生後7ヶ月のトイプードルの適正体重や食事量とは?反抗期にも注意?

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生後7ヶ月のトイプードルの適正体重とは?

生後7ヶ月のトイプードルの適正体重は、約3,200~3,300gが一般的です。しかし、これはあくまで基準であり、多少の誤差は問題ありません。

トイプードルの成犬の平均体重は3~4㎏であり、生後7ヶ月の時点で体格、体重共に成犬の範囲内に達しているトイプードルも多いです。また、大きい個体と小さい個体がいるので、適正体重は目安にして下さい。

同じ生後7ヶ月のトイプードルであっても、2㎏台の犬や3㎏台後半の犬もいます。また体重は筋肉量によっても変化するため、よく動く子とあまり動かない子では多少差が生じます。

大切なのは適正体重に縛られるのではなく、飼い犬のトイプードルが標準体型であることを見極めるための知識です。適正体重はそのための目安でもあります。

ちなみに、飼い犬の肥満度をチェックするためのボディ・コンディション・スコア(BCS)という評価方法があります。これについては、次の項目で詳しくご紹介します。

生後7ヶ月のトイプードルの適切な食事の量とは?

小型犬は生後10ヶ月から成犬とみなされるため、生後7ヶ月のトイプードルはまだ子犬に相当します。そのため、子犬用のドッグフードに記載されている適正量を与えましょう。

具体的な量についてはドッグフード毎に適正量が異なるため、各ドッグフードのパッケージに記載されている、適正量を確認してから与えて下さい。

しかし前項でも述べた通り、身体の大きさには個体差があります。そのため、パッケージに記載されている食事量が飼い犬にとって適量とは限たないため、ボディ・コンディション・スコア(BCS)により正しく判断しましょう。

ボディ・コンディション・スコア(BCS)とは?

BCSとは、犬の肥満度を評価するための目安として用いられる評価方法です。BCSは5段階で犬の体型を評価し、食事や体重の管理の目安とします。

一般的にBCS3が理想体型、数字が1に行くに連れて痩せ、5に行くに連れて肥満となります。飼い犬のBCSが1や5の場合、食事や運動の量を早急に調節して、BCS3に近付けることが必要です。

BCSの具体的な評価方法

続いて、BCSの判定についてお伝えします。

まずは飼い犬の全体に触れ、肋骨に指先が触れるか否かを確認します。更に、上および横から体を観察し、上から見て肋骨後方の腰にくびれがあるか、横から見てお腹から足にかけてお腹が吊り上がっているかを確認します。

各BCSの数値は、以下の一覧に記載されている特徴をチェックすると判断できるため、ご覧下さい。

BCS1 痩せ型

肋骨や背骨が目で見て分かる程、浮き出ています。また、くびれや吊り上げが顕著であり、放置していると拒食により命を落とす可能性が高まります。

BCS2 やや痩せ型

肋骨が容易に触れ、くびれおよび吊り上げが明瞭です。ペットとして飼育されている小柄なトイプードルに多い体型なので、体重が3kg未満のトイプードルの飼い主さんは注意して下さい。

BCS3 標準型

余分な脂肪が無く、肋骨が触れる状態です。くびれおよび吊り上げが確認できる望ましい体型です。この数値がキープできるように、日頃のケアを継続しましょう。

BCS4 やや肥満

脂肪がやや多いものの、肋骨に触れることができます。また、くびれおよび吊り上げは確認できるものの、明瞭ではありません。この数値のトイプードルは多く、椎間板ヘルニアの予備軍になる恐れがあるので注意しましょう。

目分量でドッグフードを与えたり、おやつを日常的に食べさせたりしている場合は、今日からでも生活習慣を改めれば、BCS数値を3にすることは難しくないので、改善を図りましょう。

BCS5 肥満

脂肪が多く、肋骨が容易に触れない状態です。また、くびれおよび吊り上げはほとんど見られないもしくは無く、お腹は垂れ下がっていることもあります。

この体型は非常に体を痛めて寿命を縮めるため、分かった時点で生活の改善が必要です。もちろん太りやすい体質や性格の犬種もいますが、規則正しい生活をしてこの数値になる程、太りやすい犬種はいません。

日々の生活の中で、不規則な食事や運動不足等がある場合は改めましょう。

市販のドッグフードのパッケージに記載されている給餌量に従って食事を与えても、太り気味や痩せ気味になる犬もいます。飼い犬の体型を正しく知り、今の食事量を調節して与えましょう。

生後7ヶ月のトイプードルの反抗期の特徴とは?注意点や対処法は?

