猫のプラスチックの誤飲の予防法と対処法は?猫用の商品もご紹介!

猫がプラスチックを誤飲してしまった時の対処法!

猫がプラスチックを誤飲してしまったら、まずはどのくらいの量を飲み込んでいるかを確認しましょう。

猫は臼歯が発達しておらず、顎の力もあまり強くないため、プラスチックを口に入れてしまった場合は丸飲みをしている可能性が高いです。

そのため、誤飲したものが1mm程のビーズ等であれば糞と一緒に自然に排出されるかもしれません。しかし、大きな破片を飲み込んでいる時は、腸閉塞などの命にかかわる症状を引き起こす危険性があります。

誤飲したものの大きさにかかわらず、飲み込んだものを無理に吐き出させようとすると、猫の胃腸や喉を傷つけてしまう恐れがあります。

猫が誤飲をした際には家庭での対処は行わずに、動物病院に相談をして指示を仰いでください。

特に猫に食欲不振や嘔吐などの異変が見られる場合は、早急な対処が必要となります。誤飲したものの残りがあれば持参して、速やかに動物病院を受診しましょう。

猫がプラスチックを舐めるのはなぜ?理由がある?

プラスチックの生産過程には獣脂が使用されており、うっすらと脂の臭いが染み込んでいるとされます。

肉食の猫にとって、プラスチックの発する動物性油脂の臭いは非常に魅力的であるため、舐めてしまう原因になると考えられています。

また、スーパーのビニール袋やサランラップなども、猫が誤飲をしてしまいがちなプラスチック製品です。これらには食品の臭いや味がついていることが多く、舐めているうちにちぎって飲み込んでしまうことがあります。

特にビニール袋は、臭いだけではなくカサカサという音や触感も猫の興味を引きやすく、つついたり中に入ったりして遊んでいるうちに興奮して舐めてしまう様子が見られます。

他にも猫の体内に寄生虫がいたり、消化器官に何らかの障害が起きていることが原因で、異食をすることもあります。プラスチックなどの異物を食べて嘔吐することで、体内の悪いものを出そうとしているのです。

プラスチックに限らず何でも口に入れようとする、止めようとすると激しく怒るといった様子が見られる時は、消化器系のトラブルから異食をしている恐れがあります。この場合は、動物病院で検査を受けるようにしましょう。

猫のプラスチックアレルギーとは?

稀ではありますが、プラスチックに含まれる有機溶媒にアレルギー反応を起こす猫も存在します。

例えば、プラスチックの食器を使用していて口の周りを痒がる、赤く炎症を起こすといった場合は、プラスチックアレルギーの可能性があります。食器をステンレスや陶器製のものに変更して、様子を見てください。

プラスチック製品との接触を避けることで炎症や痒みが収まるようであれば、今後はアレルゲンであるプラスチックとは接触させないように心がけてあげましょう。

猫のプラスチックの誤飲を防ぐためには?

プラスチックに限らず、猫の口に入るようなものは出しっぱなしにしないことが、誤飲を防ぐ一番効果的な方法です。

特にボタンなど、猫の力で簡単に動かせるサイズの物はおもちゃにされやすいため、使わない時はしまっておきましょう。

また、窓のサッシや家具など樹脂製のものを舐める癖がある場合は、ビターアップルのような天然素材の躾用スプレーを使用して、プラスチックへの執着を抑えるのも効果的です。

食事が足りなくてお腹が空いていた、飼い主が構ってくれなくてストレスが溜まっていた、という理由で猫が異物を食べたり、舐めたりすることもあります。

突然プラスチックを口にするようになった時などは、環境の変化など猫にとってストレスになるようなことはなかったか、食事の量は足りているかといったことも見直してみましょう。

猫用のプラスチック製商品3選!

誤飲や誤食をしてしまうと恐ろしいプラスチックですが、軽量で掃除がしやすいことから、ペット用品には適した素材でもあります。

以下にプラスチックのおもちゃなど、おすすめの猫用プラスチック製商品を3選紹介していきます。

ペッツルート カシャカシャぶんぶん トンボ

ビニール袋で遊ぶのが大好き!という猫におすすめなのが、ペッツルートのトンボを模した猫じゃらし型のおもちゃです。

商品名通りカシャカシャと音を立てて揺れるトンボの羽はプラスチックフィルムでできており、猫の好奇心を引き出してくれます。

また、竿とトンボを繋ぐ紐も70cmと長いため、短く持ってじゃらしたり上下に大きく振ったりと、遊び方にバリエーションを持たせられます。

止めてもビニールで遊ぶのをやめてくれないという愛猫にお困りの飼い主さんは、こちらのおもちゃで気を引いてみてはいかがでしょうか。

GEX ピュアクリスタル セラミックス

GEXのピュアクリスタルは、いつでも猫が新鮮な水を飲めるよう配慮された循環式給水器です。

ただフィルターでゴミを取り除いた水を循環させるだけではなく、イオン交換樹脂の働きで、尿路結石を誘発するマグネシウムやカルシウムも除去してくれます。

全体がプラスチック製のものが主流の循環式給水器ですが、こちらはタンク部分は丈夫で手入れしやすいABS樹脂、飲み口は口当たりの良い陶器で作られた商品です。

そのため、プラスチックアレルギーを持っている猫も安心して使用することができます。

ferplast シエスタDX2

イタリアのモダンなデザインが魅力のシエスタは、猫のプライベートスペースになるようなラウンド型のベッドです。

ドーム型やラウンド型のベッドが好きな猫は多いですが、飼い主にとって頭が痛いのが、ベッドの内部に抜け毛がびっしり付いてしまうことです。

特にウールやフリースで作られているものなどは、細かい毛が絡みついてしまい、ワンシーズンで交換ということも少なくないでしょう。

シエスタのように本体がプラスチック製であれば水洗いが可能なので、嘔吐などで汚れてしまうことがあっても、中に敷いたクッション部分のみの交換で、長く使うことができます。

寒い時期には中にふかふかのクッションを入れて、暑い時期には本体のみでといったように、季節に合わせて調整ができるのも魅力です。

記事監修
動物病院病院 総長 藤野 洋

アニホック往診専門動物病院獣医師 藤野 洋

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

【エデュワードプレス(旧インターズー)】・トリミングサービス成功事例セミナー講師・トリミングサービス成功ガイド監修・Live trim2018 マネージメントセミナー講師 【メディア】・ラジオ調布FM ペットオーナー向け番組MC・多摩テレビ 「わんにゃんMAP」番組パーソナリティ・j:comジモトピ「世田谷・調布・狛江」出演