シベリアンハスキーの病気・ケガ・性格を解説

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シベリアンハスキーがかかりやすい病気やケガから、性格や体の特徴なども確認していきましょう。

シベリアンハスキーの特徴

シベリアンハスキーの歴史

シベリアンハスキーは、シベリアからカナダ北極圏にかけてのツンドラ地帯を原産地とする大型犬の一種です。先祖となる犬種はスピッツと推定されており、アラスカン・マラミュートとはとても容姿が似ていますが、それぞれが犬種として成立した時期は不明です。近年はDNAによる分析が発達し、容姿だけでなくDNAも狼とよく似ていることがわかっています。

長い間シベリアンハスキーを飼育していたのは、シベリア北東部に住むチュクチ族と呼ばれる民族です。シベリアンハスキーは、犬ぞりなどの牽引を行う用務犬や猟犬として重宝されていました。

当時、シベリア地帯を訪れる商人がチュクチ族のことを「ハスキー」と読んでいたことから、この犬もハスキーと呼ばれるようになりました。

1925年にアラスカでジフテリアが大流行した際には、ハスキー犬たちが氷点下50度の中500km以上の距離を血清輸送をして多くの命を救いました。この名誉は、ニューヨーク市のセントラルパークに立てられているバルト像としてたたえられています。

1930年以降には、ソビエト連邦政府によりシベリア国境貿易封鎖が行われ、スベリアンハスキーは輸出規制を受けますが、北米経由で改良が加えられ全世界に広まり、鑑賞犬や愛玩犬として極地系犬種としては高い人気を誇っています。

日本では雑誌「花とゆめ」で連載されていた佐々木倫子作の漫画『動物のお医者さん』のヒットで一気に知名度が上がり、バブル景気の頃は流行犬種として多く飼育されましたが、運動量が多く必要であることや抜け毛が多いことなどから多くのシベリアンハスキーが飼育放棄されてしまう結果となってしまい、現在では一部の愛好家のみの人気にとどまっています。

シベリアンハスキーの大きさ・見た目

シベリアンハスキーの大きさは、体高が50~60cm、体重16~28kgで大型犬に分類されています。

立ち耳に精悍な顔つきと屈強な体つきで、極寒の気候に耐えるために皮下脂肪も貯えていますが、体重が増えすぎるのはいけないとされています。

シベリアンハスキーの被毛は、長いオーバーコートと、保温効果の高い密集したアンダーコートからなるダブルコートで、毛色はブラック&ホワイト、グレイ&ホワイト、カッパーレッド、ホワイトなどのカラーもいます。

また、オッドアイの魅力に惹かれてシベリアンハスキーを飼うという方もいるように、シベリアンハスキーの特徴として左右で色が異なるオッドアイがあります。他にも単色で黒、青、茶、黄などの目の色の個体もおり、代表的なブルーアイは日光照射が少ない地域で生まれたために目のメラニンが少ないことによるものです。

平均寿命は12歳~15歳ほどです。

シベリアンハスキーの性格

シベリアンハスキーは人にも他犬にも友好的で、粗利犬の歴史に培われた社会性の強い性格です。

明るく前向きでめげない面があり、また責任感が強く頑固で不器用な面を見せることもあります。

用心深さはあるものの、攻撃性が低いため、番犬には不向きな性格です。

シベリアンハスキーを飼うときの注意点

非常に体力があり、運動量が必要な犬種なので、少なくとも1日に1~2時間以上の散歩や運動が必要で、運動不足でストレスがたまると、有り余る体力を家具や犬舎にぶつけるなど、問題行動を起こすことがあります。

また、社会性が強いため、単独での長時間の留守番はストレスになってしまします。

シベリアンハスキーは極寒育ちなので、暑さにはとても弱い犬種です。本来はマイナス50℃前後での環境で耐えられるように分厚いダブルコートであるため、日本の夏はシベリアンハスキーにとって耐えがたいものだといわれています。

もちろん屋外で買うことも可能ではありますが、厚い気候の地域で飼うには条件として厳しいでしょう。

体臭もほとんどない犬種なので、基本的には室内で飼うことをオススメします。

夏場はエアコンをつけ、散歩は朝晩の涼しい時間帯にしましょう。

シベリアンハスキーは週に1回のブラッシングが基本ですが、換毛期には毎日のブラッシングが必要となります。

毛を放置すると皮膚疾患のきっかけになってしまうので、できるだけマメなブラッシングをしてあげるとよいでしょう。

シベリアンハスキーはもともと雪国でソリを引く犬だったので、ペット用に改良された犬種を飼うよりもしつけのハードルは高いです。なので、シベリアンハスキーのしつけは、どんな性格なのか理解したうえで行う必要があります。

いたずら好きで「なんでも口に入れてみる」などの行為が多く、誤飲を起こしやすいといわれています。

危険性のある物を飲み込んでしまった場合などは手術が必要になることもあるので、いたずらといっても大きなリスクになります。

シベリアンハスキーは主従関係の上につくリーダーにはとても従順になる犬なので、リーダーとして理想であることを教えるため、できるだけ子犬のうちから服従訓練をすることも大切です。

シベリアンハスキーを扱うドッグトレーナーは、シベリアンハスキーのしつけの基本は「疲れさせることだ」と言っています。

しっかりとした運動量を確保せず、いい加減な散歩をしただけでは体力が有り余ってしまい、しつけも行き届かなくなります。

毎晩1日2回、1~2時間かけて運動させる必要があります。

シベリアンハスキーを飼うコツは、毎日十分な運動で疲れさせましょう。

また、この犬種は犬ゾリを引く本能が残っていますので、散歩をする際に先に引っ張っていく癖があります。このような癖にもリーダーウォークをしっかり教えてしつけることで、シベリアンハスキーは大人しく、友好的なパートナー犬になってくれます。

記事監修
動物病院病院 総長 藤野 洋

アニホック往診専門動物病院獣医師 藤野 洋

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

【エデュワードプレス(旧インターズー)】・トリミングサービス成功事例セミナー講師・トリミングサービス成功ガイド監修・Live trim2018 マネージメントセミナー講師 【メディア】・ラジオ調布FM ペットオーナー向け番組MC・多摩テレビ 「わんにゃんMAP」番組パーソナリティ・j:comジモトピ「世田谷・調布・狛江」出演