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あなたのおうちの犬は、マダニの予防薬を使っていますか? 病気をもっているダニに咬まれることがとても危険なのです。
ダニが媒介する病気には、とても重篤な病気の種類もあります。マダニが媒介する病気は、人間にも感染してしまう病気もあります。
ダニが媒介して感染する病気の種類がいくつかありますので、そちらを紹介します。
目次
マダニは、ダニの仲間で肉眼で見ることが出来る大きさです。犬やねこちゃんの皮膚に寄生して、血液を吸って大きく成長します。
一頭の犬の体に、マダニが何匹も寄生してしまうこともあり、そのような場合は、貧血を引き起こすこともあります。
マダニは一度吸血すると、その部分から移動しません。お腹いっぱいまで吸血した状態になるまで、離れません。
マダニは、草がたくさん生えているところ、例えば山や川原にいます。草で、動物が来るのを待っていて、動物の体に移動します。
犬の身体には、主に、目の周り、耳や首のあたりに多く寄生します。
犬が、自分でかじったり、取れなそうな部分に寄生します。
バベシア症
咬んだマダニが、バベシアの菌をもっていたら、感染します。
発熱や貧血、食欲低下などの症状がみられます。
重症化すると、起立困難や肝臓障害などもみられます。
ライム病
シュルツェマダニが主に媒介します。
発熱や食欲不振、リンパ節が腫れるなど、風邪のような症状がみられます。
放置してしまうと、心筋炎や心膜炎を引き起こすこともあります。
Q熱
もともと、牛や羊など、多くの動物が持っている菌です。尿や便、胎盤も排出されています。
その尿や便の粉塵を吸入することにより、感染します。
こちらも、菌を持っているマダニに咬まれることによっても、感染してしまいます。
動物は無症状か、軽い発熱などの症状です。
人に感染すると、発熱や筋肉痛、肺炎や肝炎になってしまうこともあります。
野兎病(やとびょう)
菌を持っているマダニに咬まれることによって、感染してしまいます。
発熱や悪寒、肺炎などの症状がみられます。
こちらは、マダニに咬まれる以外に、動物から人へ感染してしまうこともある病気です。
1番効果がある予防法は、マダニの予防薬を使うことです。マダニの予防薬は、首の後ろから背中あたりの皮膚に垂らす液体の薬があります。皮膚に垂らすのは、犬が舐めることが出来ないからです。
こちらのマダニ予防薬は、咬まれることを防ぐ薬ではなく、犬がマダニに咬まれても、マダニが落ちてくれるという駆除薬です。
何週間おきに使用するのか、犬の体重に合ったものを使用するなど、注意しなければいけないことがあるので、動物病院へ行き、体重を測り、獣医師から処方してもらい、きちんと指示に従いましょう。
他には、山などに連れて行かない、散歩中も草むらに入らないようにすることです。
人も、マダニに咬まれることがあります。
人も、山の中などへ行く時は、必ず長袖長ズボンで、肌を露出しないで、スカーフやタオルを首や頭に巻きましょう。
帰ってきた後は、咬まれたところが無いか、よく確認します。
犬がマダニに咬まれてしまったら、素手で触ったり、自分で無理にとろうとしてはいけません。
ただ引きちぎろうとすると、体だけ外れてしまい、頭が咬みついたままの状態で、犬の体に残ってしまいます。
コツが必要なので、動物病院へ行き、獣医師に除去してもらいましょう。
マダニの知識がない飼い主さんの多くは、何かできものが出来て、だんだん大きくなってきていると、診察に連れてきます。
春からの時期、暖かくなってくると、マダニがよく出てきます。犬を山や川などのアウトドアに連れて行く予定がある場合は、事前にマダニの駆除薬を使ってあげましょう。
犬のためにも飼い主さんのためにも、マダニのことをよく理解しておきましょう。