暑いのでアンダーコートはそれほど必要ありません。 そのため初夏になると、暑さに反応してアンダーコートが抜け風通しをよくする準備をします。 しかし、オーバーコートが邪魔をして、抜けたはずのアンダーコートが皮膚の近くに残ったままになってしまうので、それをブラッシングなどでこまめに取り除いてあげる必要があるのです。(紫外線からのダメージも考慮し、アンダーコートがないのも困ります) 冬はその逆で、アンダーコートで寒さ対策をするので取り除く必要はそれほどないと言えます。 しかし、ブラッシングは血行促進や被毛の汚れを取り除く効果もあるので、定期的に行ってあげるといいでしょう。 家庭でシャンプーしてあげるのもいいですが、柴犬のシャンプーは意外に難しいものです。 柴犬は水が苦手で力いっぱい逃げ回る子が多く、毛が密集していることで本当の意味できれいに洗い、すすぐことは至難の業です。 シャンプーのすすぎ残しで皮膚病になることもあるため、シャンプーはトリマーが、普段のブラッシングなどはスキンシップのため家庭で行ってあげるのがいいのではないでしょうか。 続いては、トイプードルです。 みなさんご存知の通りトイプードルの被毛は柴犬のような犬種と違って、伸び続けるという特徴があります。 個体差はありますが、その被毛は放っておくともつれたり、からまったり、カットせずにいれば地面を引きずるまでになります。 家庭でグルーミングやトリミングしている飼い主さんもいますが、全くもつれていない、快適な状態を保てている人は少ないのではないかと思います。 自身でシャンプーやカットをしている友人がトリマーであるわたしに、自慢げに犬を見せてくれるのですが、やはり友人が自覚できていない大きなもつれがあったり、清潔に保てているという印象は受けたことがありません。 トイプードルのトリミングは、素人さんが行うにはそう簡単ではないと思います。 トイプードルの理想的なトリミングの頻度は1~1ヶ月半程度に1度でしょう。 どうせ短くするのだからと、3ヶ月や半年も放っておく飼い主さんの意見もありますが、きれいに短くカットするまでには犬の苦痛があることを理解してあげてください。 もつれた被毛は簡単にはときほぐせず、故意ではないにしても毛を無理に引っ張って痛い思いをさせてしまったり、トリミング中のケガのリスクも高まります。 皮膚呼吸ができていない部分があれば炎症を起こしていたり、雑菌が繁殖して皮膚病になることもあります。 近年のトイプードル人気から、たくさん繁殖がされた結果、被毛の多い子少ない子、硬い子柔らかい子、伸びるのが速い子遅い子、その被毛の特徴はさまざまです。 犬の被毛の特徴などをトリマーと相談の上、最適な頻度やスタイルなどを決めていくことをおすすめします。 犬種によるトリミングについて言及してきましたが、犬の状態を考慮してトリミングを決定していくことが最も重要ではないでしょうか。 当然のことながら、犬は人間のようにトリミングの必要性など理解してはいません。 そのため、何をされているかわからないトリミングをストレスに感じる犬は決して少なくはありません。 水猟犬をしてきたような歴史のある、水へのストレスがそれほどなかったり、むしろ喜んで水に飛び込む犬ではなく、今回はトリミングにストレスを感じる犬を基本に考えます。 また、精神的なストレスだけではなく、シャンプー~ドライヤーの工程は犬の身体にとって最も負担のかかる作業だと言われています。 トリミングに対してストレスを感じることに加えて、その犬が極端な怖がりならどうでしょう。 今何をされているか次何をされるかわからないことへの恐怖、飼い主から離れ知らない人にやたらと体を触られる恐怖、高いテーブルに乗せられる恐怖、たくさんの恐怖が考えられます。 運動もしなくなった老犬ならどうでしょう。 体力も低下し足腰も弱った犬に、実用的とは思えない若い犬と同じようなスタイルが必要とは言えません。 心臓の悪い犬ならどうでしょう。 健康な犬にさえ負担のかかるトリミングを心臓の悪い犬にも同じように行うことは、あまりにも酷です。 他にも、皮膚病、外飼いなど状態や環境は様々で、しっかりシャンプーしたり、完璧に洗うことより犬の体調を優先したり、各々の犬の心身共に快適なトリミングをトリマーと相談の上見つけてあげてください。

記事監修
動物病院病院 総長 藤野 洋

アニホック往診専門動物病院獣医師 藤野 洋

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

【エデュワードプレス(旧インターズー)】・トリミングサービス成功事例セミナー講師・トリミングサービス成功ガイド監修・Live trim2018 マネージメントセミナー講師 【メディア】・ラジオ調布FM ペットオーナー向け番組MC・多摩テレビ 「わんにゃんMAP」番組パーソナリティ・j:comジモトピ「世田谷・調布・狛江」出演

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