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膀胱炎は、尿路から進入した細菌に感染してしまいおこります。膀胱までの距離が、オスよりメスの方が短いため、メスの猫に多くみられます。
オスの猫は、前立腺が防衛機能を果たしているとも言われています。
⚪︎症状残尿感があり、何度もトイレに行くが出なかったり、おしっこをするときに痛みを伴うこともあります。
痛がると、背中をまげたり、声を出したりすることもあります。
この時、おしっこが出ないのか、うんちが出ないのかを、間違えないように気をつけましょう。
膀胱炎になると、細菌や白血球が含まれた膿のようなおしっこをすることもあります。
尿検査をして、膀胱炎だと分かったら、抗生物質などを飲ませて治療します。
腎臓や尿管や膀胱に尿石がたまる病気です。
猫に、多くみられるのは、ストルバイト結晶という結晶です。リン酸アンモニウムマグネシウム結晶とも言われています。
食べ物や飲み水の中のミネラルが、尿の中で結石となったり、膀胱炎によりはがれおちた細胞を核として、結晶化します。
飲み水の量が少なくなり、尿が濃くなることも、尿石症の原因となります。
⚪︎症状おしっこが出にくくなり、おしっこをするときに痛がったり血尿がでたり、出血したりします。
尿道に結石ができてしまうと詰まってしまい、おしっこをすることが出来なくなり、はやく処置をしてあげないと、腎不全になってしまいます。
猫が、毎日きちんと、おしっこをしているかどうか確認してあげましょう。
多頭飼いですと、誰がどれくらいのおしっこをしているか分かりにくいので、注意が必要です。
一度、結石が出来たら、尿のpHをケアしてくれる処方食を食べさせることが多いです。
例えば、ロイヤルカナンの、pHコントロールという処方食があります。
こちらは、pHコントロールは、味がしょっぱく、猫ちゃんが、たくさん水を飲んでくれるように作られています。
他には、マグネシウムなどのミネラルが制限されていて、結晶が作られにくいフードになっています。
ヒルズには、c/dという処方食があります。こちらも、マグネシウム、リン、カルシウムが制限されていて、膀胱炎に配慮して、オメガ3脂肪酸も含まれています。
猫によって、フードの好みがさまざまなので、少量のフードのサンプルを、動物病院で貰ってきて、食べさせてみて、猫の好みに合わせて、選んであげましょう。
ドライフードを食べられない猫用に、ウェットタイプのフードもあります。
処方食を食べている間も、定期的に、結晶が出ていないかを検査してあげることも必要です。
腎臓の打撲や、長時間の排尿障害などにより、腎臓に炎症反応がおこることを腎炎と言います。
⚪︎症状初期は、嘔吐や多飲多尿がみられます。
慢性化してしまうと、低アルブミン血症や、糸球体腎炎、脱水や貧血を起こしてしまいます。
腎臓の4分の3の機能が低下して、体液を正常な状態に維持できなくなってしまう状態を、腎不全といいます。
腎不全には、急性腎不全と、慢性腎不全にわけられます。
⚪︎症状尿路閉塞や、心筋症などが原因で起こります。
食欲や元気が低下し、尿毒症を起こすと、嘔吐やけいれんがみられます。
糸球体腎炎や、ねこ白血病ウイルス感染症が原因で起こります。
体重減少や、多飲多尿、嘔吐や貧血、口腔内潰瘍などがみられます。
治療には、定期的に点滴に通ったり、腎臓病用の処方食を食べさせます。
腎臓の処方食は、ロイヤルカナンの腎臓サポートなどがあります。
腎臓サポートは、リンの含有量が少なく作られています。他には、腎不全の猫は、食欲が低下してしまうので、こちらのフードは、美味しい味に作られています。
ドライフードを食べられない猫用に、ウェットタイプのフードもあります。
腎臓の処方食は、ヒルズからは、k/dというフードも出ています。
いくつか試してみて、猫の好みに合わせて選んであげましょう。
慢性腎不全は、早期発見で、処方食を食べさせたり早めの治療が大切です。
定期的に健康診断のために、血液の検査を行い、腎臓の値の変化を見ることも、重要です。
猫の泌尿器系疾患は、とても多いので、早期発見のためにも具合が悪くなくても、定期的に血液の検査や、おしっこの検査をしてあげましょう。