マルチーズの病気・ケガ・性格を解説

マルチーズはその美しい白い毛と小さな体で、多くの家庭で愛されている犬種です。しかし、見た目の愛らしさだけでなく、彼らが抱える健康問題や性格、日々のケアについて正しい知識を持つことが、マルチーズと共に幸せな時間を過ごす鍵となります。

この記事では、マルチーズの飼い主様が把握しておくべき基本情報から、一般的な健康問題、適切なケア方法に至るまでを詳しく解説していきます。

マルチーズについて

マルチーズは地中海の島国、マルタ島に起源を持つとされる古い犬種です。体重は通常3キログラムから4キログラム程度で、その特徴的な長く白い被毛は見る者を魅了します。

マルチーズは元々、港や船でネズミを捕るために飼育されていた歴史を持つため活発で機敏です。長い間、高貴な人々に愛されてきたこの犬種は、現在でも世界中で人気の高い家庭犬として親しまれています。

 

マルチーズは非常に人懐っこく愛情深いため、家族との強い絆を築き、飼い主とのかかわりを何よりも大切にします。また、マルチーズは知的で学習能力が高く、訓練を受けやすいという特性を持っています。そのため社会性が高く、他のペットや子どもたちとも上手に関わることができます。

しかし、その小さな体と敏感な性格から、時に神経質になりやすく、過度のストレスや騒音には注意が必要です。飼い主はマルチーズが感じる不安を理解し、穏やかで安定した環境を提供することが重要です。

健康問題について

遺伝性疾患

マルチーズは比較的健康な犬種ですが、遺伝的な疾患も持っています。特に心臓病と膝蓋骨脱臼は、この犬種で見られる遺伝性の問題です。

心臓病の中では、特に僧帽弁疾患が多く見られ、これは心臓の弁が正常に機能しなくなることで起こります。症状としては、息切れ、運動不耐性、咳が挙げられます。

また、膝蓋骨脱臼は、膝の骨が正常な位置からずれることで痛みや歩行障害を引き起こすことがあります。

これらの疾患は早期発見が重要であり、定期的な健康診断で状態をモニタリングすることが推奨されます。

皮膚病

マルチーズは皮膚が敏感であることが多く、アレルギーや皮膚感染症を起こすことがあります。

食物アレルギーが原因で起こる皮膚の赤みやかゆみ、脱毛では、適切な食事管理と治療が重要です。

また、マルチーズは特に高音質な環境で皮膚の細菌感染や真菌の感染が見られることがあるため、定期的なシャンプーなどによるケアが予防につながります。

目の問題

マルチーズは目の周りの毛が長いため、涙やけが発生しやすい犬種です。涙やけは涙道の問題やアレルギーが原因で過剰に涙が分泌されることで、目の下の毛が赤茶色に変色します。これを防ぐためには、定期的な目の周りの清掃が有効です。

さらに、マルチーズは白内障のリスクも高く、これにより視力が低下することがあります。早期発見と適切な治療が視力を長く保つ鍵となります。

ケガとその対策

骨折

マルチーズは小型犬であるため、骨が脆いことが多く、日常生活の中での小さな事故によっても骨折を起こしやすいです。特に足の骨や膝は非常に折れやすく、不慮の転倒や高い場所からの飛び降りが原因で骨折することがあります。

骨折を予防するためには、マルチーズが安全な環境で活動できるよう配慮することが重要です。例えば、階段や滑りやすい床の使用を避け、必要に応じてペット用のステップやラグを設置することが推奨されます。

また、定期的な運動による骨密度の維持も骨折予防に効果的です。

急な病気の対応

マルチーズは突然の健康問題に見舞われることもあり、その際の迅速な対応が愛犬の命を救うことにつながります。例えば、心臓病に伴う急な呼吸困難や消化器系の問題による急激な体調不良があります。獣医師と事前に緊急時の連絡手段を確立しておくこと、そして犬が示す異常なサインを早期に察知するために、飼い主がマルチーズの日常的な行動や健康状態に注意を払うことが不可欠です。

緊急時には冷静に対応し、速やかに治療を受けられるようにするため、最寄りの動物病院の情報を常に把握しておくことも重要です。

健康維持のためのケア方法

日常のケア

マルチーズの健康を維持するためには、日々のケアが非常に重要です。適切な食事はその基礎を形成します。高品質のドッグフードを選び、愛犬の年齢、運動量、健康状態に合わせて食事量を調整することが推奨されます。

また、定期的な運動は過剰な体重増加を防ぎ、関節と心臓の健康を維持するために役立ちます。小型犬であるマルチーズには、過度な運動は推奨されませんが、毎日の散歩や適度な遊びの時間を確保することが理想です。

さらに、ブラッシングもマルチーズには不可欠です。長い毛を持つため、定期的なブラッシングで毛玉を防ぎ、皮膚の健康を保つ必要があります。週に数回のブラッシングと、月に一度のトリミングが理想的です。これにより、皮膚病の予防と全体的な健康が保たれます。

定期的な健康診断

健康維持のためには、定期的な健康診断も重要です。6歳までは年に一度、7歳を超えたら半年に一度は健康診断を受けることが、早期に病気を発見し治療するのに役立ちます。

健康診断では一般的に、血液検査、尿検査、聴診器を使用した心臓のチェックなどを行います。また、予防接種や寄生虫の予防も忘れてはならない重要なケアです。

年齢に合わせたケア

年を取るにつれて、必要なケアの方法も変わります。

シニア犬になると、エネルギーの消費が少なくなるため、食事のカロリーを調整する必要があります。また、関節の健康をサポートするサプリメントの使用や、短時間の散歩が推奨されます。

老化に伴い視力や聴力が低下することもあるため、家の中を安全に移動できるよう配慮することも重要です。

まとめ

マルチーズはその愛らしい外見と人懐っこい性格で飼い主様との強い絆を作りますが、健康を維持するためには、飼い主様の日頃のケアが不可欠です。

遺伝的な健康問題に注意を払い、日常のケアを怠らないこと、そして定期的な獣医師のチェックを受けることが、マルチーズと長く幸せな生活を送るための鍵です。

病気やケガの早期発見と治療のためにも、もしも愛犬に何か気になる様子が見られた場合には、早めに動物病院を受診しましょう。

記事監修
動物病院病院 総長 藤野 洋

アニホック往診専門動物病院獣医師 藤野 洋

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

【エデュワードプレス(旧インターズー)】・トリミングサービス成功事例セミナー講師・トリミングサービス成功ガイド監修・Live trim2018 マネージメントセミナー講師 【メディア】・ラジオ調布FM ペットオーナー向け番組MC・多摩テレビ 「わんにゃんMAP」番組パーソナリティ・j:comジモトピ「世田谷・調布・狛江」出演