メインクーンのオスとメスの違いを比較!体重や大きさ、性格は?

メインクーンの基本情報をご紹介!特徴や性格、寿命は?

メインクーンのメスとオスの違いについて探る前に、そもそもメインクーンとはどのような猫なのかを知るために、その基本的な特徴や性格、また平均寿命について紹介します。

メインクーンの基本情報①特徴

メインクーンの最大の特徴は、猫のなかで最も大きな体をしているということです。メインクーンは成長すると体長が100cmほどにもなり、人間で例えると小学2年生くらいの子どもの身長と同じくらいになります。

他の猫種が成猫の大きさに育つのは通常1年間であるのに対して、メインクーンは成猫の大きさになるまでには通常3年間かかります。このようにメインクーンは時間をかけてゆっくりと成長していきます。

メインクーンのなかには世界一大きな猫としてギネスに認定されている子もいます。例えば、イギリスに住むメインクーンの全長は118.33cm、またアメリカに住むメインクーンの全長は123cmもの大きな体をしています。

その後も続々と世界記録は更新されているため、これからさらに大きく成長したメインクーンが現れる可能性は否めません。

さらにメインクーンは大型猫でがっしりとした骨格に加えて筋肉質な体をしており、猫の体型のタイプの中では「ロング&サブスタンシャル」にあてはまります。

またメインクーンの特徴は、全身が長くて厚みのあるダブルコートの被毛で覆われていることです。特に首周りから腹部にかけてライオンのたてがみのようなふさふさとした立派な毛が生えています。

さらに長くて太いしっぽにもふさふさとした長い毛が生えており、まるで一匹の猫がそこにいるかのように見えます。他に耳も大きく先端は尖り、耳先にはリンクスティップが生えています。

メインクーンの被毛色はブラック、ホワイト、クリーム、レッド、ブルーなど様々な色があります。

また被毛のパターンもソリッド、タビ−、キャリコ&バイカラー、シルバー&ゴールデン、スモーク&シェーディッド、パーティーカラーなど多様です。

他にもメインクーンの顔の特徴として、顎のラインが四角く鼻筋には緩やかなジェントルカーブが見られます。

目は卵型で色は被毛と同じように多彩なところが特徴的と言えます。具体的にはブルー、グリーン、ゴールド、カッパーといった色が挙げられます。なかでも、ゴールドとカッパーの目の色をしたメインクーンが多いです。

メインクーンの基本情報②性格

メインクーンの性格は優しく穏やかで、人懐っこいところがあります。特に飼い主や家族にはよく懐き、一緒に遊んだり共に過ごしたりすることを好みます。そのため「犬のような猫」と言われることもあります。

また協調性や適応力が高いため小さな子どもや家族でない人たちとも仲良くできます。また犬や他の動物とも上手に関係性を築くことができるため、多頭飼いにも適した猫種と言えます。

さらにメインクーンは猫のなかでも知能が高く、人間の言葉や行動を理解する能力にも長けています。そして飼い主にも忠実であるためしつけもしやすく、初心者でも飼いやすい猫種と言えます。

また他の猫種と違って前足を器用に使うこともでき、例えば前足を使って蛇口を捻り水を飲んだり、ドアを開閉したり、人間と同じような行動をとることがあります。

メインクーンの基本情報③平均寿命

メインクーンの平均寿命は、個体差もありますが、約11~14年前後です。一般的な猫の平均寿命は約15年であるため、大型の猫種であっても他の猫種とそれほど大差は見られません。

また最近の猫の平均寿命も長寿化しているため、メインクーンのなかにも14年以上生きる子もいます。とはいえ、愛猫の寿命は飼い主による日頃からの健康管理に左右されるところもあります。

特にメインクーンがかかりやすい病気として、肥大性心筋症や脊髄性筋萎縮症、多発性のう胞腎が挙げられます。

これらの病気を予防するためにも豊富な栄養素が含まれた食事を与え、筋力低下や肥満を予防するための適度な運動をさせることが大切です。

また事故や感染症を防止するために室内飼育が良いとされています。そのため大きな体でもストレスを感じさせない十分なスペースを設けてあげることも必要です。

他にも、定期的な健康診断や獣医からのアドバイスも参考にすると良いでしょう。このように、愛猫が一日でも元気に長生きするためには飼い主の健康管理が欠かせません。

メインクーンのメスとオスの性格の違いとは?メスは甘える?

