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チンチラがかかりやすい病気はこちらです。病気の発見が遅れると、仮に治療が成功したとしても高額の治療費がかかります。病気は早期発見・早期治療を意識しましょう。
チンチラはペルシャの毛色のバリエーションの一種で、シューデッドカラーうち、ゴールドまたはシルバーの毛色で青もしくは緑の目を持つ猫をチンチラペルシャやチンチラと呼んでいます。
欧米の一部の国でこの毛色のペルシャをチンチラという品種として独立させようという動きがありましたが、これを認めているのは南アフリカなどのごく一部の血統管理団体のみとなっています。
ペルシャの起源は古く、純血種の中では最古の品種の一つとされていますが、その後の交雑により様々な毛色が導入されることになりました。ペルシャはキャットショーの歴史において最初に登場する猫種のひとつでもあり、その優雅で美しい容姿は早くから多くの熱烈な愛好家を引き寄せてきました。
そんな中、チンチラが作出されたのは、1882年のイギリスで、ブルーのペルシャと雑種猫の交配により生まれた「チニー」をシルバータビーのペルシャと交配させて生まれた子猫たちの中に「銀の子羊」と名付けられたシルバースモークの毛色のオスがおり、このオス猫がチンチラの基礎になったとされています。
美しいペルシャの中でもひときわ目立つシルバースモークの猫は、輸出されたアメリカでも熱狂的な愛好家を生み出しました。
愛好家たちはチンチラをペルシャから独立させようと、アメリカ最大の猫血統団体であるCFAに申請しましたが、ペルシャと分けるのは毛色以外の特性が無いことから、CFAはこれを見送りました。その代わり、キャットショーではペルシャの毛色のバリエーションの一つとして、チンチラ部門を設けてショーを行っています。
名前の由来は、被毛の柔らかさがげっ歯類の「チンチラ」のようだったため、チンチラと名付けられたといわれています。
チンチラの特徴はペルシャとほとんど差はありませんが、チンチラの方がペルシャよりやや毛質が軽いとされています。
短めの脚、ドールフェイスと呼ばれる丸い目と低い鼻、耳の間が離れており、ペルシャと異なる特徴として、目の色が緑または青系統でアイラインがより強くくっきりと描かれていることなどが挙げられます。
また、毛先に入るシェードの分量が、ペルシャでは毛の3分の1まであるのに対して、チンチラでは8分の1までともされ、ペルシャよりも明るい色合いが特徴です。
中型コビータイプで体長は短く丸い体型です。
主な毛色はシルバー、ゴールデン、ブルー、ブルーゴールデンの4種類で、チンチラを代表するシルバーの毛色は、アンダーコートも白くなければいけません。背中と脇腹、尾と頭はわずかな黒のシェードが入ります。チンチラブルーの場合は、黒のシェードの代わりにブルーのシェードが入ります。
また、チンチラゴールデンの場合は、アンダーコートはアプリコットまたはより明るい色でなくてなならず、毛先のシェードは黒が入ります。ブルーゴールデンの場合は、アンダーコートは更に青白く明るい色であり、毛先のシェードはブルーになります。
体重3.0~5.5㎏、平均寿命は15際~20歳ほどです。
チンチラの性格は上品で落ち着いており、マイペースでゆったりとした性格です。
大変静かで、発情期のオスでさえ鳴いたり騒いだりということが少ないとされ、活発に運動するよりはリラックスして過ごすことを好み、成猫になると遊びを要求することが滅多になくなるほどおとなしくなります。
しかし、人間は好きで、自立心が強いわけでもないので、程よい距離感を保ちながら暮らすのが好きな猫であるといえます。子どもの相手もしますが、しつこくされると距離を置くなどの対処をしたりします。
チンチラは日本の湿気を伴う暑さには弱いため、夏場などはエアコンなどで温度管理をしっかりと行い、夏の暑い日には外に出さないようにしましょう。
ストレス解消や肥満予防にも運動は必要ですが、あまり運動が好きではない猫なので、室内飼いの場合でもそこまで大きなキャットタワーではなく低めのタワーを設置したり、動き回るスペースもそこまで広く作る必要はありません。
猫が遊びたそうにした時はおもちゃなどで遊んであげつつ、疲れた素振りを見せたときはのんびりさせてあげるなど、ちょっとした遊びと休憩をはさみながら相手をしてあげると良いでしょう。
チンチラはがっちりとした骨格と体型なので、体の成長が止まる1~1.5歳くらいまでは、高たんぱくな餌でしっかりとした体づくりのサポートをしてあげる必要があります。
しかしチンチラは運動不足になりやすいため、消化・吸収の良い、高資質のキャットフードがオススメです。
猫にとってエネルギーに変えやすい20%前後含まれるフードを選んであげるようにしましょう。
また、成長が止まった後は芋類が使われている餌がよいでしょう。
チンチラの柔らかな毛は美しいですが、毛を体内にため込みやすく、毛球症の心配が出てきます。そのため、芋類の中にバランスよく含まれる水溶性繊維と不溶性繊維が便秘にもなりにくく、腸にも優しく毛玉をサポートしてくれるため、オススメです。
チンチラは長毛種のダブルコートなので、こまめな被毛ケアが必要になります。
毎日1回、できれば毎日朝晩2回は行いたいところで、特に耳の後ろ・脇は毛玉ができやすい箇所なのでマメにブラッシングしてあげるようにしましょう。
毛が絡まってしまってるようなら、スリッカーブラシで根元を抑えながら絡まりを解き、コームで毛の流れを整えてあげましょう。
また、猫が嫌がらない場合は1ヵ月に1回はシャンプーをしてあげるのも毛並みや皮膚の清潔を保つのにオススメです。
こうして抜け毛を除去してあげることで皮膚病や毛球症の予防にもなるため、被毛のケアはこまめにしてあげるようにしましょう。
その他の人気の猫種はこちらです。猫種ごとになりやすい病気やケガ、性格や特徴を確認して、愛猫にぴったりのペット保険を見つけられるようにしましょう。