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猫に詳しくない人でも知っているであろう「ペルシャ猫」。まさに「ネコ界の王様」ですね。悪のボスがひざの上で撫でている猫なんてイメージを抱いている方も多いのではないでしょうか?ふわふわの毛に品格のある感じがボスに似合うからなのでしょうか。今回はそんなペルシャ猫について調べてみました。
ペルシャの商人たちが、ヨーロッパに持ち込んだ猫がペルシャとされています。特徴は、何と言ってもボリュームのある長く艶やかな被毛です。特に首から胸にかけてとしっぽの被毛は、ペルシャのゴージャスさに拍車をかけているといえますね。あのふわふわの毛に反して筋肉質でがっしりしていて太っているわけではありません。足も短めですががっしりしています。尻尾も毛のせいで長く見えますが実際はまっすぐな短めの尻尾になっています。短く潰れたような鼻、丸くて大きな目、チョコンと頭にのった耳という顔もペルシャ猫の特徴になります。
そんなペルシャ猫の歴史や特徴、性格から飼い方のコツまでをご紹介します。
目次
ペルシャの期限にはいくつかの説が乱立しておりいまだに、はっきりとはしていません。ペルシャ猫とターキッシュアンゴラを交配して誕生したという説、イランからアフガニスタンあたりに生息していた土着猫だったという説、トルコからヨーロッパに輸入されたという説などがあります。ペルシャの祖先として文献上に当場する猫は2匹います。1匹は、1620年にピエトロ、デラ、ヴァレ、という人物がペルシャからイタリアに持ち込んだ猫になります。そしてもう1匹は、同じ時期に、ニコラス、クロード、ファブリ、ド、ペイレスクという人物がアンゴラからフランスに持ち込んだ猫になります。前者の猫は白かったと文献には残っています。これらの猫と、アフガニスタン、ビルマ、中国、ロシアなどから輸入された長毛の猫とが交配し、今のペルシャの原型が作られたのだと考えられます。1871年にロンドンで開かれたキャットショーに初登場してから品種改良が重ねられ現在では、猫の様という異名を持つほどの人気を博しています。また、チンチラとはペルシャの中の特定の毛色を指しているのです。
ペルシャ猫は猫の王様と呼ばれるくらいなのでどんな性格をしているのか気になる方も多いと思います。ペルシャ猫は、やはりマイペースな性格のようです。とてもおおらかな性格をしているため、わがままをいったり神経質になったりするということもなく、優雅な振る舞いをするみたいです。また、人懐っこく甘えん坊なのです。しかし面白いことに甘えん坊のわりには人間に長い時間抱っこされるのは苦手なようです。そのため異常に構いすぎるとストレスが溜まってしまうこともあるようです。同じペルシャ猫でもオス猫と、メス猫とでは性格も違ってくるようです。
オスは、メスよりも、やんちゃな性格をしているようです。またオス猫は、遊んでほしい、構ってほしいとサインを出すこともあるようです。メスはオスよりも気分の浮き沈みがあり気分屋さんなところもあるようです。撫でてほしい、と甘えてきたと思うと、急に触るなと、突き放されたりすることもあるようです。またオスは去勢手術をしないと室内でも、おかまいなしにおしっこをかけてきたりもするようです。マーキングを防ぐためには去勢手術をすることをオススメします。
原産地、現在のトルコ、イラン、イラク、エジプトにあたる地域になります。平均体重は、3.3から3.5kgになります。豊かな毛のせいで大きく見られたりもしますが一般的な猫の平均体重とほとんど変わりません。骨太でがっちりしていて胴は短いです。頭は丸く
