ギリシャリクガメの原虫感染症
動物種:ギリシャリクガメ
年齢:1y4m
性別:メス
主訴
前日から軟便を確認、食欲はある。
身体所見
CB個体、体重:153.3g、BCS:3 視診:大量の軟便 触診:明らかな異常初見なし
検査
糞便検査:蟯虫、原虫を確認
レントゲン検査:消化管内に中量のガスを確認
診断
原虫感染症
治療方針
抗寄生虫薬の投与
→Day4 正常便になり原虫の減少を確認
→Day14 治療終了
コメント
リクガメでは、消化管内の原虫感染が多くみられます。健康な状態であれば感染していても日和見感染症として発病が見られないまま過ごしていますが、原虫の多数寄生やリクガメの体調が悪くなると栄養障害、腸炎、腸閉塞などの症状が認められることがあります。