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ペットの健康管理と聞いて、まず思い浮かべるのは、体重管理やワクチン接種、栄養バランスの取れた食事などかもしれません。
しかし、見落とされがちなのが「歯」と「口腔」の健康です。
人間と同じように、動物たちも歯周病や口腔内のトラブルを抱えることがあり、それが全身の健康に影響を与えることも少なくありません。
ペットの歯や口腔の健康を守るためには、日頃のチェックとケアが欠かせません。
特に以下の5つのサインが見られる場合は、すぐに歯科健診を検討しましょう。
ペットの口臭は、歯や歯茎の健康に問題がある場合の代表的なサインです。
歯垢や歯石の蓄積により細菌が繁殖すると、独特の悪臭が発生します。
この口臭は単なる不快感を超え、病気の兆候であることが多いです。
特に次のような匂いの場合は注意が必要です。
・酸っぱい匂い:細菌による発酵臭の可能性。
・魚の腐ったような匂い:歯周病や歯石の堆積が原因のことが多い。
・甘酸っぱい匂い:糖尿病など内臓疾患の兆候も考えられる。
また、口臭は歯だけでなく、腎臓や肝臓などの内臓トラブルを反映することもあるため、単なる口臭と軽視せず、必ず診察を受けるようにしましょう。
健康な歯茎は淡いピンク色をしていますが、炎症や感染症が起きると赤く腫れたり、黒ずんだりすることがあります。
これが「歯肉炎」や「歯周病」の初期症状です。
この段階で対処することで、深刻なトラブルを回避できますが、放置すると以下の症状が現れることがあります。
・歯茎が後退する:歯の根元が露出し、歯がぐらつく原因になる。
・歯茎から血が出る:触れたり食事の際に出血する場合は、炎症がかなり進んでいる可能性がある。
・膿が出る:感染が悪化し、顎の骨や全身への影響が懸念される。
歯茎の腫れや色の変化は日頃の観察で確認できるので、定期的にチェックする習慣をつけましょう。
食欲不振の原因が口腔トラブルであることは少なくありません。
特に以下のような行動が見られたら、歯や口腔内に問題がある可能性があります。
・硬いフードを嫌がり、柔らかい食べ物ばかりを好む。
・食事中に口を気にして咀嚼をやめる。
・食事に時間がかかる、または途中でやめてしまう。
こうした行動は歯や歯茎の痛み、さらには感染症や腫瘍が原因の場合もあります。
早期の診察で根本原因を解明し、適切な治療を受けることが大切です。
頻繁に口元を舐めたり、前足で口を掻く仕草は、何らかの違和感や不快感を感じているサインです。
たとえば、歯に異物が挟まったり、口内炎ができている場合などが考えられます。
このような仕草を見逃さず、口腔内を確認してみましょう。
必要に応じて獣医師に相談し、問題が悪化する前に対処することが重要です。
歯が欠けたり抜けたりしている場合、歯周病や硬いものを噛んだ影響であることが多いです。
この状態を放置すると以下のリスクがあります。
・細菌が侵入し、感染症を引き起こす可能性がある。
・歯の抜けた部分で食べ物が噛みにくくなり、栄養不足に陥る。
・歯の欠けた部分から歯茎や顎の骨が侵される。
こうした状態が見られた場合、早急に治療を受けることで、さらなる悪化を防ぐことができます。
歯科健診は、目に見えない口腔トラブルを早期に発見するための重要な手段です。
特に、歯周病や虫歯は進行が遅いため、初期段階では気づきにくいことがあります。
歯科健診を受けることで以下のようなメリットがあります。
・早期発見:小さな問題が大きな病気になる前に治療できる。
・健康管理:全身の健康に影響を与える可能性があるため、予防的な診断が重要。
・適切なアドバイス:ケア方法や食事の改善点など、飼い主ができるサポート方法を教えてもらえる。
一般的に、歯科健診は半年に1回、少なくとも1年に1回受けることが推奨されています。
日頃からの予防ケアと定期的な歯科健診の組み合わせが、ペットの口腔の健康を守る鍵です。
予防ケアとしては以下のことを心がけてください。
・毎日の歯磨き。
・歯垢や歯石を防ぐデンタルケア用フードやおもちゃの活用。
・定期的な口腔チェック。
これらを継続しつつ、獣医師の指導を受けながらケアを行うことで、ペットの健康寿命を延ばすことができます。
ペットの口腔ケアは、健康を守るだけでなく、ペットが快適で幸せな生活を送るための基盤です。
今回ご紹介した5つのサインや歯科健診・歯石除去の重要性を理解し、ぜひ行動に移してみてください。あなたの愛犬・愛猫の健やかな笑顔を守るために、日頃のケアと定期的な健診を習慣化しましょう。
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コラム監修:アニホック動物病院グループ総獣医師長 獣医師 藤野 洋