ミドリカナヘビの消化管うっ滞
動物種:ミドリカナヘビ
年齢:不明
性別:メス
主訴
1ヶ月ほど前から食欲が落ちてきて、体重も減少してきた。目を瞑っている時間も多い。
身体所見
CB個体、体重:34.0g BCS:3~4
視診:閉眼、活動性の低下
触診:消化管の張り
検査内容
レントゲン検査:消化管内に大量のガスを確認、明らかな閉塞初見はなし
血液検査:未実施
診断
消化管うっ滞
治療方針
皮下補液、消化管機能改善薬の投与、飼育環境改善・温浴指示
→Day3から反応性が上がってきており、Day8から自食開始
コメント
カナヘビの食欲低下の原因は下記のことが考えられます。
室温が低い
変温動物のため室温が低すぎると活動量が低下し、食欲不振に陥ます。
ストレス
ヒトが触りすぎたり構いすぎることや、急にケージの模様替えや環境の変化があるとストレスによって食欲低下に陥ることがあります。
脱皮の影響
脱皮をする数日前から食欲が落ちてしまうこともあります。
今回は経過が長かったため直接の原因が何かははっきりしませんが、胃腸の動きが悪くなってしまったため消化管うっ滞を起こしてしまったと考えられます。