ミニチュア・シュナウザーの病気・ケガ・性格を解説

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ミニチュア・シュナウザーがかかりやすい病気やケガから、性格や体の特徴なども確認していきましょう。

ミニチュア・シュナウザーの特徴

ミニチュア・シュナウザーの歴史

シュナウザーにはジャイアント・スタンダード・ミニチュアと3種類があります。

シュナウザーはドイツにおいては非常に古い歴史を持つ犬種で、15世紀~16世紀当時の絵画や彫刻では、既にその姿を見て取れることができ、出産地はヴェンテンベルクやバイエルン地方と考えられています。

全ての元になったスタンダード・シュナウザーの中でも、小ぶりな固体を基礎にスタンダード・シュナウザー、アーフェンピンシャー、プードルなどを配合して小型化したのがミニチュア・シュナウザーとして誕生しました。

スタンダード・シュナウザーは14世紀ごろのドイツで作出され、ネズミ駆除や輸送時の家畜の誘導、小さな荷物を引くなどの使役犬として様々な働きを見せました。スタンダード・シュナウザーはその賢さと警戒心の強さ、主人に対する忠実さを買われて、第一次世界大戦ではドイツ軍犬として情報伝達の役割を与えられたほどの優秀さでした。

その後、アメリカに渡ってから一層の改良が進み、小型化のためにプードルほかいくつかの犬種も交配されて、現在のミニチュア・シュナウザーの形に固定化されました。このいきさつから、アメリカでは長い間、常に人気のランキングの上位に入っていた犬種です。

アメリカでも多くの著名人やハリウッドスターにも愛されたミニチュア・シュナウザーはブルース・リーの愛犬であったことも知られています。ミニチュア・シュナウザーは、ドイツで生まれ、アメリカで育った犬種ともいえます。

日本に入ってきたのは、昭和30年代頃、アメリカ軍が連れてきたのが最初と推測されていますが、当時の日本ではトリミング技術が発達していなかったため、家庭犬として本格的に迎えられるようになったのは高度成長期の1960年くらいになってからでしたが、2000年頃には人気が上昇し、現在では毎年のようにJKCの登録犬種ランキングの上位に入っています。

シュナウザーという犬名はドイツ語で「あごひげ」を意味する「シュナウツ(schnauz)」が由来となっています。3つのシュナウザー種の中では唯一、テリアグループに分類されています。

ミニチュア・シュナウザーの大きさ・見た目

ミニチュア・シュナウザーは長い眉毛やひげのような顔部分の毛と、正方形でがっしりとした体格が特徴です。

JKCの犬種標準では「小さいことが不利とならないようにスタンダード・シュナウザーを縮小したような外貌」とも定められており、シャープなイメージを作るため、長年にわたり断尾や断耳をされてきましたが、近年ではこれらの処置を行わない個体が多く、本来穏やかで闘争心の少ないミニチュアシュナウザーには処置を行わない方が合っているようです。

ミニチュア・シュナウザーの毛質は堅くてざらついたダブルコートで、抜け毛や体臭は少なく、毛色の種類はソルト&ペッパー、ブラック&ペッパー、ブラック、ホワイトなどがいます。

オスとメス共に体高30~35cm、体重6~13㎏。

平均寿命は12~15歳ほどです。

ミニチュア・シュナウザーの性格

ミニチュア・シュナウザーは聡明ながらも、好奇心旺盛で遊び好き、その一方で警戒心が強く、頑固な面もありますが、家族に対しては愛情深い犬種です。

警戒心があるため無駄吠えをすることもありますが、賢さと従順さを兼ね備えているので、飼い主の声や表情を読み取り、状況に応じた行動ができるほか、理解力も高く、正しくしつければすぐに覚えることができます。

ミニチュア・シュナウザーを飼うときの注意点

ミニチュア・シュナウザーの体はがっしりとした筋肉質で体力はありますが、あまり激しい運動は必要ありません。1日に30分~1時間程度の散歩と、室内の遊びで十分な運動ができるでしょう。

ダブルコートの毛質なので、外見の美しさを維持するためには、週に数回のコーミングかブラッシングの必要がありますが、手入れ方法にはいくつかあり、一つはバリカンで刈っていく「クリッピング」、もう一つは抜いていく「ストリッピング」、最後にハサミでカットする「シザーリング」です。

処理後の毛の密度や毛質の関係から、スリッピングの方が鮮やかな毛色に見えるため、ドッグショーに出る場合はストリッピングが行われますが、毛を抜くことは痛いと思われがちで多くの飼い主が不安を感じるようです。しかし、技術のあるトリマーが素早く処理をすれば痛みはないようです。ところが、高齢になると皮膚が弱くなるため、炎症が起きやすく、毛の再生が遅れるので、体調がすぐれない時や高齢になってからなどの無理なストリッピングは禁物となります。

年齢に関係なく、ストリッピングの後は細菌などの影響を受けやすくなるため、清潔に保つように配慮し、トリミングを頻繁に行う場合は、皮膚の保護や体温調節のために衣服を着せることも検討しましょう。

室内飼いするうえで、決まった場所で排泄されるトレーニングは必須となります。

一般的に排泄のタイミングは月例+1時間といわれており、このタイミングを目安にトイレにつれていき、掛け声をかけながら排泄を促すことで、上手に排泄できたらたっぷり褒めてあげましょう。トイレができるといいことが起こる、褒めてもらえると犬に覚えさせることが大切です。

失敗をしても騒がず叱らず、次のタイミングでできるように飼い主がサポートをし、すぐにできなくとも根気よくトレーニングをしてあげましょう。

ミニチュア・シュナウザーは、警戒心の強さから見知らぬ人や犬に対して吠えることがありますが、この場合、社会性が養われていないことが原因となります。

また、何かを要求するときなどにかまってほしいというサインで吠えたりするほか、攻撃、興奮、退屈、夜鳴きなどもありますが、これらの吠え癖が付かないよう、子犬の時期から散歩やドッグランなどの交流の場に連れていくようにし、社会性を養えるようにしましょう。

記事監修
動物病院病院 総長 藤野 洋

アニホック往診専門動物病院獣医師 藤野 洋

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

【エデュワードプレス(旧インターズー)】・トリミングサービス成功事例セミナー講師・トリミングサービス成功ガイド監修・Live trim2018 マネージメントセミナー講師 【メディア】・ラジオ調布FM ペットオーナー向け番組MC・多摩テレビ 「わんにゃんMAP」番組パーソナリティ・j:comジモトピ「世田谷・調布・狛江」出演