2025年3月開業!新横浜病院プロジェクト④ 医療機器のご紹介「超音波画像診断装置 エコー」

作成日:  更新日:

皆様こんにちは。

アニホック動物医療センター新横浜病院の工事現場では、診察室や待合室の内装工事が進んでいます。広々とした空間を確保し、ペットと飼い主さまが安心して過ごせる環境を目指しています。2月中には設備の搬入も始まる予定です。さて、寒い日が続くと運動不足になりがちですが、ペットの健康維持には適度な運動が欠かせません。特に室内で過ごす時間が長くなる冬は、遊びを取り入れて運動量を確保しましょう。例えば、おもちゃを使った遊びや簡単なトレーニングを取り入れることで、ストレス発散にもなります。

さて、等音波診断装置についてです。ペットの健康管理において、診断機器は欠かせない存在です。中でも「超音波画像診断機(エコー)」は、さまざまな病気の早期発見や進行具合の確認に役立つ非常に重要な機器です。

超音波画像診断機とは?

超音波画像診断機は、動物の体内を調べるために使用される検査機器の一つです。この機器は、音波を体に当て、その反響(エコー)を画像として映し出す仕組みになっています。動物に痛みを与えることがない非侵襲的な検査方法であり、ペットへの負担も少ないため、非常に安全に使用できます。

主な用途

動物病院で超音波画像診断機が使われるのは、特に以下の2つの目的の場合が多いです:

  1. 腹部臓器の検査
    例えば、血液検査で肝臓や腎臓の数値が異常値を示した場合、超音波を用いて臓器の状態を確認します。肝臓にしこりや炎症があるかどうか、腎臓に結石ができていないかなどを詳細にチェックすることができます。また、胃や膵臓、腸の状態を調べる際にも活用されます。
  2. 心臓の検査
    心臓の動きや構造をリアルタイムで確認することができるため、心不全の有無や進行具合を調べる際に超音波は欠かせません。特に高齢のペットや特定の犬種(例:キャバリアやダックスフンド)では、定期的な心臓の検査が推奨されます。心臓病が進行している場合、超音波画像は診断だけでなく、治療方針の決定にも役立ちます。

超音波検査のメリット

超音波検査には、多くの利点があります。

  • 痛みや負担がない:麻酔や鎮静を必要とせず、短時間で検査が可能
  • リアルタイム観察:臓器の動きや血流の状態をその場で確認できる
  • 広範囲の診断:腹部臓器から心臓、さらには腫瘍の確認まで、幅広い用途がある

知っておきたいデメリット

一方で、超音波画像診断にはデメリットも存在します。最大の課題は、検査結果が獣医師の技術や経験に大きく左右されることです。同じ機器を使っても、技術力によって診断の精度が異なります。

当院の取り組み

アニホック動物医療センター新横浜病院では、専門性の高い超音波検査を提供するため、経験豊富なスタッフが揃っています。例えば、画像診断の認定医である中島獣医師は、腹部臓器を中心とした診断を担当しています。一方で、循環器の専門医である岩永獣医師は、心臓病の診断や状態管理を専門としています。このように、それぞれの分野に特化した獣医師が、最適な診断を行う体制を整えています。

また、当院の全獣医師が超音波診断技術を日々学び、スキルアップに努めています。さらに専門医からのフィードバックを受けながら、常に診断技術の向上を目指しています。このような取り組みは、すべて飼い主さまとペットの健康を守るためです。

どのような時に相談すべきか

超音波検査は、血液検査や健康診断で異常が見つかった場合に検討されることが一般的です。また、ペットが以下のような症状を示した場合も、早めの相談をおすすめします。

  • 食欲不振が続いている
  • 嘔吐や下痢を繰り返す
  • お腹が膨らんで見える
  • 咳や呼吸が苦しそう
  • 元気がない、疲れやすい

これらの症状は、重大な病気のサインである可能性があります。早期に診断を受けることで、適切な治療を開始できる場合も多いです。

最後に

超音波画像診断機は、ペットの体内を非侵襲的に観察できる非常に便利で重要な機器です。ただし、その診断結果の精度は獣医師の技術に依存するため、信頼できる病院を選ぶことが大切です。当院では、経験豊富な専門医や熱心な獣医師たちが責任を持って診断を行っています。ペットの健康を守るために、定期的な健康診断や必要に応じた超音波検査をぜひご検討ください。

記事監修
動物病院病院 総長 藤野 洋

アニホック往診専門動物病院獣医師 藤野 洋

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

【エデュワードプレス(旧インターズー)】・トリミングサービス成功事例セミナー講師・トリミングサービス成功ガイド監修・Live trim2018 マネージメントセミナー講師 【メディア】・ラジオ調布FM ペットオーナー向け番組MC・多摩テレビ 「わんにゃんMAP」番組パーソナリティ・j:comジモトピ「世田谷・調布・狛江」出演