トイプードルは人間と同じく反抗期が見られる場合があります。反抗期については個体差が大きく現れ、時期や回数等も違いが生じます。しかし、初めての反抗期は社会化期が落ち着いてきた6ヶ月以降に訪れることが多いです。

社会化期とは、警戒心や恐怖心よりも好奇心が大きく、心が開かれている時期です。その後、社会化期が落ち着くと自我が芽生え、警戒心や恐怖心も徐々に大きくなります。

またトイプードルの反抗期は以下の6つの行動が多く見られるので、生後7ヶ月前後のトイプードルを飼育している飼い主さんはチェックしてみて下さい。

  • 警戒心によって吠える。
  • 飼い主が呼んでも来ない。
  • 理由が無くても噛む。
  • 気に入らないことがあると怒って暴れる。
  • ご飯を食べない。
  • トイレ以外で排泄する。

反抗期は1歳になる頃には落ち着くことが多いものの、その期間が長い犬は約2歳まで続くことがあります。

初めてトイプードルの反抗期を体験した飼い主さんは飼い犬の行動の変化に戸惑うかもしれません。しかし飼い犬に動揺した姿を見せずに一貫した態度でいると、次第に無駄な行動と理解し、徐々に落ち着きを取り戻します。

また、反抗期のトイプードルが気に入らないことに対して怒っている時は無視しましょう。このタイミングで飼い主さんが飼い犬に従うと反抗期が長引く上、高慢な性格になるため、注意しましょう。

そしてこの時期で注意すべきは、吠えたりトイレを失敗したりした場合の対処方法です。

犬を怒ったり叩いたりしてしつける飼い主さんも多いですが、犬を正しくしつけるためには、「その行動の度に必ず叱る」「その行動から0.5秒以内に叱る」「犬が痛くないと思う程度の強さで叩く」の3つの条件が必須です。

上記は母犬が子犬をしつける時の行動です。しかし、人間が子犬に対して行うことは難しい上、飼い犬に恐怖心を与えてトラウマになるケースがあります。そのため、悪さやイタズラをした時は無視して下さい。

一度生まれたトラウマを無くすことは難しく、犬が臆病な性格になってしまいます。反抗期は問題行動が多く見られるため、飼い主さんもストレスを感じでしょう。しかし飼い犬が問題行動をした時は怒らず無視しましょう。

小型犬は大型犬に比べて反抗期が来る時期が早いものの、終わる時期も早い傾向があります。一生続くことではないので、しつけの一環として正しく対処しましょう。

生後7ヶ月のトイプードルが噛むのを止めさせるには?

生後7ヶ月のトイプードルが噛む場合、まず確認して欲しい点があります。それは噛むという行為が始まった時期です。

ある日突然噛み始めた場合、多くは反抗期特有の問題行動であるため、前述の通り、無視という対処方法を取って問題ありません。飼い主さんの反抗期に対する理解があれば、飼い犬も比較的早く落ち着くことが多いです。

しかし幼い頃から噛む場合、その犬にとって噛むことは遊びの一環であることが多く、悪いことをしている意識がありません。この時期のトイプードルは社会化期を過ぎているため、しつけに時間は掛かりますが覚えてくれます。

噛む行為を止めさせるためには反抗期の対処法と同様、無視をして教えますが、1年以上掛かるケースもあるので、根気よく指導しましょう。

生後7ヶ月のトイプードルのトイレのしつけ方とは?覚えない原因は?

