メインクーンの体重が不安?適正体重や正しい成長過程とは?

メインクーンの各年齢ごとの適正体重はどれくらい?

メインクーンの各年齢ごとの適正な体重と体重の推移は、次のようになります。

生後1ヶ月目のメインクーンの平均体重は約0.5~1kgで、生後2ヶ月目の平均体重は約1~1.5kgです。この時期の体の大きさや重さは他の子猫と大きな差はなく、少し手足が太くがっしりとした印象を持つ程度です。

生後3ヶ月目の平均体重は約1.5~2kgで、この時期も一般的な他の子猫と大きさに大差はありませんが、手足や尻尾を活発に動かすようになってきます。

生後4ヶ月目の平均体重は約2.5~3kgで、この頃から体の成長が著しくなり、一般的な子猫との体の大きさや重さと比べて違いを感じるようになります。

生後5ヶ月目の平均体重は約3~3.5kgで、体はさらに大きくなり骨格もしっかりしてきます。同じ時期の一般的な子猫よりも一回り大きく外見は成猫のようにも見えますが、成長はまだ止まりません。

生後6ヶ月目の平均体重は約3.5~4.5kgで、メインクーンのメスの成猫の中には体重が3kg前後の子もいるため、この時期から体重の増加が止まる子もいます。オスはメスよりも大きくなることからさらに成長します。

このように半年が過ぎた時期から、性別によって体重の変動に差が出始めます。他にも、避妊や去勢をしているかどうか、またそのタイミングなどによっても体重推移に違いが生じます。

続いて、生後7ヶ月目の平均体重は約4.5~5kgで、胸元や尻尾の毛が伸びて体の大きさが際立ってきます。そして生後8ヶ月目の平均体重は4.5~5.5kgであり、この時期の体重に大きな変化は見られません。

生後9ヶ月目の平均体重は約5~6kgに増え、さらに成長し続けます。そして生後10ヶ月目で約5~6.5kg、生後11ヶ月目で約5~7kg、生後12ヶ月目で約5~7.5kgになり、骨格や毛並みが整ってきます。

この後もメインクーンの成長期は続きますが、生後2年目からは体重推移は緩やかになり、主に体長や厚みなど体の大きさに成長が見られるようになってきます。

成猫になる頃にはオスは約6~9kg、メスは約3~6kgまでに成長し、体長はオスもメスも約100cmの大きさになります。ただし、体重と比例して体の大きさはオスの方が一回り大きくなります。

個体差もあるため必ずしもこの通りの体重推移が見られるとは限りませんが、基本的にはこのように体重が増えていきます。

そのため愛猫が該当する生後月に、ここで示した各月の体重推移よりも極端に多いまたは成猫時の平均体重に達している場合は肥満である可能性が高く、逆に極端に体重が少なく痩せている場合は病気の可能性が考えられます。

愛猫にこのような状態が見られる場合は、かかりつけの獣医に相談してみると良いでしょう。

メインクーンの体重は最大でどれくらい?

前述したように、メインクーンの成猫の平均体重はオスが約6~9kg、メスが約3~6kgになります。この時点でも、メインクーンの成猫の体重は一般的な成猫の体重よりも2~2.5倍と言えます。

しかし、オスのメインクーンの中にはさらに体重が増えて最大10kgにもなる子がいます。また世界には体重が15.8kg、体長が123cmにも上る子もいます。とはいえ、これほどまでの体重になる子は珍しいでしょう。

メインクーンの適切な食事量は?

メインクーンの適切な食事量は、基本的には各メーカーのキャットフードの袋に記載されている年齢または体重ごとに応じた分量を参考に与えると良いでしょう。

しかし、メインクーンのように体重量も多く大型の猫種である場合、メーカーが年齢に基づいて指定している給餌量では量や栄養が不足してしまう可能性があります。

また成長期の間は、成猫用ではなく成長期用の餌を与える必要があります。そのため一般的な猫が1歳を超えた場合は成猫用の餌を与えますが、メインクーンの場合は1歳を超えても成長期用の餌を与えます。

また成長期に与える餌の量は成猫期の2倍が適切と言われているため、通常の量よりも多く与える必要があります。しかし、この時期の餌の与えすぎが原因で肥満になる恐れもあります。

そのため、愛猫がその分量を食べきることができない場合やその日の運動量や体調や、体格に応じても餌の量を随時調整する必要があります。

このように1歳以降に与える餌の量は個体差も関わってくるため、かかりつけの獣医師に相談することをお勧めします。また成長期が終わる頃には徐々に成猫用の餌に変えて、体重に応じた餌の量に近づけていきます。

メインクーンは他の猫よりも給餌量に注意を払わなければいけません。飼い主は愛猫の食事管理や必要な運動量を設けて、しっかり健康管理をしてあげましょう。

メインクーンの成長期はいつ?

メインクーンの成長期は生後5年前後まで続くため、成長速度は大変遅いと言えます。一般的に猫の成長期は生後1年までで、1歳になると成長は止まり成猫になります。しかし、メインクーンは1歳を超えても成長し続けます。

メインクーンは生後1年目までに体重の増加などの成長が際立ち、生後1年以降は体長が大きくなるなど緩やかではありますが成長していく過程が見られます。そして、生後3~5年の間に成長が止まり成猫になります。

このようにメインクーンの成長期は約3~5年間あり、長期間に渡って成長し続けて大きくなると言えます。そのため子猫の時期が長くなり、成猫になるまでに非常に時間がかかります。

メインクーンの子猫・成猫はどこで買える?

メインクーンの子猫や成猫は、ペットショップやブリーダーなどによって販売されています。また里親の募集サイトや施設などでも手に入れることができます。

メインクーンは人気の猫種であるため取り扱っている所も多く、容易に自分好みのメインクーンを買うことができます。値段もペットショップとブリーダーで大差はなく、ほぼ同じくらいの値段で売られています。

とはいえ、子猫の販売価格は時期によって高くなったり安くなったりすることもあるため、ショップやブリーダーによる販売サイトなどを頻繁に確認しておくことが大切です。

また前述した通り、メインクーンは人気の猫種であり、里親募集などのサイトでも早急に引き取り手が決まってしまうこともあるため常に確認しておく必要があります。

記事監修
動物病院病院 総長 藤野 洋

アニホック往診専門動物病院獣医師 藤野 洋

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

【エデュワードプレス(旧インターズー)】・トリミングサービス成功事例セミナー講師・トリミングサービス成功ガイド監修・Live trim2018 マネージメントセミナー講師 【メディア】・ラジオ調布FM ペットオーナー向け番組MC・多摩テレビ 「わんにゃんMAP」番組パーソナリティ・j:comジモトピ「世田谷・調布・狛江」出演