2025年3月開業！新横浜病院プロジェクト⑤私たちの想い
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動物病院の設備で欠かせないのが医療機器です。これらの機器は、診断や治療の精度を向上させ、ペットの健康を守るうえで重要な役割を果たしています。皆様によりアニホック動物医療センターでできることを知っていただくためにも、医療機器の紹介をしていきたいと思っています。
新横浜病院では、日々の診療において動物の健康状態を正確に把握するためにさまざまな検査機器を導入しています。今回は、動物病院内で一番活躍する生化学検査機器のご紹介をします。当院の生化学検査機器は、IDEXX社の血液化学検査器「IDEXX カタリスト One」です。
IDEXX社は、全世界で検査機器の開発・販売や外注検査サービスを提供している信頼性の高い企業です。当院でも外注検査を行う際に同社のサービスを活用しており、その高い精度と品質を実感しています。そんなIDEXX社が販売している「IDEXX カタリスト One」は、動物病院向けに特化した血液化学検査器であり、さまざまな項目を短時間で測定することが可能です。
生化学検査とは、血液中の成分を測定することで、体内の臓器や代謝の状態を評価する検査です。この検査は、動物の診断や治療計画を立てる上で欠かせないものであり、特に慢性疾患や急性症状の評価には重要な役割を果たします。「IDEXX カタリスト One」を使用することで、迅速に信頼性の高いデータを取得することができ、診療の質を大幅に向上させることができます。
例えば、高齢の猫が嘔吐や食欲不振といった症状を示した場合、腎不全の可能性が疑われることがあります。その際、この検査機器を使用して血液中の腎臓機能に関連する項目（例：BUN、クレアチニン）を測定します。これらの値が正常範囲を超えている場合、腎不全が進行している可能性が高く、適切な治療計画を立てることができます。また、治療を行った後、その効果を確認するために再度検査を実施し、動物の状態を継続的に評価します。
さらに、この機器を使用することで腎臓だけでなく、肝臓、膵臓、ミネラルバランス、脱水の有無など、多岐にわたる項目を一度に確認することができます。これにより、病気の早期発見や治療効果のモニタリングが可能になり、飼い主様にとってもわかりやすくなります。
動物病院で使用される生化学検査機器は主に2つのメーカーの製品があり、それぞれに特徴があります。その中で新横浜動物病院が「IDEXX カタリスト One」を選んだ理由の一つは、検査スピードが非常に速い点です。この機器では、採血から結果が出るまでの時間が短いため、飼い主様を長時間お待たせすることがありません。診察の流れをスムーズにし、動物へのストレスを軽減することも可能です。
また、操作が簡単である点も大きな特徴です。獣医師やスタッフが使いやすい設計になっており、短期間で習得できるため、病院全体の効率を向上させることができます。さらに、IDEXX社のサポート体制も充実しており、万が一機器に問題が発生した場合にも迅速な対応が期待できます。
「IDEXX カタリスト One」から得られるデータは、動物の健康状態を数値的に示すだけでなく、飼い主様に分かりやすく説明するための重要な情報となります。例えば、腎臓や肝臓の状態を具体的な数値と正常範囲を比較して説明することで、病気の進行度や治療の必要性を理解していただきやすくなります。こうしたデータをもとに、治療の方針を決定し、適切なアプローチを選択することができます。
新横浜病院では、「IDEXX カタリスト One」の導入により、生化学検査を迅速かつ正確に行い、診断や治療の質を向上させています。この検査機器を活用することで、動物の健康状態をより詳細に把握し、飼い主様と動物にとって最適な医療を提供してまいります。これからも最新の機器や技術を導入し、地域の動物医療を支える存在であり続けたいと考えています。
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