トイレについても前述同様、突発的な行動であるかもしくは、以前から行われていた行動であるかを見極める必要があります。以下では、生後7ヶ月のトイプードルが粗相をするパターン別に原因の解決方法をご紹介します。

突発的に粗相をした場合

飼い犬がトイレを失敗する場合、多くは「構ってもらいたい」という心情からの行動です。特に、突然トイレを失敗し始めた場合は反抗期である可能性が高く、一時的なものであるため、慌てることはありません。

飼い犬を一喝し、その場についたおしっこの匂いを残さずに片付け、その後は無視しましょう。そうすることで、飼い犬は自分の行動が無駄と理解できます。

但し、この時の飼い犬の行動は飼い主さんへの反抗心ではなく、「飼い主さんの愛情を確かめたい」「構って欲しい」という心情によるケースが多いです。そのため、ダラダラと叱り続けるのは控えましょう。

構い過ぎてしまうと飼い犬を喜ばせてしまうので、粗相をしても構って貰えることは無いと飼い犬に覚えさせることが肝心です。

以前から粗相をしている場合

続いて、元々トイレを所定の場所でしない場合、飼い犬がトイレや周りの環境に不快感を抱いています。よくある理由は、リビング等の賑やかな場所にトイレがあるため、落ち着いて排泄ができないことです。

この場合、トイレを清潔にしたり静かなところにトイレを置いてあげたりする等の対処をしましょう。トイプードルに限らず犬はトイレの環境を重視しているため、解決できるでしょう。

決まった場所に粗相をしている場合

最後に、いつも粗相してしまう場所がある場合、思い切ってその場所にトイレを置くと成功することがあります。

筆者の知人のトイプードルはペットシーツの上でおしっこはしますが、うんちはしないため、散歩のときにさせています。そのため1日に何度か外へ連れ出しているとのことでした。

このように、飼い犬がトイレで用を足したがらない理由を見極め、それぞれの原因に対応した解決策を実施することが大切です。

生後7ヶ月のトイプードルがエサを食べない原因とは?対処法は?

生後7ヶ月のトイプードルがエサを食べない場合も、まずは反抗期が考えられます。この場合、お気に入りのご飯やおやつを直ぐに与えてしまうと改善せず、むしろ反抗期が長引きワガママな性格になりがちです。

前項でご紹介した6つの反抗期特有の行動が複数見られる場合は、直ぐにお気に入りのご飯やおやつ等を与えず、様子を見て下さい。反抗期でもお腹は空くので、食べない理由がドッグフードが気に入らないのであれば食べます。

また反抗期の間にドッグフードを変えたところで反抗心が強い内は結局食べず、飼い犬の好みを正確に判断することはできません。そのため、反抗期と思ったら既存のドッグフードを与え続けて様子を見ましょう。

それでも4日程度食べない場合は、与えているドッグフードを与える前に工夫をすると食べることがあります。例えば、遊んだり散歩に行ったりしてお腹を空かせたり、ウェットフードであれば温めたりすると良いです。

しかし、反抗期によりドッグフードが気に入らないことが食事を摂らない原因では無い場合は注意が必要です。犬がフードを食べない時は、体調が悪いことも大いに考えられます。

飼い犬が「いつもより元気が無い」「うずくまって動かない」等、いつもと変わった様子が見られないかよく観察し、異変があれば獣医師に診てもらうのも良いでしょう。

飼い犬がご飯を食べなくなった時、飼い主さんは心配するでしょう。しかし、直ぐにおやつや人間の食べ物等を与えると逆効果になるケースがあります。飼い犬の様子をよく観察し、原因を見極めましょう。

成犬に近い生後7ヶ月という時期のトイプードルであっても、適切な体重や食事量は一概に判断できません。まずは飼い犬が適正な体型であることを確認することが大切です。

そして反抗期もこの時期に見られるため、飼い犬が問題行動を起こすことを把握しておいて下さい。飼い犬の行動が反抗期もしくは、その他の原因による行動であるか否かをよく見極めることが肝心です。

子犬から成犬に変化するデリケートな時期だからこそ、飼い主さんのサポートが重要になります。折角、家族になれたトイプードルと良い関係を築いていきましょう。

記事監修
動物病院病院 総長 藤野 洋

アニホック往診専門動物病院獣医師 藤野 洋

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

【エデュワードプレス(旧インターズー)】・トリミングサービス成功事例セミナー講師・トリミングサービス成功ガイド監修・Live trim2018 マネージメントセミナー講師 【メディア】・ラジオ調布FM ペットオーナー向け番組MC・多摩テレビ 「わんにゃんMAP」番組パーソナリティ・j:comジモトピ「世田谷・調布・狛江」出演