メインクーンの基本的な性格と特徴を知った上で、メスとオスとではその性格にどのような違いが表れるのか見ていきます。

メインクーンのメスの性格

メインクーンのメスの性格はオスよりも独立心が強く、自分が構って欲しい時だけ飼い主や家族の側に来るといった猫らしい気ままな性格が目立ちます。そのため飼い主らとは一定の距離感を保った状態で接することを好みます。

またメス猫に特有の防衛本能から生まれる警戒心や攻撃性の強さも見られます。そのため神経質なところがあり、ストレスを感じやすい性格でもあります。

このようにメインクーンのメスはオスに比べると猫らしい性格が顕著に表れるため、家を空けることが多く猫と一緒に過ごす時間が十分に持てない人におすすめと言えるでしょう。

しかし、メス猫であっても避妊手術をした場合、子どもを生み育てることへの防衛本能が薄れ攻撃的な面も無くなります。

またいつまでも自分が子猫の感覚で居続けることとなり、成猫になっても親である飼い主に甘えてくることもあるようです。

メインクーンのオスの性格

メインクーンのオスの性格はメスよりも人懐っこく寂しがり屋で、飼い主や家族に構ってほしいと擦り寄って来るなど甘えたな性格が目立ちます。そのため飼い主らと一緒に過ごすことを好み、自ら触れ合いを求めてきます。

またオス猫に特有の活発さやいたずら好きな面も見られ、加えて感情も表に出やすいです。とはいえ、賢く飼い主に忠実なためきちんとしつけることができれば心配をする必要はありません。

ただし、オス猫も去勢手術をした場合、成長して成猫になっても子猫のような性質がそのまま残り、甘えん坊でやんちゃな性格のままでいることもあります。

他にも、去勢手術をすることにより活動的で攻撃的な面が無くなり、おっとりとしたおとなしい性格が目立つようになります。そのためメインクーンのオス猫はより穏やかで甘えん坊な性格になります。

このようにメインクーンのオスは猫ではなく犬のような性格であるため、積極的に猫と触れ合いたい人や猫と親しく分かち合いたい人にはおすすめと言えるでしょう。

またメインクーンのオスはメスよりも飼いやすく、猫を初めて飼う人やこれまでに犬しか飼ったことのない人にもおすすめできる猫です。

とはいえ、ここで紹介したメスとオスの性格の違いが必ずしも全てのメインクーンのメスとオスに当てはまるとは限りません。個体差もあり、飼い主に甘えたがるメス猫もいれば、クールな一面を持つオス猫もいます。

メインクーンを飼う際に、どちらの性別が自分の生活スタイルに合うのか、その子自身がどのような性格か、また好みの性格かどうかを見極める必要があります。

メインクーンのメスとオスの体重や大きさの違いは?メスは小さい?

メインクーンのメスの成猫の平均体重は一般的に約3~6kgで、体長は約100cm程です。

メインクーンのオスの成猫の平均体重は約6~9kgで、体調はメス猫と同様、100cm程の大きさになります。ただしオスは去勢手術を行うと肥満傾向が強まるため、さらに大きくなる恐れがあります。

子猫の時期はオスもメスもそれほど体重や大きさに大差はありませんが、成長するに連れて徐々に大きさに違いが生じてきます。

成猫になったメスとオスの体重を比較すると2倍から3倍の違いがあり、また体つきもひと回りほどオス猫のほうが大きくなります。

メスのメインクーンの発情期はいつ?期間中の特徴や避妊法は?

猫の発情期はメス猫だけに見られる習性です。あくまでもオス猫は自ら発情することはなく、メス猫の発情期に誘発されるかたちで発情します。そこで、メスの発情期の時期や期間中の特徴、また避妊法について紹介します。

メスのメインクーンの発情期の時期

メスのメインクーンが初めての発情期を迎えるのは、早い子であれば生後6ヶ月程度と言えます。

メス猫の最初の発情期の時期は、猫の種類や個体差によって多少異なります。他の猫種の場合であれば、一般的に生後5~12ヶ月程度で初めての発情期を迎えます。

そのためメインクーンのメスが初めて発情期を迎える時期が、取り立てて早い訳でも遅い訳でもありません。

また一般的に発情期を迎えたメス猫の繁殖期間は、2~4月頃と6~8月頃の暖かい時期に盛んになります。そして、発情が起こるのは年に2~3回以上であり、1回の発情期の期間は1~3週間ほどです。

