はじめまして。
アニホック動物医療センター 新横浜病院の院長を務めております髙森 紀聡(たかもり のりあき)です。
私が獣医師という道を志すようになった原点は、中学生の頃に読んだ1冊の漫画『ワイルドライフ』でした。動物たちの命を救い、飼い主様に寄り添う主人公の姿に強く心を動かされ、「いつか自分も動物たちを支える存在になりたい」と思うようになりました。
三重県出身で、実家は代々歯科医を営む医療一家。幼少期から医療は常に身近な存在でしたが、自分の“好き”と“使命感”が重なった先に見出したのが、獣医師という職業でした。単に動物が好きという想いだけではなく、「命を守る責任」を強く意識して選んだ道です。
北海道の酪農学園大学獣医学部に進学後は、座学だけでなく病院実習など多彩な経験を重ね、医学的知識と実践力を養いました。卒業後は、年間10万件以上の症例数を誇る北海道最大規模の動物病院グループ『緑の森動物病院』に入職。一次診療から特殊症例、緊急対応まで、さまざまな経験を通して観察力・判断力・対応力を徹底的に鍛えました。 その後、「もっと広い視野で医療を学びたい」と考え、獣医師としては異例の医療機器メーカーへの転職を決意。開発現場では試作・設計・技術視察などに携わり、獣医師の枠を超えて医療全体を俯瞰する視点を培いました。
再び臨床現場に戻ってからは、神奈川県川崎市の動物病院で指導医を務め、若手獣医師の育成やチーム医療の推進に尽力。外科・内科・救急の全分野を担当し、24時間体制の中で多様な症例と向き合う日々を過ごしてきました。どんな状況でも「動物と飼い主様の希望を見失わない」ことを信念に、多くの命と向き合ってまいりました。 そして2025年3月、これまでの経験と知識をもとに『アニホック動物医療センター 新横浜病院』の立ち上げに携わり、初代院長に就任。新横浜駅から徒歩圏内というアクセスの良い立地にて、地域の皆様に信頼される“新しい動物医療のかたち”を目指し、これからも誠実に歩み続けてまいります。
当院では、一般診療をはじめ、循環器科・皮膚科・耳科・エキゾチック動物診療科・行動・しつけ科など、それぞれの専門分野を持つ獣医師が診療を担当しています。 中でも「行動・しつけ科」は、まだ一般的には馴染みが薄い分野かもしれませんが、動物行動学を専門とする獣医師が、吠える・噛むといった問題行動の背景を丁寧に読み取り、科学的な視点から改善に取り組んでいます。
“身近で頼れるかかりつけ医”としての安心感と、“質の高い専門医療”としての信頼性、その両立を目指した体制で、地域の皆さまの大切なご家族をお守りします。
前職では24時間体制の病院に勤務し、数多くの緊急対応に携わってまいりました。新横浜にある当院でも、獣医師・看護師ともに救急診療における豊富な経験を活かし、迅速かつ的確な対応を可能とする体制を整えています。
日常診療では、飼い主さまとの「対話」を特に大切にしています。これまでの経験から、「もっと話を聞いてほしかった」と感じさせない診療を心がけ、全身をしっかりと観察し、包括的な診断と治療のご提案を行っています。 一つの病気に対しても複数の選択肢をご提示し、飼い主さまと一緒に最善の治療方針を考えていくスタイルを大切にしています。
当院には、血液検査・内視鏡・超音波・レントゲンなどの標準的な設備に加えて、自動判定機能付きの尿検査装置を導入しております。検査結果は数値や画像でプリントし、視覚的にわかりやすくご説明することが可能です。
さらに歯科分野にも注力しており、専用の歯科レントゲンやユニットを完備。抜歯の必要性を客観的に評価するための情報をご提供し、飼い主さまの治療判断にしっかりと役立てていただけます。今後も歯科領域においては、より高度な診療の実現に向けて研鑽を続けてまいります。
当院では、問診時に看護師も同席し、体重測定などの基本的なケアを含めてサポートを行っています。これは、獣医師だけでなくスタッフ全員が動物の状態や背景を把握し、チームで診療にあたることを大切にしているからです。
体調不良時だけでなく、健康なときにも「また来たい」と思っていただけるような、地域に根ざした温かく通いやすい動物病院を目指しています。今後も、飼い主さまと動物たちの安心のために、スタッフ一丸となって取り組んでまいります。