健康診断の大切さ

みなさんは、健康診断(人間ドック)を受けていますか?

「体には自信があるから、今まで一度も受けたことがない」「会社で年に1回は受けている」様々な意見があると思います。

その中には「健康診断をしたら病気が見つかってよかった」という意見もあるでしょう。一方で「毎回何もない。もうやめようかな。」という意見もあるのかもしれませんが、どうやらヒトは、自分の体の中で起こっていることに、毎回気がつけるわけではなさそうです。客観的にみること・みてもらうことで、わかってくることがある、人はそれを何となく理解しているから健康診断を受ける、ということなのでしょうか。

健康診断のメリットって何だろう?

元気なときは面倒に感じてしまいがちな健康診断。一方で、病気になると「もっと早く受けていれば…」と 後悔することにもつながってしまうのかもしれません。 まずは、一般的に言われているメリットをいくつかおさえておきましょう。

  • 病気の早期発見につながり、早期治療となる(家計的にも功を奏する)
  • 健康への意識が高まり、日常生活をより良いものとすることができる(結果として、病気予防につながる)
  • 定期的に受けることで、ちょっとした変化に気が付くことができる

ちなみに、人では「40歳以降には年に1回の受診」が推奨されていることが多いようです。つまり、40代からは体の変化が起こりやすく、間隔としては約1年ということなのかもしれませんね。

ワンちゃんやネコちゃんの成長はあっという間

このように感じたことがある方は多いと思います。
例えばワンちゃんの場合は、(品種や飼育状況などによっても差はありますが)一般的に生後1年半〜2年で成犬(おとなの犬)になり、それ以降は1年で人の4~7年分成長していくと言われています。
つまり、人の4~7倍のスピードで、病気も進んでしまう可能性があるとも言えるのですね。

どうやってワンちゃんやネコちゃんのSOSに気が付けるの?

人は言葉で異常を発することができます。赤ちゃんでも泣いて訴えてくれます。しかし、どうぶつさんが人と決定的に異なるのは「人が理解できる言葉では発することができない」ということでしょう。元気がなくなってしまったり、動きが悪くなったり、食欲が減ったりと、態度で示してくれることはもちろんあります。結果、すぐにSOSに気が付いてあげられる場合もあるのですが、実は人の何倍もの痛みに強いと言われるどうぶつさん。しかも、自然界では、態度で異常を示すことは敵に弱さをアピールすることにもつながるため、弱さを隠す本能があるどうぶつさん。(ネコちゃんが病気や亡くなるとき、身を隠すと言われる所以ですね)そのため、飼い主さんが気付いたときには、重症だった・・・なんていう悲しいことも起こりうるのです。

だからこそ、ワンちゃんやネコちゃんにも定期的な健康診断を

ワンちゃんやネコちゃんの場合も、早期発見に勝る治療はないのかもしれません。そして、健康なときに健康診断を受診するからこそ、一番良い状態を画像や数値で知ることができ、ちょっとした変化、つまり、目では見えないどうぶつさんたちの SOSにも気付いてあげられるのではないでしょうか。もちろん、健康診断で何も異常がない、ということもありますが、決して無駄ではなく、むしろ、健康で過ごせているというお守り、最高のプレゼントをもらったということなのです。大切なわが子と、幸せな時間を過ごすために、定期的に健康診断を受けてみませんか?

記事監修
動物病院病院 総長 藤野 洋

アニホック往診専門動物病院獣医師 藤野 洋

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

【エデュワードプレス(旧インターズー)】・トリミングサービス成功事例セミナー講師・トリミングサービス成功ガイド監修・Live trim2018 マネージメントセミナー講師 【メディア】・ラジオ調布FM ペットオーナー向け番組MC・多摩テレビ 「わんにゃんMAP」番組パーソナリティ・j:comジモトピ「世田谷・調布・狛江」出演