ただし、前述の回数や期間はあくまでも目安であり、オス猫や他の猫の声や気配を察してメス猫の発情する時期や回数が変わることも多々あります。

そのため自分の愛猫の様子を注意深く観察して、発情する時期を把握して対処できるようにしておきましょう。

メスのメインクーンの発情期中の特徴

メス猫の場合、メス犬とは異なり生理がないため発情期だと気付きにくいところがあります。そこで、メスのメインクーンが発情期中に見せる主な特徴をいくつか紹介します。

1つ目の特徴として、大きな声で鳴き続けます。メス猫は発情期を迎えるとその間は絶えず鳴き続けることとなります。その声は日頃の鳴き声とは異なり、大変高く大きな声であるため飼い主も気付きやすい特徴と言えます。

その鳴き声は人間の赤ん坊の泣き声によく似ていて、さらにオス猫を誘い寄せるために周辺に響き渡るぐらいの大きな声で鳴き続けます。そのため、飼い主は近隣住民への迷惑にならないよう配慮が必要になります。

その際、愛猫を部屋やケージに閉じ込めても鳴くことを止めさせることはできません。もちろん、生理現象であるため叱りつけても解決はしません。発情を抑えることができる手段は発情期前に避妊手術を行うしかありません。

2つ目の特徴として、体を擦り付けたりくねらせたりします。発情期を迎えたメス猫は飼い主の腕や足、また床や地面などに腹部や胸部を擦り付けるような行動をとります。

発情したメスは人懐っこくなり、過度に飼い主に甘えてくることもあります。この行動は愛猫が過剰に甘えてくる姿にも見えるため、日頃の愛猫の様子や性格を把握している飼い主にしか判断し難い行動とも言えるかもしれません。

3つ目の特徴として、お尻を高く突き出すようなポースをとります。発情期を迎えたメス猫は下半身を高く持ち上げてオス猫にアピールしたり、オス猫を受け入れる準備が整っていることを知らせようとします。

これらのメス猫の行動は比較的飼い主が気付きやすい特徴と言えます。もし愛猫にこれらの特徴が見受けられたら、愛猫の発情期が始まったサインであるということを見逃さないようにしましょう。

しかし、メス猫の発情期に見せる特徴にも個体差があり、前述した特徴が見られないこともあります。そのため避妊手術を考えている場合や繁殖させたいと考えている場合は、愛猫の行動をしっかり観察する必要があります。

メスのメインクーンの避妊法

メスのメインクーンの避妊の方法は「卵巣摘出」あるいは「卵巣と子宮摘出」の2種類があります。どちらにせよ腹部を切開するというリスクが伴います。

そのため、愛猫の身体にとってどちらの方法が最善かは獣医師との相談を踏まえてから決めるようにしましょう。

先にも触れたように、メス猫の発情期を回避する手段は避妊手術を受ける以外にありません。また、発情期および繁殖期間は、メス猫にとって精神的かつ肉体的にも苦痛でしかありません。

猫は一度でも発情期を経験してしまうと、避妊手術をしたとしても性欲を抑制することができなくなってしまいます。そのため避妊手術を受ける場合は、最初の発情期を迎える前に行うことが大切です。

それゆえ、メスのメインクーンの場合、初めての発情期が生後6ヶ月からであるため、適切な避妊の時期は生後5~6ヶ月と言えます。ただし、個体差もあるため掛かりつけの獣医師とよく相談してから決めましょう。

また避妊手術が可能な期間にはタイムリミットがあるため、間際になって慌てないためにも避妊手術をするか否かということを飼う前に決めておくのも一つの方法です。

記事監修
動物病院病院 総長 藤野 洋

アニホック往診専門動物病院獣医師 藤野 洋

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

【エデュワードプレス(旧インターズー)】・トリミングサービス成功事例セミナー講師・トリミングサービス成功ガイド監修・Live trim2018 マネージメントセミナー講師 【メディア】・ラジオ調布FM ペットオーナー向け番組MC・多摩テレビ 「わんにゃんMAP」番組パーソナリティ・j:comジモトピ「世田谷・調布・狛江」出演