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猫が家の柱などで爪とぎをするのは、古くなった最外層を取り除き、いつも新しい爪にしておくためです。
この行為は、猫の本能なのでやめさせようとすることは、猫にとって大きなストレスです。
猫は、肉球にある臭腺から自分の臭いを出しています。
そして、猫は爪を研ぐことで物に傷をつけ、それによりこの臭いが物につき自分の縄張りであることを主張します。
この行為は、他の猫が目の前にいる時の方が多いです。
また、飼い主さんに構ってもらえないなどのストレスを感じた時にも、猫は爪を研ぐという行為をします。
爪をとがらせることによって、ケンカをした時の武器になったり、逃げる時に高い場所に上りやすいなどの利点があります。
猫の爪は引っかかりやすい鍵状になっています。そのため根元から折れてしまう怪我や伸びすぎて巻き爪になり肉球に食い込んでしまうということが起こります。
猫が爪を怪我してしまった時に、飼い主さんができることは止血をしてあげるぐらいしかありません。
もしも猫の爪から血が出ていたとしても、慌てて人間が使っている消毒や軟膏を塗ったりするのはよくありません。
傷口にばい菌が入ってしまうと化膿して悪化する恐れがありますので、早めに動物病院で治療を受けましょう。
猫の爪とぎやトイレのしつけは、生後約 1ヶ月頃からです。
猫に爪とぎをして欲しくない場所で爪とぎをしようとしたら、すぐに爪とぎ器を与えたり爪とぎの回数を減らすために爪を切るなど、根気強くしつけることが大切です。
猫にやってほしくない行動が習慣化しないように、生後約1ヶ月を過ぎたらすぐにしつけを始めるのが良いでしょう。
猫のしつけは、生後約2から7週頃の社会化期を逃さずにするのが良いです。
猫が爪を出さないようにしつけるグッズは、たくさん販売されています。
一般的な柱状のものから板状に斜め角度を付けた爪とぎ器、ネズミの形の爪とぎ器などさまざまです。
爪とぎ器は、使っているうちにボロボロになりますが、消耗品なので新しいものに交換しましょう。
また、猫が爪を研いで欲しくない場所に猫が嫌う匂いや味などを 塗りつけるという方法があります。
市販されているものでは、忌避剤やフェロモンなどです。
猫の本能として、爪とぎを止められないですが、家の大切な家具や壁などで猫が爪とぎをしないように、猫の爪とぎグッズはたくさん市販されています。
たくさんの種類がありますので、猫の気に入ってくれるグッズを探してあげましょう。
家の中で猫が爪とぎをはじめたら、準備しておいた爪とぎ器を猫の爪の前においてあげましょう。
猫がその爪とぎ器を気に入っているようであればそれを使いましょう。
しかし、興味がなさそうであれば、違うものを試してください。
また、爪とぎが終わったらすぐにご褒美を与えることで、より早くしつけることができます。
もし、違う場所で爪とぎをしてしまっても怒ったりせずに、爪とぎ器で爪を研いだ時に褒めてあげたり、上手くできたらご褒美をあげたりということを気長に繰り返しましょう。