遅くない!成犬のしつけの方法!しつけに困っている飼い主さん必見!

成犬でもしつけは間に合う?

成犬でもしつけは間に合います。犬は自分にとって「良い事が起こる」のが大好きです。これは、子犬でも成犬でも同じです。その犬の心理を利用してしつけを行えば、成犬にもルールを覚えてもらうことができます。

成犬のしつけが難しいと感じてしまうのは、乗り越えるのが大変な壁があるからです。決して犬の能力が無いから無理だという訳ではありません。

では、その壁とはなんでしょうか?それは、飼い主様と愛犬の関係性が確立してしまっていることにあります。しつけをする際に、その関係性を再構築する必要があります。忍耐と根気を必要とする第一歩が一番ハードルが高いといえます。

成犬をしつける前の心構え

成犬をしつける際に、一番大切なのは、愛犬に深い信頼を寄せてもらうことです。犬も人と同じように、信頼関係が無いと、なかなか相手を受け入れようとはしないものです。

一緒に生活していて、自分になついているから、信頼関係は問題ないと思っていませんか?それが本当なら、愛犬のしつけについての悩みなどないはずですがいかがでしょうか?

こんなことをしていると、愛犬の信頼を得られないという例をいくつかご紹介します。

〇この前ダメといって叱ったのに、同じことをしても今日は見て見ぬふりをする

〇愛犬のおねだりにノーと言えない

〇愛犬にズルズル引っ張られながらお散歩する

〇愛犬のお昼寝の邪魔をする

〇すごく構いすぎる日もあれば無視する日もある

その日その時の気分で、コロコロと言う事や態度が変わっていると、愛犬は空気を読んで人を使うことを覚えてしまいます。成犬のしつけをする前に、まずは飼い主さまが、毅然とした態度を保つ必要があります。

愛犬に信頼されていることを確認するバロメーターに「アイコンタクト」があります。犬は、正面から見つめられるのを嫌います。犬は、相手に対して敵意が無いことを示す場合は、視線をそらし横を

向くのが普通です。

それが、名前を呼ばれたときに、嬉しそうに眼を合わせてくれれば、信頼されている可能性が高いです。また、ある程度の興奮状態であっても、しっかりアイコンタクトができれば、なお良いでしょう。

もし、アイコンタクトができない愛犬の場合は、しつけの基本として、アイコンタクトから教えて

あげる必要があります。

成犬をしつける方法

まずは、基本のアイコンタクトから説明します。いつでもアイコンタクトができる状態が望ましいです。その他、基本的なしつけの方法をご紹介します。が、実は成犬のしつけと子犬のしつけで大きく変わることはありません。

アイコンタクト

愛犬の視線を、まずはオヤツに向けさけ、そのまま視線を飼い主さまと合わせるようにオヤツを移動します。視線が合ったら「良い子」「良し」と褒めてあげてからオヤツを与えます。

飼い主と目を合わせると良いことがあると愛犬は覚えるでしょう。次に、オヤツをあげる間隔を少しずつ開けていきます。犬は、褒められることも大好きです。オヤツの代わりに褒められるという良い事に置き換えていきます。

成犬に「オスワリ」を教える方法

成犬にオスワリを教える一番簡単な方法をご紹介します。愛犬の鼻先に、小さなオヤツをつまんだ指を近づけます。この時のオヤツは、指の腹に隠れてしまう程小さな物が最適です。鼻を上に誘導するようにオヤツを上げます。

オヤツを追って鼻を上げると、自然とお尻が下がります。お尻が床についた瞬間「オスワリ」と声をかけます。失敗したときは、決してオヤツをあげてはいけません。

成犬に「マテ」を教える方法

「マテ」を教えるには少し根気が必要です。まずは「オスワリ」といって、愛犬を座らせます。オヤツを待つ愛犬に「マテ」といって、手のひらを見せます。2秒から3秒の間をおき、動かなったら褒めながらオヤツを与えます。

この時間を少しずつ伸ばし、加えて飼い主様が動いてもまっていられるようにします。このマテが出来るようになると、愛犬との信頼関係もゆるぎのないものとなります。

成犬のリードの引っ張り癖を治す

犬が散歩のときリードを引っ張るのは二つの理由があります。一つは、本能的なもの。もう一つは子犬の時に良いイメージを持ったことです。

どちらの場合も、リードを引っ張てはいけないと教える必要があります。飼い主様は、毅然とした態度で、愛犬が向かおうとする方向に行かないことが大切です。

愛犬がグンと前に引っ張たら、飼い主様は逆方向に向かってください。それを根気よく何度も繰り返し、リードを引っ張って主導権を取ろうとするの間違いだということを教えます。

力で愛犬に立ち向かえない場合は、チョークを使うという方法もあります。愛犬が引っ張ると首が閉まるようになっている首輪です。苦しいという嫌な事が起きるのを避けようと、愛犬は引っ張るのを止めることが多いです。

成犬の無駄吠えを治す

犬にとって、無駄吠えというのはありません。全て何かの理由があって吠えています。その吠える理由を探って、吠えるのを止めさせるというのも一つの方法です。

しかし、一番早いのは、吠えると嫌なことが起きると思ってもらうことです。

チャイムがなって吠え始めたら、嫌いな酸っぱい臭いが鼻を突いたとか、大きな音がしてビックリしたというのが簡単で有効な方法です。

自分ではできない!と思ったら…

根気と時間を必要とする成犬のしつけは、飼い主さまが負担を感じてしまうことも多いでしょう。そんな時は、ドッグトレーナーというプロにご相談されることをお勧めします。

トレーナーさんと一緒に、的確なしつけを行い、その方法を学ぶことで、愛犬のしつけはもっと簡単なものになります。自分ではできない!できそうにないと感じたら、プロのカウンセリングを受けてみましょう。

個別のトレーニングは料金が心配という方は、グループレッスンなどを行っているスクールなどもあります。また、カウンセリングだけでも、目から鱗がボロボロ落ちることに驚くはずです。

一人で悩まず、プロの相談されることをお勧めします。

記事監修
動物病院病院 総長 藤野 洋

アニホック往診専門動物病院獣医師 藤野 洋

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

【エデュワードプレス(旧インターズー)】・トリミングサービス成功事例セミナー講師・トリミングサービス成功ガイド監修・Live trim2018 マネージメントセミナー講師 【メディア】・ラジオ調布FM ペットオーナー向け番組MC・多摩テレビ 「わんにゃんMAP」番組パーソナリティ・j:comジモトピ「世田谷・調布・狛江」出演