🦷🐶デンタルキャンペーン🐱🦷 特別コラム③ 子犬・子猫のうちに始めたい、未来のためのデンタルケア
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1. 成長期の健康な歯を守るため
子犬や子猫は生後約3週間で乳歯が生え始め、約3～6か月で永久歯へと生え変わります。この成長期は、口腔環境を整える絶好のタイミングです。この時期に適切なケアを行わないと、以下の問題が起こる可能性があります：
・乳歯の残存
乳歯が正しく抜けずに永久歯と並んで生えることで、歯並びが悪くなり、歯石や歯垢が溜まりやすい環境になります。
・歯周病のリスク
早期に歯磨きなどを始めないと、成犬や成猫になったときに歯周病のリスクが高まります。歯周病は歯茎だけでなく、全身の健康に影響を与える重大な疾患です。
2. 習慣化しやすい
若いうちからケアを始めることで、ペットが口腔ケアを受け入れやすくなります。成犬や成猫になってから新しい習慣を導入するのは難しく、飼い主とペットの双方にとってストレスになることが多いです。
3. 全身の健康維持
口腔内の細菌が全身に悪影響を及ぼすことがあります。例えば、歯周病が進行すると細菌が血流に乗って心臓や腎臓にダメージを与えるケースもあります。このため、口腔ケアは全身の健康を守る第一歩となります。
1. 歯磨きトレーニング
歯磨きはデンタルケアの基本ですが、いきなり歯ブラシを使用するとペットが驚いてしまいます。以下のステップで少しずつ慣れさせていきましょう。
ステップ1：口に触れる練習
最初はペットの口元や唇に軽く触れることから始めます。清潔な指を使い、歯茎を優しくマッサージする感覚で慣らしましょう。
ステップ2：歯磨きグッズの導入
ペット用の歯磨き粉や歯ブラシを用意します。人間用の歯磨き粉は含まれる成分が有害になるため、必ず専用のものを使いましょう。
ステップ3：短時間から始める
初めは1分程度で終わるようにし、少しずつ時間を延ばしていきます。歯ブラシが難しい場合はガーゼを巻いた指で優しく拭うだけでも効果があります。
2. デンタルおやつの活用
歯磨きがどうしても難しい場合は、デンタルケア効果のあるおやつやガムを活用するのも良い方法です。咀嚼することで歯垢を取り除く効果が期待できますが、与えすぎには注意しましょう。また、製品によって効果や安全性が異なるため、信頼できるメーカーのものを選びましょう。
3. デンタルケア用おもちゃの利用
噛むだけで歯垢を除去できるおもちゃも多く販売されています。これらを日常生活に取り入れることで、遊びながら自然にデンタルケアが行えます。
・無理をしない
最初から完璧を目指さず、ペットのペースに合わせて徐々に慣れさせましょう。無理に行うとペットが口腔ケア自体を嫌がるようになる恐れがあります。
・定期的に獣医師の診察を受ける
成長期の歯の状態は獣医師による診断が欠かせません。乳歯が残っていないか、歯並びに問題がないかなどをチェックしてもらいましょう。
・製品選びに気を配る
その子に合った製品を選ぶようにしましょう。また、獣医師推奨や動物病院専売も、ひとつの指標となります。
・ポジティブな体験を提供する
デンタルケアを嫌がらないよう、ポジティブな体験として認識させることが重要です。例えば、ケアの後におやつをあげたり、褒めて安心感を与えることで、ペットが喜んで協力してくれるようになります。
・定期的にケアを行う
週に数回以上、できれば毎日ケアを行うのが理想的です。一度に長時間行うのではなく、短時間でも継続することが効果的です。
子犬や子猫のうちからデンタルケアを始めることは、ペットの長期的な健康を守るための大切な一歩です。歯磨き、デンタルおやつやおもちゃの活用、そして定期的な獣医師の診察を組み合わせることで、ペットが健康で快適な生活を送れる環境を整えましょう。
今すぐ行動を始めることで、愛するペットとの生活をより豊かで幸せなものにすることができます。
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コラム監修：アニホック動物病院グループ総獣医師長 獣医師 藤野 洋