、足はやや短めで足先に丸みがある、コピータイプと呼ばれる体型になります。毛種は、長毛種です。毛の色は、ブラック、ホワイト、チョコレート、ブルー、クリームなどがあります。なお、ペルシャ猫で特定の毛色のものを、チンチラと呼びます。チンチラとペルシャは違う猫種と思われる事もありますが、チンチラはペルシャ猫の一種になります。ペルシャの中で、シルバーやゴールデンの毛色に、毛先に黒係の色が入り、目の周りに特徴的なアイラインのある個体をチンチラと呼んでいるのです。ペルシャ猫の寿命は、15年から20年と猫の中では比較的に長生きをする猫なのです。ペルシャ猫は、大人の猫ですと1日15〜16時間の睡眠を必要とします。つまりペルシャ猫は1日の半分くらいを寝て過ごしているということになります。たくさん寝る猫という特徴があるので、あまりおこさないようにするとよいです。
基本的には、マイペースでのんびりやさん、運動もそれほど好きではないし、必要としませんので、無理矢理させる事はないでしょう。ただし、運動量が少なく体をあまり動かしませんので、肥満にならないように注意が必要です。運動神経の良いタイプの猫種ではありませんので、激しい運動は控えめにしましょう。遊びたがっているようならばオモチャなどで一緒に遊んであげる程度で良いでしょう。
あの特徴的な毛を保つ為ブラッシングは必須です。朝夕2回のブラッシングとコーミング、月2回のシャンプーをしてあげるといいでしょう。
また暑さにも弱いので暑さ対策は万全にしてあげましょう。
臆病で用心深い穏やかな性格なので基本的には悪さをして飼い主さんを困らせることはありませんが、何かいたずらをした際にも怒鳴ることはやめましょう。怒鳴ることで飼い主さんを「敵」とみなしてしまうと心を開いてくれることはなくなる可能性があります。叱るときも穏やかさを心掛けるようにしましょう。
目と鼻の距離が近く、また鼻自体が短いので、「涙目」や目やにが出やすいです。目の周りが濡れていたり汚れている時には、優しく拭いてあげて下さい。また、呼吸の状態に注意し、常に様子を見てあげる配慮が必要です。鼻が短いので、エサを食べる事もあまり上手ではありませんので、食器に気を付けてあげたり、食後は口の周りの汚れを、拭いて綺麗にしてあげるといいでしょう。
大人で1日15~16時間、赤ちゃんや年をとると20時間程度は寝ると言われています。つまり、1日の大半を寝て過ごす猫ちゃんですので寝ているときはそっとしておく配慮が必要です。
ペルシャ猫の飼い方としては、特徴であり毛を保つために定期的なシャンプーと、毎日のブラッシングとコーミングは欠かせません。ですので子猫のうちからシャンプーや、ブラッシングな慣れてもらうようにしましょう。また、きちんとしたお手入れをすることで、毛球症の予防にもつながっていくのです。毛球症とは長毛種に多い病気で、毛づくろいで口から入った毛が胃や腸にたまってしまい毛玉になる病気のことをいいます。主な症状は食欲不振や、吐き気、便秘といったものが特徴になります。放っておくと手術で摘出しなければいけなる可能性もあるのです。最悪の場合は死に至る場合もあるのです。毎日のブラッシングや、コーミングは血流を良くして、通気性も良くするので皮膚病の予防にもなります。ペルシャ猫は運動があまり好きではないので太りやすい傾向にあります。あまり食事も食べさせ過ぎないように注意をしましょう。またペルシャ猫は涙が出やすく目やにも、でやすいので特に目は常に見ていて汚れているようでしたら、ティッシュで拭き取ってあげましょう。また腎臓の病気にもなりやすいので注意して飼いましょう。
ペルシャ猫には飼い方のポイントがありますので覚えておきましょう。
・ブラッシングやトリミングはこまめに
・運動が苦手なタイプなので、運動は控えめで。
・臆病で用心深いので、優しく接してあげましょう
・目と鼻のケアが大切です
・夏の暑さに弱いので、室温管理に気をつけてあげましょう
・寝るのが大好き、十分眠らせてあげましょう
・トイレのしつけは重要ですので、最初が肝心です。
基本的にはおとなしく飼いやすいですが、ブラッシングや体調管理などケアが必要になります。