作成日: 更新日:
目次
トイプードルは、気管が細い犬種です。気管が細いと異物が喉に詰まりやすく、気管トラブルや喉の疾患に陥り易い特徴があります。トイプードルを飼うときは、犬種としての吐きやすい特徴があることを理解し気をつけてあげましょう。
トイプードルの「嘔吐」を、どのように対処するかは嘔吐の種類を理解しましょう。嘔吐は3つに分類されており、嘔吐、吐き出し、嚥下(えんげ)困難 と分けられます。
「嘔吐」は、消化が始まっている状態のものを吐き出す行為のことです。吐いたものを食べようとしないのが特徴です。吐くときに下を向いて吐き出します。
消化が始まっているということは、吐き出された食べ物が胃か小腸の消化気管まで到達していたということになります。その為、気管のトラブルではなく、消化気管が調子が悪い、若しくは肝臓や腎臓の病気が可能性として考えられます。
「吐き出し」は嘔吐と似ているように感じてしまいますが、吐いた時に出てきたものがまだ消化されていないのが特徴です。足したものをまた食べようと指定しまうので注意です。
吐き出す時に勢いよく吐き出すので、吐くときの動作も特徴的でわかりやすいです。
まだ消化が始まっていない場合は、口に入れたものがまだ消化がされていないことになるので喉や食堂に異常があるのではないかと疑われます。
「嚥下(えんげ)困難」は食べたものが正常に飲み込みことができないまま、体の外に口から吐き出してしまう症状です。喉や食道、口腔に異常があり、食べ物を口に入れることができずに口から落としてしまいます。
食べている時に吐き出してしまうので、吐いたものは消化されていません。
犬が吐いた時に、家で様子を見て良いのか、すぐに病院に駆け込んだ方が良いのかどのように判断するべきかわからない人も多いかもしれません。吐いた時にチェックするポイントと、病院に行った方が良いケースを紹介します。
犬が吐いた時にチェックするポイントは5つあります。「吐いた原因」「吐く頻度」「吐いた内容」「吐き方」「吐いた後の様子」です。
病院に行く場合は、吐いた内容物があれば持ち込んだり、吐いている最中を撮影することができると獣医も判断しやすいので慌てずに落ち着いて行動しましょう。
愛犬が吐いた時に家で様子を見ていても大丈夫な場合は、生理現象が原因での嘔吐の場合です。
人間の子供に置き換えて「車酔い」「空腹」「食べ過ぎ」などであれば、病院には連れて行かず、家で様子を見るかと思います。犬も同様に考えます。
・「車酔い」
車をできるだけ早く止めて休憩をしてあげましょう。外を歩ける場所があれば散歩をして気分転換させるのがおすすめです。水を無理ないように与えたりしましょう。
食後1時間は車酔いしやすいので、できるだけ避けて乗せるのが安心です。
・「空腹」
様子を見て元気そうであれば、水やお湯で柔らかくしたドックフードやウェットフードを与えましょう。空腹で吐いてしまったときは、「白い泡のような吐物」が出てきます。
・「食べ過ぎ」
勢いよく食べて反動で吐いてしまってまた食べ続けるのであればあまり心配はいりません。
上記の場合で当てはまる場合は、家で様子を見ていても大丈夫な症例ですが、当てはまる場合でも様子がおかしい場合や不安なときは獣医さんに相談しましょう。
病院に行った方が良い場合は、「吐いた原因が分からない場合」「中毒症状になる食べ物を食べてしまった場合」「吐き出したものが緑色」「吐血した」「ぐったりしている」「連続して嘔吐する」などです。
上記の場合は、病気になった症状で吐いている可能性があります。動物病院に連れて行きましょう。かかりつけの動物病院が空いていないときは、空いている病院をすぐに調べたり、電話で適切な指示をしてもらいましょう。
トイプードルが吐いてしまう一過性の原因は、車酔いや空腹などがあげられます。食いしん坊な子だと、食事の時に掻き込みすぎたその反動で吐いてしまうということがあるかもしれません。
吐いた後に、元気であれば一過性だと考えられますが、ぐったりしてるときは注意をしましょう。
・車酔いの場合
食後1時間はドライブを控え、こまめに休憩を挟んであげましょう。
・空腹の場合
食事のタイミングを変えて、空腹を感じないように回数を増やして見たりとその子にあった給餌を考えましょう。
・掻き込みすぎの場合
早食い防止のための器が販売されているので、容器を使用するのが良いでしょう。給餌回数を増やして空腹を感じさせないように過ごすのも早食い防止にも繋がります。
トイプードルと暮らす時に吐きやすい犬種だと理解し、吐いてしまった時に適切な対処ができるようにしておきましょう。吐きやすい犬種だからこそ、飼い主が予防できる事を行い、健康に暮らせるようにしていくのが大切です。